『おつきみ ぱくぱく』
こんやは 「十五夜（じゅうごや）」
いつも きれいな おつきさまが
もっと きれいに みえる日（ひ）です
うさぎさんが おつきみを していると…
🌙
ねえ うさぎさん！ うさぎさん！
その おだんご たべたいな
🐰
いいですよ おつきさま！
いま もっていきます
ぴょん ぴょん ぴょーーーーーん！
・・・・・・
🌙
ありがとう！
それでは さっそく
ぱく ぱく ぱく！
わあ おいしい！
🐰
そうでしょう？
つきたての おもち ですから
🌙
ほんとに おいしい！
おれいに
わたしを かじっても いいですよ
🐰
えっ
それでは いただきます
ぱく ぱく ぱく！
わあ おいしい！！！！！
🌙
そうでしょう？
わたしは
ちょっと しょっぱい びすけっと を
あんこ ぎっしりの どらやきで はさんで
それを
くりーむ いっぱいの ぱんけーきで はさんで
しあげに
たっぷりの ばたーと はちみつを
ぬってあるんですから
・・・・・・
🐰
ほんとに おいしい！
ぱく ぱく ぱく！
ああ おいしい！
ぱく ぱく ぱく！
🌙
ちょっと
うさぎさん！ うさぎさん！
🐰
あっ！ どうしましょう
おつきさまが！
🌙
すっかり みかづき に なりました
こんやは やっぱり まーるく ないと…
・・・・・・
🐰
ごめんなさい！
どうしても
しょっぱい びすけっと まで
たべたくて…
ちょっと まってて くださいね
ぴょん ぴょん
ぴょーーーーーん！
ぴょん ぴょん
ぴょーーーーーん！
🐰🐰
おともだちを つれてきました
いまから
おもちを つきますね
ぺっ たん こー！
それ！
ぺっ たん こー！
それ！
・・・・・・
🐰🐰
おつきさま！
いそいで おもちを くっつけます
ぺたこ ぺたこ ぺたこ！
ぺたこ ぺたこ ぺたこ！
🌙
わあ くすぐったい
あーはっは！
あーはっは！
・・・・・・
🐰🐰
ぺたこ ぺたこ ぺたこ！
🌙
あーはっは！
🐰🐰
ぺたこ ぺたこ ぺたこ！
🌙
あーはっは！
ひい ひい たまらん！
ありがとう
もう まんげつに なりました
🐰🐰
さいごに
きなこで おけしょう しましょう
ぱたこ ぱたこ ぱたこ！
🌙
はーっくしょん！！
🐰🐰
わあ とっても きれいですよ！
・・・・・・
🌙
うさぎさんたち
もし よかったら
ここに ずっと いてくれませんか？
わたしを かじっても いいですから
🐰🐰
ええ
それは もう
よろこんで！
・・・・・・
こうして
にひきの うさぎさんたちは
つきで くらすように なりました
おそらの ながめは すばらしいけど
たのしみは
おつきさまを かじること！
だって おつきさまは
ちょっと しょっぱい びすけっと を
あんこ ぎっしりの どらやきで はさんで
それを
くりーむ いっぱいの ぱんけーきで はさんで
しあげに
たっぷりの ばたーと はちみつを
ぬってあるんですから
・・・・・・
えっ！
おつきさまは もう ぜんぶ
おもちに なったんじゃないの？
ですって？
いいえ だいじょうぶ！
おもちを おかおに つけたのは
いそいで
まんげつに するためでした
なにしろ
「十五夜（じゅうごや」でしたから
・・・・・・
でも ふだんは
うさぎさんが おつきさまを
いーっぱい たべても
おつきさまも おもちを
いーっぱい たべて
まんげつに なるまで
ゆっくり ゆっくりと
ふとって いくんですよ
・・・・・・
だけど
うさぎさんたちは
つぎの 十五夜（じゅうごや）が
たのしみで なりません
だって
ぺたこ ぺたこ ぺたこ！
と いそいで おもちを くっつけて
あーはっは！
と おつきさまが わらって
ひい ひい たまらん！
と いうのが みたいからです
・・・・・・
「十五夜（じゅうごや）」の おつきさまを
よーく みてください
いつもの まんげつ より
わらってるように みえませんか？
おしまい
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