見出し画像

国内出張前のアメリカ気分

母はアメリカが好きだ。例えば彼女がニューヨークへ好きなアーティストの海外公演を見に行ったとき、タイムズスクエアで見た、タクシーから降りてくる真っ赤なコートに身を包んだ、とてもスタイルの良い黒人女性を見て「すっごいかっこよかった〜」とため息交じりに話していた。また新婚旅行はロサンゼルスだったようで、東京から来た、という話をしたら「tokyo is big city!と言われたよ」と、とても誇らしそうに話す。家族で海に行ったときのゴザは、バドワイザーだったりした。そしてコカコーラが大好きだ。コカコーラグッズも、少しだけれど集めているらしい。

彼女のそういう、何かよく分からないエネルギーに動かされて行動するところが好きだし、自分の目で見て体感して、感じたことをそのまま何にも包まずに、自分の言葉で伝えるところをとても尊敬している。(私の血の中にもそれがきちんと遺伝されている。)そして、彼女のそういう性格と、アメリカの「なんかそういう感じ」は、相性が良いのだと思う。

私は国内出張前の空港で、朝ごはんを食べながら、そんなことを思っていた。コカコーラが目につき、なんとなくこの店に入ってしまった。朝からコカコーラかい、と自分で思いながらも、母と同様に大好きなので、ついつい一杯飲んでしまった。

母が見たら興奮するだろうなあ、という圧巻のディスプレイ。私がアメリカのニューカラーが好き、というのは、アメリカン・ドリームという、よくわからないけれど大きな国に憧れを抱いているからかもしれない。母の影響で。

よろしければサポートをお願い致します。マガジン「一服」の資金に充てます。