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心が躍るパフォーマンスを届けたい。最高のエンタメとは何か?

「人がもっと身近なところで、ゾクゾクを感じられるようなエンターティメントを届けたい」

唯一無二のエンターティメントを創り続け、自身のビジョンをこのように語るうしろの猫沢さんが今回の主役。

ご自身がパフォーマンスをするだけでなく、イベントの制作・企画・プロデュースもこなすなど、活動の幅を一層広げている猫沢さん。

エンターティメントへのこだわりは何か。
ミライをどのように描いているのか。
彼女の想いに迫ります。

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猫沢はるか(ねこざわ はるか)
大魔界NUMAZU出身の爆裂エンターテイナー。
全国さまざまな場所で、パンクでミュージカルなパフォーマンスを披露することを生業とするフリーランスのエンターテイナー。
自主レーベル「Office Moving cat」では様々なクリエイターを巻き込み、個性が光る楽曲提供やイベント企画といった事業も行い、エンターテイメントのさらなる可能性を広げている。

1.もっと多くの人に、エンタメのゾクゾクを届けたい

-----「もっと身近にエンタメを感じてほしい」という猫沢さんの想いが生まれたきっかけは?

バンド活動出身で、ひたすらライブハウスでライブして、CD売って、という活動を続けてきました。パフォーマンスは、昔から奇抜でした(笑)
その活動を続けてきたある時、「行き詰ってるな...」とふと感じました。「あれ?私のやりたいことはなんだろう?」って。

アングラな感じをコアなファンと分かち合うよりも、「もっと多くの人にパフォーマンスを届けたい!」と思っている自分に気付きました。それから地元静岡で営業活動を続けて、初めて野外でパフォーマンスをする機会をいただくことになりました。


野外でパフォーマンスをしてみて、いかがでしたか?

「自分がやりたいことはこれだ!」って、確信が持てました。アンコールをいただけるくらい、小さな子どもたちから年配の方まで、老若男女問わずたくさんの方が盛り上がってくれました。

イベントを主催してくれた方からもすごく感謝していただいて、「よかったよ!もっと色んなイベントに出なよ!」と後押ししてくれました。これをきっかけに、野外でのパフォーマンスの機会を少しずついただけるようになりました。

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地域をもっとよくしたい!と願う、町おこし活動をしている方々とたくさん関わってきましたが、皆さん口を揃えて「がんばってやってんだけど、イマイチ盛り上がらない.....」という問題意識を抱えていました。

エンタメ出身の私がこのような方々と一緒に活動をする中で、「もっとエンタメのゾクゾク感を身近に感じて、地域や社会と繋げられるようなものにしたい」という想いを持つようになりました。

「なんだかよくわからないけど、心が踊る」それがエンタメの力だと思うんです。この成功体験が、私のビジョンが生まれたきっかけかな。

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2.歌だけが心の癒しだった

-----エンターティナーとしての、猫沢さんの原点は?

今はこんな奇抜なパフォーマンスをしていますが、昔から内向的な人間でした。コミュニケーションは苦手だし、集団生活に馴染めない。父が元来のエンタメ好きだった影響を受け、子どもの頃から歌や音楽、映画などの作品に数多く触れてきました。

「あいつ、変な奴」と周りからなじられ続け、不器用な性格も災いしていつも失敗ばかりでした。分かっているのに、できない。そんな自分に悔しくて、ずっとコンプレックスでした。

歌をうたっている時だけが、自分の心の癒しでした。コミュニケーションはずっと苦手だけど、歌を通して悔しさを発散し、人と意思疎通をすることができました。エンタメを通してなら、自分を表現することができる。

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3.失意と決断

-----バンドからソロへと、活動を変えた経緯は?

失恋...ですね。大きく自分を変えたきっかけでした。バンド活動をしていた際のメンバーと、昔お付き合いしていました。すごく彼のことが好きで付き合っていたけど、当時は男性に対する恐怖心から、なかなかうまく接することができませんでした。「いつ裏切られるか分からない」とつい被害妄想をしてしまい、すごく依存していました。人のことを、信じようとできなかったんだと思います。

結果的に、フラれる形で別れることになり、バンドも解散しました。ただ彼と一緒になりたかっただけなのに、「この人のために変わりたい」という願いが空回りして、メンバー全員に迷惑をかけてしまいました。

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劣等感からくる「私を受けいれてほしい」という気持ちが大きかったんでしょうね。「あぁ、私は “ただ、わかってほしかった” だけだったんだな」って。ちゃんと自分自身のことを見つめ直し、理解するきっかけになりました。正直、失恋とバンドの解散は、めちゃくちゃ引きずりましたけど(笑)

その経験があってから、ソロ活動で生きていく決断をしました。「私は、1人でやっていかないといけないのかもしれないな」と、そう感じました。思い切って環境をガラリと帰るために、上京することも同時に決めました。人を信じることとか、これまでできなかったを全部やってみようって。


4.「私のエンタメ、最高!」

-----猫沢さんにとっての、理想のパフォーマンスとは?

自分が表現したいものを表現できて、お客さんが求めているものを提供できて喜んでもらえたとき。「私のエンタメ、最高」って感じますね(笑)

パフォーマンスが一方通行だと、来てくれているお客さんのためになってなくて、喜んでもらえないんですよね。エンタメも、コミュニケーションの一種だと思うんです。どんな客層がいて、どんなニーズがあるか、ってことは常に心がけています。

その場のお客さんの反応をみて、用意していたセットリストをアドリブで変更してしまう、なんてこともよくあります。人の表情って、変わるんですよね。私を観に来てくれている人たちの、心や表情が動く瞬間に、これからも多く出逢えるようなエンタメをし続けていきたいですね。

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5.人の背中を押し続けることができるエンターティナーに

-----思い描いている今後のチャレンジは?

やりたいことをやろうとしている人たち同士で、応援し合えるような瞬間を、エンタメを通してたくさん表現していきたいですね。

楽曲をCDとしてではなく、楽曲のストーリーや制作秘話がエッセイ漫画として綴られるような作品をリリースします!普通にCDを作って、売っていくことに対しての停滞を感じたんですよね...。

私のファンの方々の共通項として、自営業やフリーとして「夢ややりたいことを追いかけている」人たちがすごく多くて。面白いことに挑戦しようとしている人たちの背中を押して、一緒に頑張ろう!と思えるようなきっかけとなる作品を作ります。

根っから人を信用していなくて、勇気を出せなかった私にとって、「初めての誰かを巻き込んでいくチャレンジ」になります。クラウドファンディングもスタートしますので、是非応援よろしくお願いします!

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-----さいごに、目指したいエンターティナーの姿は?

「チャレンジしたい!」と思う人たちの背中を、押し続けることができるようなエンターティナーで在り続けたいですね。

私はエンタメを通じて、みたことがないものを見てびっくりしてトキめいたり、感動して心が動いたりする瞬間に、数多く出逢ってきました。人はきっかけさえあれば変わることができて、一歩踏み出す勇気を持って行動できるんです。

昔から人間不信で、臆病で、本当に何もできませんでした。

そんな私が、今は「もっといける!」エネルギーに満ち溢れています。「まだまだできる!」ってやりたい気持ちでいっぱいです。

エンターティメントの進化の過程を通じて、「自分にもできるかもしれない...!!」という希望を与え続けることができるような、そんな表現を続けていきたいですね。

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話し手:うしろの猫沢さん

対話 / 執筆:はやし。

《共育者 / 心の対話をする人 / 物書き》
『生き辛さが癒え、心から生きたい幸せを選択できる人で溢れる世界に』を志に、本職は(株)LITALICOにて子どもと家族の双方を支援する教育事業に携わる傍ら、「心に寄り添う」をベースとした対話、インタビュー / 執筆活動等も行っている。

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#lifestory
『取材での対話と発信を通じて "その人の生き方" に光を灯すインタビュー記事』
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