夢はいつだって自分のそばに

第一志望の大学には入れなかった。掲示板を見に行って、泣きながら駅までの道のりを引き返した。予備校でたった一人同じクラスだった子は受かっていた。

新卒の就活は第十志望にしか受からなかった。第一志望にサイレントお祈りをされているのだと気がついたとき、電車のなかなのに涙が止まらなかった。どうして、面接でうまく話すことができないのかと自分を憎んだ。

人生の大事な分岐点で失敗をする人生だなと思うこともある。それでも、今いる場所でなにかしら夢を見ている。叶わないと笑われるかもしれないけれど、今の夢は紙の本を出すことだ。自分が書くのにも憧れるし、編集者として携わるのにも憧れる。両方やれたら、一番いい。


夢はいつだって自分のそばにいる。

失敗とは言ってみたけど、入学した大学の4年間で、この大学じゃないと出会えなかった友人ができたし、勉強だってサークルだって長期のインターンシップだってやって自分の可能性を広げることに躍起になって、最終的には大正解だと思っている。
新卒で入社した会社では、2年弱の間に自分と向き合う時間をたくさんつくれて、そこから今の夢につながっているから、無駄ではなかったかなと感じている。

なにか一つの夢に破れたとき、挫折の連続に心が疲弊してしまったとき、「もう夢は見ない」と夢を捨ててしまっていいのだろうか。

もし今、少しでも夢を失いかけているなら、いや、少し疲れちゃったなと感じているのなら。この1冊を読んでみてもらいたい。何度読んでも泣いてしまうけれど、読み終えるとすっきりして気持ちをリセットできる。私のお守り的存在の本。水野敬也×鉄拳『それでも僕は夢を見る』。

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