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あなたには「発達障害」というユニークさを強みに変える勇気があるか?<大人の発達障害>

昨日の投稿の続きのような記事になるけれど、
大人になってから「発達障害」を受容し、
公表している人たちを身近に見て思うことがあります。

大人になってから「発達障害」に向き合わねばならなくなった時、
大抵の人は、同じような境遇の人達と集り、
支え合うという行動を起こします。
学生や若者であれば余計です。
それは、良いことだと思っています。
若年層の人のサポートは自立支援かキャリアサポートくらいしかないので、
自分たちの辛さを共有できる知り合いがいるというのは心強い。

一方で社会人になり、仕事をしている場合
メンタルヘルスの不調が原因で「発達障害」に向き合わなければならなくなった場合は、どうしても孤立してしまいます。
その場合は、やはり家族が支えになり、自分自身が環境を変えるか
脳を変え 思考を変えるか?が迷い悩むループから抜け出ることができる方法。

若者の中にはみんなに自分が「発達障害」であると言うことを公言して
そのことを強みに、あるいは、自分の経験が他の人を勇気づけたり、
「発達障害の理解に繋がる」と考え、発信をする方も増えてきました。
SNSやブログなど誰でも発信できるようになったので
発信しやすい環境になったのは事実です。
「サポートしています。」って人も同様ですが。

ただ、これもよぉーーーく考えてほしい。
名前を伏せてハンドルネームなどで情報発信している場合は、
誰かがわからないのでリスクは減るかと思いますが、
実名や顔を公表して活動する場合は
その後の人生について回ることになる。
後から削除できない。
おそらくその時に考えているであろうことは
「発達障害ですが、わたし○○できます。」とか
「発達障害なので、××苦手です。」
「発達障害だとこんなに大変です。」と言うことなどを
多くの人に知ってほしい。
そういう思いだろう。

社会人になっている場合は、「発達障害」だと職場で公表しても、
それで、大目に見てもらえることは皆無です。
そう、「発達障害」は水戸黄門の印籠じゃないのです。
みんながははーーーと言ってひれ伏してはくれません。
「大変ですね~。やっておきますね。」ともならないのです。

もちろん、障害者就労であれば別です。
反対にその場合はできることでも「しなくていい。」と言われることも有るかもしれません。

社会人で「発達障害」が疑われた場合、
あるいは、そう診断された場合は
公表するかどうか?が問題ではなく
あなたの味方になってくれる
自分の苦手なところを補ってくれる
面白いな~と評価してくれる
そんな人が周りにどれくらい居るか?が大切なのです。

自分自身「発達障害」であること、
あるいは、その疑いがあることに気づいていない人のほとんどは
そのような人たちに自然に助けてもらえているのです。
だから、もし、公表するならば
謙虚な気持ちで「助けてください。」や
「ごめんなさい。」と素直に言うことも忘れないでください。

それでも、生きづらいなら、環境変えてみましょう。
いろんな生き方がありますから。
無理ならそこを辞めれば良いのです。
人生何が良いのかわかりません。
禍を転じて福と為す
ってことたくさんあります。

「発達障害を強みに変える。」というのは
つまり、「発達障害」と共に生きると言うことで
それを自分の一部分として
自然に生きていくことができるか?と言うことです。
極端なことを言うと本当に「発達障害」であるかどうかは
関係ないのです。
あなたが必要としているか?と言うことなのです。
その決断は簡単ではないと思いますし、
大きな大切な決断なのだと感じます。




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