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魔女&魔法使い業がむいてる人の条件 2022年版

1.ちいさな世界の裏側を深く支える魔女/魔法使いの仕事

これは、私がかつて会社員としての生き方が苦しくてしょうがなかった時のしんどさが臨界点を超えたときに、ふっとやってきたことがソースなので

どんな感じが私の場合の「追いつめ度MAX」だったかを一応書いておくと…

数字ノルマばかり追いかける理念不明のスローガン
同じ働く仲間なのにバックオフィスワーカーへの「食わせてやってる」目線と言葉
仕事スピードと休憩時間を時計ではかられる環境
パワハラと過労で体とメンタル壊れてやめていく契約社員の子を助けられない立場&自分へのパワハラ
何のためにやるのかわからない会議が一日に何個もある(議事録地獄)
効率化の名のもとにお客様とのコミュニケーションを全面カットでお仕着せの対応しかできない仕事の中身の劣化
現場の上司が他部署に異動したくてだいたい不在か寝ている(笑)

今ふりかえって書くと男性性のゆがみが深すぎて笑えるのですがww

その一方で楽しそうに、楽そうに働けている人もちゃんといたので、
ここが別に悪かったわけじゃなくて、
ただ自分との相性が色々すごくミスマッチだったんだろうなと思っています。

でもその頃はしんどくてしんどくて。
泣きながら終電からの夜中の帰り道を一人で歩いていた時に、突然口から
「社会を動かしてるのはお前らかもしれないけど、世界を美しくしてるのは
私たちみたいな「夜の眷属」なのよーーーー!!」
っていう叫びが出た(笑)

2.夜(月と星)の眷属ってなに?


って思うよねw
たとえば、売上の数字やスピードには見えないけれどお客様との関係を
小さな積み重ねで時間をかけてよくしたり、受け取りやすいものにしたり
丁寧でやさしい関わり方で、仕事の質を味わい深く価値を高くしたり
無理やりこちらの都合に誘導することをせず、誠実にベストを提案したり
時に引いたりする。

誰かや何かにとってやさしいもの、美しいものを渡すことを胸に生きて、
働くひと。
「表にでないけれど、わかりづらく見えにくいけど、彼らがいるから
世界が、みんなの顧みられていない大切なものが拾われ、救われてる」

そういう生き方をしてる存在のことを、
晒されない夜の安らぎや、仰ぎ見ることのできる六等星の小さな明かりや、
昼間はひっそりとしている生命の活動と呼吸が活き活きしてくる
夜の静かな空気…に喩えたのだと思います。

日のあたる場所で堂々といろんなものを踏みつぶして闊歩しているものへのアンチテーゼ。

あれ以来私の中で、じぶんが仕事する領域はどこなのか?は
いつもこの辺にあります。

3.魔法使いと魔女は一人勝ちしない。つねに共栄共存協奏する


魔女って集会するでしょう?
魔法使いには弟子がいて、眷属という名の仲間の精霊の力を使うでしょう?そのための「関わりかた」にエネルギーを使う。
一人ではできないしやらない、そのために大切にするべきこと大切にするのです。
たとえば在り方としてこういう人は魔女、魔法使い的。

・世界に見えないかたちでそっとかかわる
・声高にならないで、ひっそりと淡々と自分らしく存在している
・自分をこぼすように、注ぐように、与えるように、育むように慈しむようにそこに居る
・いろんな要素を切り捨てたりジャッジして優劣をつけたりするのではなく、対話をして理解する。
・具象と抽象あらゆるボーダーを行き来できて、そこから敗者や我慢のない全員よしの第三の方法を見出す。
・選ぶのではなく見つける、利用するのではなく協力する、握りしめるのではなく手放す
・すべてと並列に手をつないで力を借りたり貸したりする流れに立っている
・自分と違うものへの境界線を軽やかに超えることができる(優劣はないから)
・その中にはいつも個性への、自然なありかたへの尊重と敬愛がある
・獲得するのではなく、すでに在るものから生まれる、「する」のではなく「成る」
・与える手の反対側には受け取る手、そのバランスと循環の理を知っている

たとえば私の思う魔法とは、魔法使いでいるとはこんなこと

・世界の美しさを識るための技術(アート)をあつかう
・世界の、そして誰かの中の美しさを取り出し増やし活性化させるもの
・現実に自然で美しいやりかたで干渉すること、あるいは
何もしないことや季節とタイミングを待つことの良さをしっている
・対話と理解と協力を力として使う
・世界を美しくするために思い描き、語り、行動する
・自分の心や体から湧き出ることで行動し、そのリズムに正直にしたがって生きることを大切にしている

漫画「魔法使いの嫁」のキャッチコピーに、いつもとっても共感します。

『これは世界の美しさを知るための物語』

4.錬金術を使える人が増えると、私の見たい世界ができるかもしれない


「美には傷以外の起源はない」
というのは、フランスの小説家ジャン・ジュネの言葉。

錬金術って非金属や価値のないものを材料に、色んな技術や言葉や方法で
価値のあるものを生み出すっていう感じなんだけど

自分の中や外に見つける無価値だったり、自信のなさだったり、ネガティブさを、こういう痛みから生まれた夜の眷属の色んな技術や言葉や方法で
喜ばしいもの、誇らしいもの、愛しいもの、与えたいギフトや美しくて見せたい姿に変換できるというのも、錬金術なんだと思う。



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