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令和4年の関西地区でのお花見シーズンが終わりました。
今年は自宅付近の桜、大阪城の桜、奈良県壷阪寺の桜、そして、通い詰めている奈良県五條市大塔町中原の桜と例年になく連日堪能することができました。
日本は至る所でこの美しい桜を愛でることができ、恵まれた環境に生きていること、平和であることを実感して感謝しています。

そんな素晴らしい日本の自然や文化、伝統、そして様々な人と関わり、いろんなことを感じ学びながら育ってほしいと願い、ご縁がありサポートさせていただいている子どもたちといろんなところへ出かけています。
それが、大切な支援プログラムだからです。
様々な場面での彼らの言動や行動からアセスメントできることがたくさんあります。
そういう多方面からのアセスメントがとても大切です。
人間というのは本来単一的ではなく、複雑極まりなく、不可解な生き物だからです。
私自身も自分のことがすべてわかっているわけではないですから。
一言「変な人」「変わった人」と称することが多いですけど。(笑)

さて、ここからが本題。
新しい人とのつながりが生まれたときに、簡単に自己紹介なるものをすることが多くあります。
名前、職業。
この職業をいうのが難しい。

周りの人は「発達障害児支援」と理解している人が多いと思います。
けれど、「発達障害」じゃない子もサポートしますし、育てます。
なぜなら、「発達障害か否か」を判断するのは時としてとても難しいからです。
もちろん福祉サービスや特別支援教育を受けるために「診断」してもらう必要がある場合が多いので、「診断」してもらってレッテル貼ってもらいますが、その必要性を感じない親子は「診断」を受けようと思わないから。
その場合、「本当はサポートを受けると良いのに~。」と思われる場合も少なからずあるので、そうなると周囲がなんらか影響を受けて困ることもあるんだけれど。
だから、サポートをする基準は「診断の有無」ではないのです。
「診断の有無」に関係なく「その子がなんか困っているな~。」とか「SOS出してるな~。」ってことがあるんやったらサポートします!
という信念で仕事してきたので、自分の支援活動の仕方もある意味すべての子どもに向けたものと思いながらずっとやってきています。
「ただ、どう何をするか?を相手に合わせて行うだけ。」



言葉が生む誤解


 先ほども書いた初めての場所や人に私の自己紹介をしなければならない場面どうしても「発達障害」という言葉を使わなければなりません。
その言葉が今は市民権を得ていて初めての人にもなんとなく伝わるからです。
子どもがユニークで個性的であり、周りとなじめなかったり、周りとちがっていたりして不安になっている人はおそらく「発達障害」とか「発達凸凹」などの言葉で検索して情報を収集しているのではないでしょうか?

でも、このやっかいな言葉は、しばしば大きな誤解を生んでしまうことがあります。
症状や困りの程度さ、困りが現れる時期など多岐にわたっているからです。
けれど誤解を生む一つがステレオタイプ的な「発達障害」というイメージです。

よくNHKのテレビとかで取り上げられるものはほんの一例でしかなく、そんな限られた一面だけを切り取ってみてもその一例とよく似た症状を持っている場合は共感を生むでしょうが、そうじゃない場合はなんとなく不全感しか感じないわけです。

だから、普段からテレビはほとんど見ないのですが、この「発達障害」を取り上げたテレビは見ません。突っ込みどころ満載なんで。(笑)
って話がそれてしまいましたが、つまり、大抵の人は「発達障害」という言葉をひとつふたつの知っている言葉で理解し、イメージしているだけに過ぎません。

「あー、じっとしてられないのでしょ?」とか
「こだわりつよいんでしょ?」とか

こんなん、誰もがもっている一面やったりするんで・・・。💦

そして、もう一つの誤解が私と一緒にいる子がすべて「障害児」であるという誤解です。
私の職業を簡単に言うと「発達障害支援」なのは間違いではないのですが。

ただ、先ほども書いたように私がサポートしている子たちは「障害児」ではない子も多いです。
健やかに素晴らしく発達し、育ったので、「障害児」ではなくなった子も多いです。
「障害」というほどの困りはなくなりました。
それでも、そうなった後も彼らの大切な学びの時期なので継続してサポートしています。
それぞれのニーズにあった学びの環境を整えています。

だから、お願いしたいのは
その子の個性を「病名や障害名」で判断するのではなくて
その子自身の名前「○○ ××くん」
一人の人格のある人として見てあげてほしいのです。
障害ありきではなくて。
そうすれば、彼らから見えてくるものがたくさんあります。
彼らが教えてくれることがたくさんあります。
マニュアル化された支援本など読むより彼らと長い時間、いろんな環境で一緒に過ごすことの方がよっぽど有意義な支援者としての学びの時間です。


個性といういろんな色がいろんな形で彩っていく美しい社会の実現を目指し 活動しています。 どうか応援、サポートお願いします。 今は、奈良の限界集落の地域おこし、オルターナティブスクールの創設、 組織内のダイバーシティ化推進を目標にがむしゃらに頑張っています!