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ふんでますか

とどかなかった…

統一地方選挙後半戦。自分が一票入れた候補者は、残念な結果だった。
あと300票か。真面目な人柄だと耳にしていたのだが…

一方、当選した候補者は朝から街頭で「お礼参り」演説していた。
今日は、アドレナリン出まくりだろうけど、普段は、人前で話すのって
緊張しないのかな?

人前で話す時って、ストレスホルモンのコルチゾールやレニンなどが急激に分泌され、過剰なプレッシャーを感じるもの。そのせいで、恐怖を感じたり、あがってしまうという。

この傾向は、全世界共通。ヨーロッパでは「人前で話すことは、死ぬより
怖い」
と、感じる人もいるそうだ。

人前で話すと社会的リスク(みんなにどう評価されるんだろう)や自己中心性バイアス(自己評価と外部評価とのギャップ)によってストレスが発生するという。【ハーバード・ビジネス・レビュー】

特に、自己中心性バイアスは、記憶の働きを低下させるから、一時的に
情報処理能力が落ちて、話の展開や聞き手に与える印象に悪影響を及ぼす。

以前、イスラエルのITベンチャーが開発した感情解析ソフトのデモを見せてもらったことがある。人がしゃべっている声を分析して、その人の感情を5つの要素からどんな状態にあるのかペンタグラフ(五角形のグラフ)で可視化していた。

興味深かったのは、デモとして孫正義さんのスピーチを解析した映像。
見た目は、堂々としゃべっているように見えるのだが、グラフには緊張の軸がマックスに近かった。話し始めて5分くらい経つと多少は落ち着いてくるのだが、あの孫正義さんをしても人前でしゃべる時は緊張しているようだ。もちろんそのソフトの正確性もあるが、明らかに他の要素より緊張が抜きん出ていた。

人前でしゃべる時のストレスを減らす方法として、よく「スピーチ力を上げること」というが、先日あるイベントでプレゼンの神様と崇められている人が、上手になるのは「場数」と力説していた。もっともだが、聞き手の立場から考えるともう一つ仮説が立つ。

よく、人は相手の話の10~20%くらいしか覚えていないという。それに、自分が思っているほど、相手はこっちに関心を持っていないというギャップもある。

人前で話す時、伝えたい気持ちは大切だが、どこかに「自分が話すことは、ほとんど覚えていないだろう」と開き直ると、気楽に話せると思う。

ところで、今回の統一地方選挙で、一番驚いたのは、マック赤坂さん。
これまでコスプレで政権放送に登場して「スマイル」を啓蒙するなど奇抜な選挙活動で話題をさらってきたが14回目の挑戦で初当選。

「老人・介護施設を3倍増」「毎月8日をスマイルデーに」といった公約は毎度のことだが、勝因の一つは、あれかな…

選挙期間中、ツイッターで「選挙人生、今回の港区議選をもって最後とする事にしました。その間多くのご批判を頂きましたが同時に本当に多くのご支援も頂きました。」とつぶやいていた。

結構前、何回目の挑戦の時か覚えていないが、地下鉄赤坂駅の前に停まっている白塗りのリムジンの後部座席でスマホをいじっている本人を見た。しかし、今回は有権者と直接対話する機会が多かったと自己分析していたのでSNSよりアナログの力が本領発揮か?

それにしても「もういい加減やらせてあげたら」という判官びいきな空気も味方したのかもしれない。古希だし。

13回の落選を経ての初勝利… 場数って大事だな。

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