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ニースの路上が、犬のフンだらけな理由を検証してみた

ニースでは残念なことに、観光エリア以外の道が汚すぎます。海沿いのプロムナード・デ・ザングレ、1本裏のマセナ通り、旧市街、メインストリートのジャン・メドゥサン通りは、清掃車&清掃マンが毎朝きれいに掃除していますが、それ以外のエリアでは犬のフンにご注意!

一応、犬のフン放置は罰金最高450ユーロなのですが、取り締まっているところを見たことがありません。

歩道の隅の方に申し訳なく放置されているのならまだ許容範囲ですが、歩道のど真ん中に堂々と放置です。また、わざと曲がり角にフンをさせる飼い主がいて、踏まれて半径3mくらいに広がっていることもしょっちゅうです。嫌がらせなのか、高級ブランドショップの前に堂々と放置されていることもあります。車道なら放置してもよいと思っている飼い主も多く、歩道から1歩下りた車道はトイレ状態です。

なぜここまで汚いのか、理由を検証してみました。
まずは、ニースには犬が多いのですが、その理由。

・晴れの日が多くて気候がよく、散歩にうってつけなため、犬を飼う人が多い

・ニースは物価が高い都市で、それなりに裕福な人が多く、犬を飼う経済的な余裕がある

・温暖な気候で定年退職者の移住先として人気で、お年寄りが運動のためや家族として犬を飼う

そして、道が汚い理由です。

・公共の場所は汚してもよいと思われてきた歴史があり(汚すことで、清掃員の仕事が成り立つ)、犬のフン始末の習慣がない

・フランス人は清潔さに鈍感なため、犬のフンがそこまで汚いと思わない

・犬のフンを放置する飼い主が多く、それに習って放置者がさらに増える

・治安が悪いため、警察が凶悪犯罪やテロ対策で忙しく、犬のフン放置者の取り締まりまで手が回らない

・飼い主にお年寄りが多く、しゃがめないので犬のフンを始末できない

・ニースの水は超硬水で、犬のお腹がゆるくなり、飼い主がフンを始末しようにもできない

みんな飼ってるから、子どもが欲しがるからと、犬をおもちゃのように簡単に買い、バカンスに連れていけないからと山中に捨てる飼い主もたくさんいます。
例えばお隣の国ドイツでは、犬を飼う前に飼い主のお試しテスト期間があり、フンの始末から世話全般、しつけ、犬との相性など、テストに合格しないと飼わせてもらえないそうです。
フランスでは、おもちゃのように、すぐに買えてしまいます。
ペットショップのショーウインドウで、子犬が新発売のおもちゃのように展示されているのを見ると、心が痛みます。

昔はここまでニースの犬のフン放置はひどくなかったそうです。モラルの低い住民が増え、みんなやってるから、とやりたい放題になってしまったそうです。

フランスでは一部の店舗を除き、犬同伴でお店に入れます。ニースの某スーパーの店内で、時々悪臭が漂うことがあり、トイレトレーニング中の子供がおもらししてしまったのだと思っていましたが、犯人は犬!
フンやおしっこの始末ができないなら、犬にオムツをつけてもらいたいです。

ニースを旅行される際は、観光エリアだけにとどめておくことをおすすめします(笑)

写真で見たきれいなコートダジュールのイメージを壊されたくなければ、警察の取り締まりが厳しく、住民のモラルも高いモナコへどうぞ。清潔で治安がよく、安心して観光できます。

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