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話題の洗たくマグちゃん。この機会に、洗剤について考えてみる。


こんにちは

管理栄養士の板西まいこです。

今回のテーマは食ではありませんが、私が情報発信をする理念は、「個人の健康管理能力を上げて、健やかで幸せに生きるお手伝いをすること」なので、ぜひこのテーマにも触れたいところ。


薬を飲むことを、「用」と表現するのは

どうしてだと思いますか?


これには「服」という漢字の語源が関係しています。

古代中国に編纂された地理書『山海経(せんがいきょう)』の中で、

薬草などを「衣服」のように体にまとい病気の原因となる邪気を防ぐことを「外服」。体の中に入れて体内で邪気を防ぐことを「内服」と言い表されているようです。

つまり、皮膚から薬効を取り入れる(経皮吸収)も、薬を飲むことと同義。

実際、現代で処方されているものでも、内服薬と外用薬で有効成分が同じものがありますよね。(例)痛み止め等に利用されるロキソプロフェン:錠剤・湿布共に有効成分として使用


このお話はオーガニックコットンのお洋服を販売している会社の方から伺ったのですが、衣類の素材にこだわると共に、洗濯洗剤にも目を向けなければ!と感じました。

私たちは口に入れるものだけでなく、身にまとうものも軽視してしまっているのかもしれません。


洗たくマグちゃん。特許庁によって認められ、消費者庁によって認められず


さて、このブログを読んでいる方々はよくご存じだと思いますが、この話題。

消費者庁は27日、洗濯補助用品「洗たくマグちゃん」を洗濯機に入れると、マグネシウムの効果で洗剤や柔軟剤を使わずに洗濯できると表示したのは根拠がなく、景品表示法違反に当たるとして、販売する「宮本製作所」(茨城県)に再発防止などを命じた。


表記するには実証が不十分だという文言であり、効果自体を否定されているわけではありませんし、消費者庁側にも特に効果を否定する根拠もありません。


しかも特許(特許第5312663号)取ってますし。

特許庁が効果を認め、消費者庁が指摘するって、不思議ですね…


「ビーカーでの試験しかしていない」と報道されていましたが、実用調査も行っていたようです。

文言に対しては不十分な点もあるかと思いますが、取り上げられ方が、業界に対してつい懐疑的に見てしまいます。

おそらく、マグちゃんの表示が誇大表示だとすれば、大手メーカーの洗剤広告も摘発だらけなのでは。


「一般的な洗剤を使わない」という大きなメリット


マグちゃんを使用するしない以前に、(一般的な)洗剤を使用しないということにかなり大きな意味があります。


①身体への影響が懸念される洗剤の成分

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名前がややこしくて分かりにくいですが、合成界面活性剤はラウリルと表記されているものが多いです。

直鎖アルギルベンゼンスルホン酸塩(LAS)は、「毒性が強く、皮膚障害の危険性があります」と文献で指摘されているようです

さらに、除菌成分としてトリクロサンが使用されていることも。(薬用や除菌と謳っているもの。ハンドソープなどもこれに当てはまります)

内分泌かく乱作用(ホルモン分泌などに関与)があることが報告されています。


洗濯洗剤のCMでよく聞く”驚きの白さ!”は、「蛍光増白剤」という、日光に当たると白く見える染料が含まれているからです。

「蛍光増白剤」は食品衛生法では、食品及び食品に触れるすべてのもの(ふきんやナプキンなど)に蛍光染料(蛍光増白剤)を使用することは禁止されています。


②環境への影響

合成界面活性剤は微生物の分解性が悪く、河川に流れ込めば水生生物にも大きな影響を与えます。

実際に、美しい環境や川を守るために、合成界面活性剤を使用していない地域やホテル、温泉も存在します。


③香りの問題

最近、香り付き洗剤や柔軟剤が当たり前のようになっていますね。

皆さんは香害についてご存じですか?

香りの害と書いて「こうがい」と読みます。

Instagramで画像にまとめてみたので、良かったら見てみて下さい。

香害、以前はわたしも知りませんでした。
化学物質過敏症の方に出会って、体調を悪くさせてしまったことがあり、正直とてもショックでした。

「過敏症」と聞くと、その人が特別に敏感で悪いみたいですが、調べると私たちも同じようなリスクを背負っていて、鈍感で未病なだけなことがよく分かりました。

**5月28日まで**
このような「香害」に関して、非常に分かりやすい講義が期間限定でyoutubeで観ることができます!(めっちゃおすすめ)

稚内北星学園大学 2020年度公開講座
学長最終講義
https://youtu.be/rUwFhPMdxoc


マグネシウムの利点


弱アルカリ性にすることで洗浄力(酸性の汚れを落とす)や、除菌効果も期待でき、一般的な洗剤も弱アルカリ性のものが多く存在します。

その状態がマグネシウムで作り出せるとは、身体にも環境にも優しいのは確かですよね。

実は私もアトピーで肌が弱いので、市販のシャンプーや合成界面活性剤の洗剤などを使用すると目に見えて皮膚が荒れます。


さらにマグネシウムはお肌にとって嬉しい効果もあるそうです!

東京慈恵会医科大学客員教授の横田邦信医学博士は、「マグネシウムは保湿効果が高く、さらに角質細胞を結合させるセラミドの1種の合成を促して、お肌のバリア機能を強化する作用があります」と解説している。ー食品と暮らしの安全No.379より

マグちゃんのお風呂用も販売されているのね~


まとめ


今回の「マグちゃん騒動」に限らず、

一度自身でじっくり検討してみて、選択すれば良いことだと思います。

身にまとうものや、何気なく使用している日用品にも、健康を意識できるポイントがたくさんあります。


自分の「生活様式」を他人に握られないように、注意してくださいね!


それでは!




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