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ミモザ!ミモザ! ミモザ! 南仏の春の訪れ

冬のマルシェに並ぶミモザ

プロヴァンスというと温暖なイメージがありますが、冬は東京と同じくらい寒いです。街を歩くマダムたちも、ブーツにジーンズ、ダウンジャケットを着込んでバッチリ防寒します。
そんな真冬から春先にかけて、プロヴァンスの花屋にはミモザがたくさん並びます。とくにマルシェでは新鮮なミモザの花束が3〜5ユーロ(1ユーロ約130円)と、安く売っています。

ミモザの正式名はアカシアといいます。ギンヨウアカシアやフサアカシアなど、黄色いフサフサの花が咲くマメ科アカシア属の総称が、ミモザなのだそう。

ミモザの楽しみ方あれこれ

私もミモザを購入して、蚤の市で購入したアンティークの壁掛け花瓶に飾ったり、

リースをつくって穴から飼っている猫を覗いたりしています。
とっても華やかで、一足早く春がやってきたよう。

ミモザはあまり日持ちせず、すぐに萎んでしまいます。
とはいえ萎んだ後も発色は保たれるので、ドライフラワーとしても楽しんでいます。
ちなみにこの編みかごは、エクスのマルシェで6ユーロで購入したもの。編みかごを持ってマルシェに出かけるのは、プロヴァンスの定番スタイルです。

コート・ダジュールの「ミモザ街道」

お隣コート・ダジュールでは木に咲いているミモザを見ることができます。
130キロに渡ってミモザが咲いている「ミモザ街道」は最高のドライブコース。

ミモザ街道で車中から撮った写真

よく見ると、左に写っているおじいさんの手にミモザとハサミが握られています。こんな風に、ミモザの枝をカットして持ち帰る人をコート・ダジュールではよく見かけます。

「ミモザ街道」は以下の8つの街や村を経由しています。
ボルム・レ・ミモザ(BORMES-LES-MIMOSAS)0km スタート地点
レヨル・カナデル・シュル・メール(RAYOL-CANADEL-SUR-MER)15km地点
サント・マクシム(SAINTE-MAXIME)42km地点
サン・ラファエル(SAINT-RAPHAËL)59km地点
マンドリュー・ラ・ナプール(MANDELIEU-LA-NAPOULE)108km地点
タヌロン(TANNERON)112km地点
ペゴマ(PÉGOMAS)115km地点
グラース(GRASSE)130km ゴール地点

ミモザを最も堪能できるのは、「タヌロン」という村だと思います。
山の上にある小さな村ですが、ミモザの生産地として知られていて、ミモザに囲まれたハイキングコースがあります。

高台から眺めると、山に黄色い絨毯を敷いたようにミモザが群生しています。種類にもよりますがミモザは寒さや風に弱いため、こんなに生えているのはフランスの中でも暖かいこのエリアだけ。

ハイキングの途中、ミモザの木陰で集っている人たちを見かけました。
まるで日本の花見みたいですね。

ミモザが咲いたら、春はすぐそこです。



※より詳しくプロヴァンス情報を知りたい方は・・・
オンラインサロン「Like! Provence」 https://likeprovence.fr

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