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箱根駅伝特別企画:三田祐介の箱根路

 市民ランナー高速化プロジェクトの、「箱根駅伝特別企画」が2記事公開されました。この2記事は、竹澤健介さんのインタビュー記事でしたが、今回の記事は、三田祐介さんへのインタビューをお届けします。遅くなって申し訳ありません。

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 まずはじめに、インタビューを始める前に、簡単に三田祐介さんの、箱根駅伝での戦績を紹介します。

1年生:4区を走り、1年生ながら区間賞+区間記録に輝く。
2年生:ケガに悩まされ、出場の機会を逃す。
3年生:7区を走り区間2位の好走で、早稲田大学の総合優勝に貢献。
4年生:コンディショニングが合わず、出場機会を辞退。

九鬼靖太(以下、九鬼):インタビューを受けていただき、ありがとうございます。

三田祐介(以下、三田):とんでもないです。竹澤さんの後ということで光栄です(笑)。

九鬼:では、早速インタビューを進めさせてください。まず、1年生ながらにして区間賞をとりました。センセーショナルなデビューだったと思いますが、その時のレースのことを教えてください。

三田:1年生の時は、1週間前までに7区の予定だったのですが。一週間前に発熱してしまって。しかも、同期の選手も熱になってしまって。その時に、竹澤さんに報告したら、「仕方ないから、とりあえず栄養ドリンクでも飲んで、寝ろ。」という素晴らしいアドバイスをもらって(笑)。次の日には走れたのですが、あまり調子が良くなかったですね。でも、同期の方が重症だって。それで監督が、三田の方が治りが早いだろうから、その同期の選手を1日でも長く調整させたい、ということで当初4区の予定だった彼と僕を変えた、というのが実際のところです。

九鬼:そんな、いきなり「やっぱ4区走って」ってなって、良く区間記録まで出せるんですね。コースの戦略とか、調整とかも少し変わってくると思うのですが。

三田:コースについては、7区と4区って基本的には同じコースで、あとは逆走するだけだったので、コースに関する不安は少なかったです。それに、僕が走る数年前に、4区の区間距離が変更されて、区間記録も当時はまだ十分に更新されていなかったということもあって、「結構いけるかな」と思っていました。その時に、監督からは「とりあえず突っ込んで、とにかく粘れ」と(笑)。その通りに、思い切って突っ込みました。

九鬼:その年は、竹澤さんが4年生で、3区の区間賞で走ってからのタスキリレーだったと思います。やはり、前の走者が竹澤さんで、安心感みたいなのがありましたか?

三田:走ってくれるとは思っていましたが・・・。当時の竹澤さんって、ケガを抱えていて。今でも覚えているのが、直前のポイント練習後のジョギングで、竹澤さんが1年生の時に2区で失敗した時のことを振り返って、「俺は(三田が失敗しても)責めへんから思いっきり走れ。」と走りながら、語りかけてくれました。これが、当時の僕に響いて、思いっきり走れたというのがあります。

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