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ポジティブな変更にはまず拍手をしよう。そんな組織にいたい

会社の人事制度が一部変更になるというので、対象者向けに説明会があった。
変更内容は、制度上の格差を是正するものや優遇措置の期間延長などで、今まで課題だった部分を改善するものだった。
私は恩恵を受ける側だったので、よくぞ推し進めてくれた!と感動しなが説明会を聞いていた。

説明が全て終了し、質問を受け付ける時間になった。
多くの人が質問に手を上げていて順番に質問するのだが、なぜか感謝やねぎらいの言葉がない。変更までに時間がかかったことへの不満や、更に有利な条件を進めてほしいといったものばかり。中には、やりました感を出さないでほしい。とか、準備が不十分だといった辛辣なコメントもあった。

それを見ていると似たような経験が自分にもあったことを思い出し、悲しくなってしまった。

私がやっている仕事もちょっと似ている部分がある。配下の組織に方針を示して、その方針に従って対応や作業をしてもらう。その方針がめちゃくちゃ重要なわけで、データや社会環境、競合他社の動きを総合的に鑑み、(IT業界なので先のことは本当によめない。1年後ですらどうなっているか分からない)1年間の方針を苦しみながら決める。

状況は毎年変わるので、毎年何かしらの方針変更をするのだが、これに対する反発が結構すごい。合理的で全体最適な内容でも、変更に対する抵抗なのかまず最初はネガティブに受け取られる。自分達が知らないところで勝手に決められて落ちてくるからなのか、今までと変わるのでよく分からないことに対する怖さなのか。

じゃあ、変えないとどうなるかと言いうと、特に反発はないが、組織として現状に追従しないので更なる課題を生む可能性が高い。顕在化している課題への対処がさらに遅れるかもしれない。実は変えないことは組織にとって怖いことで、私たち当事者にとってもデメリットが大きい。

でも、せっかく頑張ってポジティブな変更をしても、そのリアクションがネガティブで、罵詈雑言ではないが日頃のうっぷんのはけ口にされるような言い方だと、進めた側は全然むくわれない。更なる改善のモチベーションなんて上がりようもないし、嫌々進める仕事でパフォーマンスが上がるはずがない。

考えたこと、進めたこと、矢面に立って説明したことに対してまずは感謝して、拍手すべきじゃない?

(説明会であまりにも辛辣なコメントが多いので、「まず拍手しよう!」と言いたかったが言えなかった・・)

もちろん、こちら側の意見を一方的に押し付ける気なんて全然ないので、建設的な意見をもらって更にブラッシュアップする必要はあると思う。でもお互いが気持ちよく仕事をして、組織としてもより成長していくためには、まずは相手のことを尊重して、感謝することが必要だと思っている。

そういう組織にいたいし、お互いが楽しく仕事を続けていくために、まず全員で拍手!がやれればいいのになぁと思う。



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