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社会不安とアサーションについて、あとうつ病。

 私の勝手な思い込みだがアサーションという言葉を聞いたことのある人はほとんどいないと思う。だが知らずにアサーション出来ている人もいることは間違いない。そしてこのアサーションの概念を知っているだけでうつ病や社会不安やパニックなどの心の課題に具体的なアプローチで改善をもたらしてくれるように感じた。だから私はアサーションに関する書籍をざっと5,6冊くらい電子書籍と本を購入してそれぞれ読み漁っている。

 このアサーションという単語に出会ったのは若者サポート支援センターに行った時の講演でだった。

 途中から参加させてもらったのだが何枚かの印刷された紙にアサーションと具体例とそのシュチュエーションに対してどういうアプローチをするかをみんなで話し合って考えてみようということが書いてあった。講座の参加者同士で例えば自分が並んでいた列に他人が割り込んできた人に対して何てアサーションをするかを気持ちを伝えあったりした。私がアサーションに出会ったのはこれがきっかけでした。

 ではアサーションとは何か。アサーションとは、「自分の言いたいことを大切にして表現する」と同時に「相手が伝えたいことを大切にして理解しようとする」コミュニケーションです。他に言うと「自他尊重の自己表現」、「自分も相手(他者)も大切にする自己表現」とあります。(引用。平木典子。言いにくいことが言えるようになる伝え方)(アサーション入門ー自分も相手も大切にする自己表現法、平木典子)

 このアサーションの概念を理解し実践するのに必要なことは私が今までできなかったであろう他人に「自分の言いたいことを大切にして表現する」ことだと特に感じました。というのも私は相手が伝えたいことを大切にして理解しようと、他人に拒絶されるかの不安から、常に心掛けてきましたが、自分の言いたいことを大切にして表現することはできなかったように思うのです。アサーションが出来るようになるには自分の言いたいことを大切にして表現することができないといけません。

 具体例は身近な所に死ぬほど転がっていると思うが、なぜかまるで思いつかないのでいくつか書籍から挙げて置きます(引用 イラスト版子供のアサーション自分の気持ちがきちんと言える38の話し方、合同出版14ページ)

  1. 友達に貸した本が、汚れて帰ってきました。あなたはとてもいやな気持になりました。

  2. 学校帰りに急に友達に「今日遊ぼうよ」と誘われました。あなたは、今日は体調がよくないので遊びたくありませんが、くり返し誘われました。

  3. 友達が、「あの人って酷い人だよね!そう思うでしょ?」とあなたに聞いてきました。あなたは、そう思っていません。

  4. 先生に、係の仕事を頼まれましたが、やり方がよく分かりません。

  5. グループで調べ学習をしています。その中の一人の子が、参加しないで勝手に遊んでいます。あなたは、「協力してやってほしいな」と思っています。

 これは、子供向けのアサーションの本ですが具体例がたくさん載っていて友達は知り合い、先生は上司などで替えてみればとても実用的だと思ってA試し読みから購入しました。それに学生なら私だけでなく日本人なら他の誰も過去に経験しています。

 それぞれの困ったシュチュエーションから自己表現のタイプは大きく三つあると言います。

  1. 不十分な自己表現ー非主張的な自己表現「私はOKでない、あなたはOK」

  2. 過剰な自己表現ー攻撃的な自己表現「私はOK、あなたはOKでない」

  3. 適切な自己表現ーアサーティブな自己表現・アサーション「私はOK、あなたもOK」

 先に出した具体例1からそれぞれの表現を見てみましょう

  1. 汚れは気になるけれど、何も言わないで我慢する。

  2. 「何で汚すの!?弁償してよ!」とはっきりいう。

  3. 「汚れてるけど、どうしたの?」と訳を聞く。

 アサーションは子供から大人まで、そして社会で生活するには一生必要になるものだと思います。だからアサーションについて学ぶことは全く無駄がないと判断してアサーションに関する書籍を一度に大量に仕入れることを判断しました。

 私は社会不安があるので人との接触を回避する傾向があるように思います。出来るだけ引きこもって傷つかないように努力しています。ですが、このままでは良くないと感じている自分もいます。なのでアサーティブ・コミュニケーションを学ぶことにしました。そしてアサーティブ・コミュニケーションは心理的安全性につながると言われています。

 自分を大切にする自己表現を身に付けることができればこの先生きていく上で心が楽になる見込みは大きくありそうです。さらにアサーションも身に付けることができれば社会復帰してお金を稼ぐことができるようになるかもしれません。

 私が購入した書籍です。参考にしてみてください。一番オススメなのはイラスト版子供のアサーション・トレーニングです。絵と具体例がたくさん載っていて読みやすく親しみやすいです。ですがイラストと具体例が多いのですが文章としては足りません。理屈についてもっと詳しく知りたい時はアサーション入門ーー自分も相手も大切にする自己表現法。平木典子(2016/11/01発行)が良かったです。この平木典子という人はアメリカでアサーションを学んでから、40年以上にわたり日本でのアサーション・トレーニングに注力してきた人です。おそらくこの人がアサーションについて日本人の中で誰よりも深く理解していると思います。


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