夢なんて、死ぬ前に叶えばいい。
若くて綺麗な、何なら自分より年下の芸能人が活躍している姿をテレビで目の当たりにするせいで、私たちは若くして夢を叶えたり成功したりしなければならないと、強迫観念に襲われる。
だが改めて考えると、夢を叶えること自体には期限はないし、夢というものは人生をかけ、諦めなければいつかは叶うのではないだろうか。
小4の冬。クラスごとに「自分の夢」についての動画を製作するという学校の企画が巡ってきた。将来の夢を書いた紙を持って、クラス全員で円になり、音楽に合わせて中心のカメラが私たちを写していく。
そうやって一緒に将来の夢を抱いた、その同級生たちは約14年の月日が過ぎ、いま24歳。果たしてどれくらいの人が、その手に持った夢を叶えたのだろうか。
夢が叶っている人は、少ない、ほとんどいないだろう。だけどもしかしたら、その夢は「まだ」叶っていないというだけかもしれない。
夢は必ず叶うと私は思う。夢が叶わないのは、叶う前に死んでしまうか、夢を諦めてしまうからだ。
人間はいつ死ぬか分からないから、こればかりはどうしようもない。それでも、人々は夢を簡単に諦めてしまっていないだろうか。それも、年齢のせいで。
先ほども述べたように、私たちは若くして成功したり夢を叶えたりする人を、テレビやSNSで目の当たりにするせいで、夢や成功は若くして手に入れないといけないと焦ってしまう。
でも、世界を見てみると、私たちより遙かに上の年齢で夢を持ち、叶えた人もいることを忘れてはいけない。
そもそも夢というものは、どの年齢になっても抱いていいものだし、人には人の成功を掴むタイミングが違うということを、私たちは忘れがちである。
夢は今すぐじゃなくてもいい。夢というものは、死ぬ前までに叶えばいい、という心持ちでいたら、夢を諦めることもなくなるかもしれない。
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