効率を超える力を読んでみた

著者はモートン・ハンセンさん。
経営学者。これまでにハーバード・ビジネス・スクール、欧州最大のビジネス・スクールINSEAD(フランス)で教鞭をとり、現在はカリフォルニア大学バークレー校教授(Management Professor)、「アップル」社が運営するアップル大学教授。また、「世界でもっとも影響力のある経営学者」のランキングである「THINKERS 50」の一人にも選ばれ、グローバルに活躍する一流の企業人に強い影響力を持っているのだとか。

成長のサイクルを巧みに回す

①1日15分を作り出す
②目標も小さく分ける
③「ソフトスキル」を磨く
④建設的な意見に着目する
⑤賢く失敗する
⑥「ぬるま湯」と闘う

効果的に学習できる人は漠然としてスキルをミクロ行動に分割して考える。ミクロ行動は、実践して見直すまでの時間が15分以内で、明らかにいい結果につながるものを選ぶ。

自分のどの仕事を再設計できるか

価値を生み出す要素「他者へのメリット」「クオリティー」「効率」が大事

仕事を再設計して価値を創造する5つの方法
[無意味なことを減らす]
価値がほとんどない既存の活動を削除する
[正しいことを増やす]
価値の高い既存の活動を増やす
[抜群の仕事をする]
価値の高い新たな活動を作り出す
[五つ星の評価を目指す]
既存の活動のクオリティーを高める
[より早く、より安く]
既存の活動をもっと効率的に行う。

仕事の再設計は弱点を探してそれを解消してもいいし、あえてくだらない質問をして仕事のやり方を見直してもいい。

「情熱×目的」を強烈なエンジンにする
・新たな役割を探す
現状でも一致させる方法は見つかるはず。まったく別の仕事に転職する必要はない。今いる組織の中で、自分の情熱をもっとうまく活用でき、もっと強い目的意識を与えてくれる新たな役割を探そう。
・情熱はひとつではない
仕事に情熱を感じるとは、仕事そのもに喜びを感じることだけではない。情熱は、成功、創造性、人との触れ合い、学習、特定の強み、からも生まれる。こうした分野を活用して情熱の種類を増やそう。
・目的のピラミッドを登れ
第一に、価値をもっと増やす方法を見つける。第二に、個人的に意味のある活動を実践する。第三に、社会的に意味のある活動を探す。

解決は明日に持ち越さず、今、とことんやる
会議で生産的な議論を行うためには、自分がリーダーであれ、参加者であれ、次の戦略を実践するとよい。
・資質のあるなしよりも多様性を重視する
・安心して発言できる環境を整える
・物静かな人にも発言させる雰囲気を作る
・押し売りするのではなく、自分の考えを理解してもらえるように説明する
・自分に都合よい答えを引き出すために誘導しない


チームをまとめるには次のことをするとよい
・全員が発言できるようにする(意見を聞いてもらえれば、合意しやすい雰囲気が作れる)
・決定を受け入れる。自分の意見が大きく異なっても、気持ちを切り替える
・ワガママな王子様には対処しておく
・チームの目標を明確にする
・社内政治で小細工しない

1個のプロジェクトに全力投球する
組織や従業員はふたつの落とし穴にはまる。それは「ほかのチームと一緒に仕事しないこと」「ほかのチームと一緒に仕事をしるぎること」だ。
両極端の罠に陥るのを避けるため、トップパフォーマーは、自分が参加するプロジェクトを注意深く選ぶ。(無益なものにはノーと言う)

コラボレーションのルール
・説得力のある理由を考える。大小にかかわらず、計画中のプロジェクトのひとつひとつについて作成。
・共通の目標を作り、人々をワクワクさせる。そうすればみんながプロジェクトを優先的に手伝ってくれる。
・活動量でなく、一緒に仕事をした成果によって報酬を与える。
・すべての資源(時間、スキル、予算、)すべてつぎ込む。資源がなければ、計画を縮小するか、中止するかのどちらかだ。
・不信感は解消しておく。それも早いうちに。

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