休職中に読んだ本【心と体を回復させた小説&エッセイ】
休職も3か月目。復職も決まった。
noteで読書記録をしようと思ったのに、あんまりできなかったな。
心と体が回復したから読んだのか、読んだから回復したのか。休職に入って気を付けていたのは、やる気を起こさせない。
そのため「自己啓発本は読まないぞ」と心に決めていた。
順不同でここでまとめて記録しておく。
『スイート・ホーム』 著:原田マハ
主人公の家族とその周りの人間関係が穏やかで清々しい。
誰かに裏切られるということがなく、安心して最後まで読めた。
わたしもこういう家庭に育って、こういう恋愛ののち結婚を…なんて思ったり。
季節の描写も丁寧でタイムスリップしてしまうほど。
最後はちょっと嬉し泣きも。
『ちょっとそこまで旅してみよう』 著:益田ミリ
旅行気分になれる一冊。
2010年から2013年の旅の記録。約10年前のミリさんがここそこに旅していたのか。今のわたしの年齢くらいだったんだ。
スカイツリーと山口の萩が印象的。ひとりだったり、お母さんとだったり。ときどき彼氏も。
「うちの彼」という言い方がなんともくすぐったい。むずキュン。
『もものかんづめ』 著:さくらももこ
言わずと知れた大ベストセラー。
休職前のうつうつしていた時期に、楽しい気分になりたいと『さるのこしかけ』『たいのおかしら』の3部作まとめて買ってあった。読めないまま休職になってからも積読になっていたが、調子が少し落ち着いてきてから読み始めた。さくら先生、包み隠さないのがよいのだが、下品すぎてちょっと…と思うことも。巻末お楽しみ対談もおもしろかった。
『さるのこしかけ』は読みかけ、『たいのおかしら』は変わらず積読。
『三千円の使いかた』 著:原田ひ香
2022年のベストセラー。少し前にドラマにもなっていたのは知っていた。
ふらっと本屋で立ち読みしたら止まらなくて、あとからAmazonの中古で105円で購入。流行った本はたくさん流通しているためかお買い得だった。送料の方が高いっつうの。
休職中に考えることといったら、今後の働き方とお金の心配。
iDeCo11年・NISA7年と、株や不動産・FXなどには手を付けず、投資信託一本でやらせてもらっている。増やすにフォーカスしていたけれど、ときどき散財も。知識と思いやりがある人の「お金の使いかた」はやっぱりひと味ちがうな。幸せになるお金の使いかたを知ることができた。
あなたの❝小さな❞物語 vol.21 「わたしの よりみち かえりみち」 編:かすがい市民文化財団
ちょうどこの頃、益田ミリさんの本を立て続けに読んでいて、エッセイっていいなと思っていたところにこちらの自分史に出合った。自分史作品集を購入したのは初めてだった。
応募作品から選ばれた方たちは、10歳から81歳までと年代はさまざま。
三重県の村田奈穂さんの作品『気が付けば夢の方へ進んでいた』は、わたしの辛い時期と重なってとっても勇気付けられたし、いまの自分を肯定できた。そして、何度も読み返した。
毎年テーマがあり10月が作品応募の締め切り。今年の募集は終わってしまったが、自分史が得意なnoterのみなさん、興味があったら来年ぜひ応募してほしい。
益田ミリさんシリーズはこちら。