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初めて娘と映画館に行ったときの話

娘が2歳と数カ月のころ、2人で映画館へいった。

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映画は好きで、よくひとりでも足を運んでいた。独身時代は毎週のように映画館へ通っていたし、ビデオを借りてきて毎日何かしら観ていた時もあった。

そういえば友人たちと「試写会応募する会」を作っていたことも(笑)

結婚してからは少し減ったけれど、月に1回くらいは映画館へいっていたと思う。娘が生まれるまでは。

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2年半ぶりに映画館でみたのは「おおかみこどもの雨と雪」。

初めての子ども連れ映画館。まだ早いかな?難しいかな?と思いつつ、赤ちゃん同伴でみることを前提としている映画鑑賞会を見つけたので利用してみたのだ。

上映中は真っ暗にはならず照明は明るめに設定され、映画の音は少し小さめに。子どもたちがしゃべったり泣いたり走り回ったりしても、基本的にみんな子連れなのでお互いさま、というもの。

客席には7~8組の親子連れが座った。ミルクを飲んで寝ている小さな赤ちゃんから2~3歳、もう少し大きな子どもたちまで、総勢20名近く。わりと大きめの劇場だったから、広々である。

照明を明るく設定してあるとはいえ、映画が始まり暗くなると泣いてしまったり大きな声を出してみたり。まあ、その辺りはお互いさまだ。

大人たちは目を合わせ苦笑いしつつ、みんなで子どもたちを見ながら映画が流れているという感じが楽しかった。そして、そんな気はしていたけれど、そこそこ静かに座っていたのは途中までだった。

用意していたお菓子を早々に食べきった娘、少し飽きる。

そりゃそうだろう。事前に確認してなかったけれど、アニメーションとはいえ、小さな子どもたちには少し難しい映画だったようだ。

気がつくと、通路の階段部分をえっちらおっちら上がったり下りたりを繰り返し始めた。つられて他の子どもたちも上がったり下りたりし始める。他の子どもたちも、イスに座ってはいてもキャーキャー叫び出したり、知らない子だけどおしゃべりを始めたり。

カオス!!

この映画、思っていた以上に上映時間が長かったのも敗因のひとつだったろうに思う。

当然、親たちは顔を見合わせて苦笑いである(笑)

それでも、当時仕事はしていなかったし、いわゆるワンオペで2年間ほとんどの日中を娘と2人で過ごしていた私には、とても刺激になったし楽しい空間だった。
みんな大変なんだな~って初めて会ったのにほとんど話してもいないのに、戦友たちと同席しているような気持ち(笑)

そして、映画はとてもよかった。

落ち着いて見られなかったけれど(そりゃそうだ)、雨と雪の成長と自立が嬉しくて苦しくて。すっかりお母さんの花に同調してしまい。しっかりみていたら後半は号泣だったろうと思う。

いつか大きくなった娘と一緒にみたいなと思ったことを覚えている。

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少し前にテレビで放映された「おおかみこどもの雨と雪」。

以前のテレビ放送で見たときには興味を示さなかった娘も、今回は一緒にみた。私は後半ただただ号泣だったけれど、11歳の彼女はどう感じただろう。少し泣いてたようだけども。

また、もう少し大きくなって彼女と、一緒にみたい。
初めて一緒にみた映画が、この作品で良かったな。
一緒に何度でもみたいと思える作品で良かった。

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