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今までの人生を振り返りながらの自己紹介〜地球一周への道のり②〜

大学も三年次になると、卒論に向けたゼミや就職活動など慌ただしくなりました。

周りが就活をしているのを見て、少しだけ不安になったりもしましたが、

とりあえずこの一年を過ごし切れば、地球一周の船旅に行ける!!

という希望のもと、鬼のようなレポートを終わらせていました。


当時、ピースボートのクルーズ船は年に2〜3回出ていました。

学校等の予定上、その年に私が行くことのできそうなクルーズ船は、

4月に出港する53回クルーズ

7月に出港する54回クルーズ

11月に出港する55回クルーズ

のいずれかでした。


4月のクルーズは、休学してすぐなのでポスター貼る時間がない為却下。

残るは7月か11月に出港するどちらかのクルーズでしたが、寄港地の発表を見て決めようと思っていました。

7月出港の54回クルーズの寄港地が発表され確認するやいなや、私はすぐにこのクルーズに決めました。

なぜなら、私が行ってみたい国が盛り沢山に詰め込まれていたのです。

一つ目はジャマイカ。

当時、レゲエミュージックにハマっていた私は、一番行ってみたい国がレゲエの本場ジャマイカでした。

他にもインド、ギリシャ、エジプト、イタリア、スペイン、メキシコなど多くの魅力的な国々がラインナップされていました。


目標が決まるとすぐに、それに向けて段取りを組んでいきました。

2月→三年次終了と同時に休学。

3.4月→アルバイトをしながら、空いた時間をポスター貼りに充てる。

5.6月→アルバイトも辞めて、一日中ポスター貼りをして乗船費を稼ぐ。

計算上、毎日30枚ずつ貼っていけば全額割引で、つまり無料で乗船できる予定でした。

なんとなく実現できそうな数字にやる気を出して、ポスター貼りを始めていきました。

初めは、どんな店なら貼らせてもらえるかとか、何て声かけすれば貼らせてもらえるかを考えながらやっていきました。

やっていくうちに、何となくコツみたいなものが掴めていきました。

まず貼らせてもらいやすいお店の特徴は、個人で経営してる店舗でした。

店舗展開しているスーパーやコンビニなどは、場所によっては上層部の許可が必要だったり、何か利益目的のように見えるポスターはNGだったりと規則があり貼らせてもらえない事がほとんどでした。

それに比べて、個人で経営している店舗はそんな縛りがなく、店主の好みで貼らせてもらえたりすることが多かったです。中には、一店舗で2枚、3枚と貼らせてくれる店も結構ありました。(男子トイレと女子トイレに一枚ずつとか)

あとは訪問する時間帯。

その店舗の忙しい時間帯に伺っても相手にされない事が多いので、なるべく忙しくない時間帯を狙っていきました。

居酒屋やスーパーなら夕方17時より前だったり、早くから仕込みをしているお店ならお昼くらいに行ったりもしました。

あと、意外に貼らせてもらえたのがスナックでした。

おばちゃんが個人でやってるスナックはかなりの確率で貼らせてもらえたので、スナック街を回るのはとても効率が良かったです。

それでも一日30枚を貼るのは結構大変で、昼12時から夜20時くらいまで回ってやっと30枚を達成できる感じでした。

結局、7月の出港前までに2000枚くらいしか貼れず、目標の全額割引までは到達できませんでした。

半額の7〜80万円くらいが割引され、残りは奨学金制度を利用して乗船費を賄いました。


ポスター貼りをする中で、同じ54回クルーズに乗船する予定の人達と顔を合わせる機会が何度かありました。

沖縄からは同年代の人が5〜6人乗船する予定で、その中の一人が、何を隠そう今の私の妻となる人でした。

その時は、恋愛感情も何もなく、ただ面白い人という印象でしたね(笑)。

同じクルーズに乗船する予定のメンバーとは、ポスター貼りの準備や寄港地の勉強会など色々と交流がありました。

そこで、せっかくなら沖縄から乗船する仲間でエイサーを練習して海外で披露しようという話になりました。

私たちは大学のエイサーサークルに参加させてもらい、エイサーの基礎を学ばせてもらいました。

太鼓も自分たちで調達し、船まで持ち込みました。

私は学校を休学した為、当時住んでいた大学寮から出されてしまったのですが、こっそり空き部屋に私物を置かせてもらいました。

バイクも後輩に預け、これで準備は万端。

2006年7月21日に、横浜港から出港するPEACE BOAT54回クルーズに乗船し、地球一周をするのでした。


以上、地球一周への道のり編でした。ご拝読ありがとうございました!

PEACEBOATの旅の話はまた別の機会にnoteしたいと思っているので、次回はPEACEBOATから帰って来てからの人生を振り返ってみたいと思います。





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