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ウェイトブランケットを一か月使ってみた(不眠、発達障害に有効なのか?)

加重ブランケットってご存知でしょうか? ウェイトブランケットという呼び名の方が多かったり、呼び方は様々ですがとにかくそのような名前の掛物です。

名前のとおり、重さを加えるブランケットなんですが、多分初めて聞くという方はあなたが想像しているより重たいですよ。
その重さ、7キロ!(大人用のオーソドックスな重さの場合)
だいたい自分の体重の10%+1キロが合う重さということで、その方の体重によってはさらに重くなりえます。
とある機会にこの話をしたところ、「修行用ですか?ドラゴンボール?」と聞かれました。確かにそう思うのも無理はないかもしれん…。

じゃなくてですね、この加重ブランケットを使う目的はズバリ安眠です。
詳しい効果とか科学的根拠とかはググって頂くと山ほど出てくるので僕は書きませんが…簡単に概要だけ触れておきます。
この記事のメインは実際に使ってみた感想ですので、概要はあくまで簡単に。

一般的に挙げられるウェイトブランケットのメリット

  • 体に適度な圧がかかることで、安心感や寝ることに適したホルモンが出る

  • リラックス効果がえられる

  • 神経発達症などによる感覚過敏に効果がある

  • 不安障害、不眠症の方の睡眠改善にも有効

と、本当に簡単にまとめるとこんな感じです。
使い方としては、日常的に体に掛けてもよいそうですが…僕は寝るときのみ使っています。掛ふとんの上にさらにこれを一枚掛けるという使い方です。
僕自身、首回りに過敏がありますし眠りが浅くて困っていたりもするので…睡眠の質が向上するなら安いもの、と思ったわけです(ちなみに7000円ほどで買いました)

ではここからは、僕が実際に一か月ほど使って感じたことを書いていきます。
先に結論から言ってしまいますが、僕の使った感想としては70点といったところです。ではその内訳をどうぞ。

ウェイトブランケットを一か月使って感じたメリット


  1. 確かに安心感はある気がする。包まれている感じがそれなりに心地よい

  2. 首周りの過敏が気になって寝られないことがなくなった

まずは1について。
これはそのまま、ウェイトブランケットの醍醐味というか効果そのものですね。確かに包容感というか、安心感みたいなものがあります。

僕が一番実感したのは、使い始めてから一度ウェイトブランケット無しで寝る機会があったときです。
正確にはウェイトブランケットの効果なし、と言いますか。
僕は普段、上からウェイトブランケット→羽毛布団→毛布の順にかけて寝ています。
この設定だと夜中に暑くて起きてしまったときがあったので、羽毛布団とウェイトブランケットだけにしました。
すると、羽毛布団がクッションになってしまって、ウェイトブランケットの密着感みたいなものが得られなかったんですよね。
で、どうにも夜中ふわふわして落ち着かない。
これはもしや…と思い、毛布+ウェイトブランケットの組み合わせにしたところ再度落ち着いて寝られました。
無くなって初めて分かるレベルではありましたが、確かにウェイトブランケットで落ち着き効果を得ていたということではあるのでしょう。

ただ逆にデメリットも一つ見つけた気がします。羽毛布団+ウェイトブランケットはあまり効果が感じられなかったように、寝具の組み合わせによっては効果を感じにくい場合があるかも、という点です。
要はフカフカの布団と組み合わせると微妙かも?というところですが、一応注意です。

続いて2つ目。過敏性についてです。
僕は首の周りが過敏でマフラーやタートルネックが無理な人です。床屋さんで体全体を覆うアレも苦手で、首にぴったり着ける必要がありますがド根性で耐えていたりします。
これが夜も気になることがあり、横を向いて寝ていたりすると掛け布団が首にかすかに触れるわけです。
一旦気になると、気持ち悪くて気持ち悪くて気持ち悪くて。
何度も布団の位置を微調整してようやく寝られたりします。
しかし不思議と、ウェイトブランケットを使っているとそれが無いんです。首に布団が触れていても特に嫌だと感じない…。
この辺りのメカニズムは作業療法士さん辺りに聞いてみたいと思ったりします。感覚統合的なというか…アバウトですが、何かしら効果は出ていると感じました。

ウェイトブランケットを一か月使って感じたデメリット

つづいて僕が感じたデメリットはこちら。

  1. ベッドから落ちると引き上げるのが大変

  2. 洗えない

  3. 温度調節が難しい

  4. 寝返りがしづらい (ベッドマットが柔らかいと特にか)

  5. 子どもが使うときはそばにいられるときがいいかも

これもひとつずつ見ていきましょう。まず1つめ、ベッドから落ちたときのこと
これはセミダブル以上の方ならあまり気にならないかもしれませんが、僕はシングルベッドを使っています。
買ったウェイトブランケットがまさしくシングルベッドぴったりサイズということもあって、寝ている間にベッドから落ちることがあるのです。
そうすると引き上げるのが重い、重い。
ふんっ、とまあまあ気合を入れて引き上げるのでそれで眠気が覚めてしまうこともあるのは難点です。

二つ目は洗えないという点。
重いですからね…洗濯機にぶち込んだら多分洗濯機が大暴れした挙句に壊れます。
肌に直接当てない使い方が主とはいえ、気になる方は気になるでしょう。
干す…のも一苦労ですね。女性だとかなり大変ではないでしょうか。

三つ目、温度調節について。
幸い今のところは冬場ということもあって、むしろ温かくていい感じですが。
夏場を思うとちょっと心配です。一枚掛物が増えるだけでなく、しっかりプレスされますので暑いかも…と。これはもう少し温かくならないと確かなところは分からないですが。

四つ目は寝返りがしづらいということ。
これはもしかしたらマットレスにもよるかもしれません。僕が使っているのはトゥルースリーパーという低反発でもともと寝返りがしづらいタイプのため…
これの上から圧が加わると輪をかけて寝返りしづらいです。
また、僕は感じませんでしたが世間の感想では重くて起きたら疲れている、といったものもあるのでそこも気掛かりではあります。

最後、五つ目は子どもが使う場合についてです。
実際に使ってもらったわけではないので想像するしかありませんが…この重さはちょっと心配です。もちろん子ども用に調整され軽くはなるわけですが、それでも不慮の事態で子どもが窒息するような事態にならないか気になりました。
海外では死亡事故も発生しているようなので、目が届くところで使った方がよいでしょうね。

ウェイトブランケットを使った感想まとめ

数でいうとデメリットの方がポロポロ出ましたね…
実際にはメリットで挙げたような利点もあるわけですが、やはりトータルすると70点
買って損したー、とは思わないものの、人に自信をもって勧められるほどでもないかなと、
ただ、データ上睡眠の悩みの解決につながったという声も多いようですので試してみるのはありかもしれません。
それと、禁忌として呼吸器や循環器の問題を抱えている方が対象となっているのでその辺りはよく調べた方がよいでしょう。

発達障害(神経発達症)のお子さんの睡眠改善に有効、と紹介されているものもあれば、お子さんに使うのは体の負担的に危険だ、との主張もありこの辺りもよくよく確認が必要そうです
お子さんに使う場合、AD/HDがある子のひざ掛けなどに使うミニタイプのものも効果があるとの記載もあります。
いずれにしても、お子さんに使う場合は目の届く範囲がいいだろうと感じました。
僕はもうちょっと継続して使ってみようと思っています。

サポートって…素敵やん? 島田紳助さんが伝わるのっていくつぐらいの方までなんでしょうね。