見出し画像

展示から足が遠ざかる理由

「最近、展示に行けてない、というか行っても仕事を前提に見てしまうからちょっと。。」

なんて話を今日したのだけど、それは一体どういうことなのだろうと思ったので少し考えてみる。

別に仕事の延長線上で行くことは良いことで、そこで受けた刺激や考察が、自分の中で消化して次につなげることができたらいいし、発見や気づきが得られることもある。

ただ、彼の言うこともよくわかる。
純粋に、考えの裏をかかずに、ただ受け止めたい。
そんな気持ちを、仕事思考が邪魔をする。
ひとりの人間として、肩書きを捨てて、目の前のものと正直に向き合いたいのだ。

展示を見に行くことに対して、なぜか責任を感じる感覚はよくある。
クリエイティブディレクターとして名乗る以上、そこに批評の視点があることを何者かに求められている気がするのだ。素人目線の感想など、自分の経験の浅さを露呈するに等しい、そんな面倒なプライドを抱えてしまう。

そんなものは捨てて、ただ楽しむことをしたいと願うのは、職業柄、もしかしたら100%は難しいかもしれない。

けれども、複雑な頭が動く前に
素直な心が感じた何かをキャッチする感覚は、絶対に忘れてはいけないと思う。

今、心が動いた。

それを、まずは感じることができればいい。
楽しい。きれい。不思議。すき。

飛び込んでくる情報をただ受け止めて、内側からくる感情を認識し、次にディテールをじっくり分析する。

そうやって、感じてから考えるという流れの順番を決めれば大丈夫な気がする。

うん。
たぶん、そうしたらいいんじゃないかな。
と、思ったという話です。

仕事で学んだこと、撮った写真、日常の考えごとなどを思いついたら書いてます。スキしてもらえると励みになります!