【英語学習記録】10年間で10,171時間+α【完成版】
はじめに
はじめまして、こばやしと申します。30代の私はRPG全盛期ドラゴンクエスト世代で、レベルや経験値、攻撃力などの数値化された戦闘力に魅了されてきました。ドラゴンボールのスカウターも一緒ですね。男心くすぐられます。
その影響からか自らの活動も数値化してきました。野球部の頃は素振り回数、安打、生涯打率。英語学習者としては勉強時間、教材周回数、オンライン英会話受講回数など。今回はその記録をまとめてみました。
日々の勉強時間は実家の特大ホワイトボードに、引っ越し後は手帳に記録し、年単位でExcelにまとめてきました。10年間で【勉強10,171時間+英会話1745時間+短期留学200時間+趣味英語1311時間】の内訳です。(以下、敬称略)
実際にやってきたことを使用教材と周回数でまとめ、その後にポイントやオススメなど書きたいと思います。全部で40,000字になりました。Youtuberなら10分の動画に編集できるところを、トホホ。がんばって書きました。読んで頂けたら嬉しいです。
「記録のススメ」 英語力は数値化しにくいです。試験の点数はひとつの指標であり、同じTOEIC700点でも人によって英語力は千差万別です。ですから結果よりも過程に重きを置くのが良いと思います。そのための学習記録です。記録に嘘はありません。積み上げたことが自信になります。
''わたし英会話スクールに3年通ってるのに全然英語できるようにならないんです'' のような声を耳にします。しかし、過程を数値化すると''3年間で週1×(50分レッスン+30分予習復習)×156週 = 208時間'' です。英語習得に必要な学習は3,000時間と言われているので、その10分1以下です。グループレッスンでは聞き手に回ることも多々あります。208時間も実は100時間以下かもしれません。
過程を数値化することで、3年間も通っているのに!という過度な劣等感や、3年間も通ってるんだ!という根拠のない自信を持つことはなくなり、客観的に自身の英語学習に向き合うことができます。過程に対するこだわりが結果を生みます。そしてその過程に創意工夫を施し楽しむことが継続の鍵です。 ー Let's enjoy the process !! (Ueda, Ichy, a founder of Aquaries)
「マインドセットのススメ」 なぜ10,000時間も学習したのか?そこまでする必要はありませんが、英語学習には時間がかかります。日本人にとって英語は洋画・洋楽・英会話など娯楽に浸透しており、カジュアルに始められます。しかし、その実はもの凄い高い山を登ろうとしているのです。
その理由は '' 言語転移 '' です。母語と学習対象言語が違えば違うほど外国語習得は難しくなるということです。例えばスペイン語とポルトガル語は非常に似ているので方言を習得するようなものですが、日本語と英語は全く異なる言語で距離があります。日本人が英語が苦手なのも至極当然です。
英語ペラペラになりたい=音楽で即興のジャズピアニストになりたい=野球でどの球種も難なく打ち返したい …と同様の難易度と捉えて、自分に合った目標や学習計画を立て健全に英語と向き合っていくことが大切です。
「セルフチェックのススメ」 今回、私が実践してきた学習方法を紹介していますが、読者の皆様にはぜひ、私を叩き台にして自身の英語学習の自己分析をして頂ければと思います。英語が伸びる人と伸びない人の決定的な違いは才能ではなく、この自己分析です。
最近の英語界隈では音読が主流です。だからと言って盲目的に音読を続けていても効果が少ないかもしれません。でもまわりを見ると実際に音読でブレイクスルーをしている人もいます。その時に、立ち止まって考えられる人になりましょう。これは私自身の課題でもあります。
英語は短期間で結果は出しにくいです。ある学習を継続する必要があります。一方で、新しい情報を取り入れて学習を変革していく必要もあります。同じことを続ける根気と、新しいことを始める勇気を両方を持ち合わせて英語に付き合っていきましょう。
「ゴールとプロセス」はじめに私の英語学習の大枠をお伝えしてから、各分野の詳細に入ろうと思います。まず私が思う英語学習のゴールが '' 英文を英語の語順のまま文頭から読める聴ける書ける話せること '' だと思ってます。もちろん自身の目的に応じて英文の質は変わります。
そしてゴールに向かうプロセスは2つあります。1つ目はインプット型。知識を固めて運用に移行するタイプで、一般的な学校での英語教育です。私の学習方法もこちらになります。土台となる単語と文法を学び、長文を読み聴きし、音読を通して喋れるようにしてきました。
もう2つ目はアウトプット型。経験を通して英語を習得する方法で、まず話してみる。そして足りない知識を後から補うタイプです。海外移住や長期留学などに当てはまると思います。とにかく環境に身を置く、飛び込んでみるのは大事だと思います。
現在は技術進歩のおかげで国内のド田舎でもオンライン英会話やSNSなど英語を発信する手段があります。昔のように国内知識詰込み頭でっかち喋れない人間 or 留学帰り雰囲気だけのyou know連発なんちゃってネイティブのように簡単には二分できません。インプットとアウトプットをバランスよく、が主流な気がします。
それでは、インプット型の私の学習方法を分野別で紹介します。
自己紹介
「英語ができなかった私が3ヶ月でTOIEC500点から900点へ!!」 よく目にしますよね。それ自体は素晴らしいことです。「この人すごい!」と著者紹介に目をやると「慶応大学」。いやいや、既に英語できてるやん!と変なツッコミが出たことありませんか?TOEICや英検1級よりも慶応の一般入試の方が難しいまであるだろ。
今回、自身の英語の取り組みを書こうと思ったのは、学習記録の整理という理由の他に、いまの自分自身に喝を、願わくば読んでくれた方に勇気を与えられたらと思ったからです。私は英語ができませんでした。ガチの方です。それから紆余曲折あり、在学中ではなく社会人になってからようやく英語の資格を取得し、英会話の方も多少は喋れるようになりました。資格はTOEIC 965 / SW 140 180 / 英検1級 / TOEFL 96 / IELTS 7.5まで取得。英会話は動画でアップしているので見てみて下さいね。
どれぐらいガチだったかと言うと、私立文系志望で英語と現代文の2教科受験にも関わらず、センター試験英語112点 / 200点でした。同じクラスのノー勉のヤンキー町田に負けました。彼はテニス部で引退した後も部に顔を出し、練習後に部室でマネージャーとセックスすることで有名でした。なんでお前に…。悲しかった。泣きました。
勉強仲間から平成の逆ミラクルと言われていたセンター惨敗。そして一般入試でも本命の神田外語大学とスベリ止めの文教大学、見事に両方とも落ちました。新幹線に乗り、ホテルに泊まり、母親に同伴までしてもらって、このザマ。慌てて家族会議を開き、専門学校を受験し合格しましたが、合格通知は祖父に勝手に開封されてました。「おい、受かってたぞ」。まったく感動のない大学受験でした。
そんな男の英語のお話をしていこうと思います。あれだけ苦手だった英語を克服したのだから、いまの自分、もっとがんばれ!!あの自分ができたのだから、みんなもできるよ、一緒にがんばろう!!そんなエールを込めて。
in English
Inundated with flood of inviting advertisement of English how-to book, a question arises when an author exaggerates their academic achievement by highlighting their novice status as an English learner to garner votes from majority of readers. In reality, however, their academic background has been already established, considering the fact that they graduated from a prestigious university, which contradicts their claim that they have mastered English from the scratch.
Compered with them, I can be categorized into a total loser in terms of academic carriers. There was no future before me when I failed university entrance exams and proceeded with vocational school, instead. What I had done was all for nothing. This was my start in my learning. By the way, a friend of mine who didn’t study at all and hung out with girls all the time actually got a higher score than me. Anyway, if my writing pushes my back and hopefully yours too, there will be no greater happiness than this.
単語・熟語
単語帳の醍醐味は一気に復習できること。周回を重ねるうちに短時間で完走できます。フレーズ音読で風を感じる、さながらマラソンランナーの気分が味わえます。自己ベストタイムはスーパーボキャブラリー927語を19分です。
実際に意味の暗記はできているか疑問ですが、何となくbreachと来たらcontractみたいな感覚は養われました。a breach of contract(契約違反)。日本語でも「布団を」来たら「干す」ですよね。フレーズ系単語帳は語のつながりやイメージが身につきます。
「英語の土台は単語と文法」 英語嫌いの筆頭が単語学習です。この地味で辛い作業には忘却という絶望が伴います。私はバカなんじゃないか、センスがないのか、そもそも英語は必要なのか…様々な負の感情が芽生えます。その心の隙を狙った''聴くだけでペラペラに''、''ネイティブはこう言う'' などの宣伝文句に釣られてしまいます。
ただ悲しい現実は、単語が英語の土台です。単語を文法のルールに従って並べたものが英文になり、この英文が物語になり記事になり音楽になり映画になります。避けて通れないことは避けれ通らないのが近道です。
しかし幸いなことに、単語学習は個人の目的によって範囲を決められます。洋画を楽しみたい方は海外ドラマはたった350の単語でできていると言われており、それだけでいいかもしれません。日本語同様に全ての単語を覚える必要はないので、目的に合わせて数を絞れます。
さらに喜ばしいことに、人は知識に比例して対象に好意を抱く生き物です。最初は無味無臭の作業だったものが知識が増えることで、類似語や対義語などの関連性が見えたり、実際に書物やメディアでその単語に出会ったりし、単語学習がより味わい深いものになります。私自身、単語学習は本当に辛かったです。ただ乗り越えて、今は楽しいですし、単語が増えより英語学習が加速し、英会話が自由になりました。
「単語帳周回のススメ」 その単語の学習方法ですが、単語学習は地道にコツコツ暗記型よりも大雑把に広範囲を周回型の方が身につきました。毎日20個×50日=1冊1000語完成!とはなりません。進めていくうちに忘れるからです。忘れたことがストレスになり挫折します。バツ印ばかりの単語帳に嘆くことになります。
それよりも毎日1000語×50周の方が記憶に定着します。毎日目にするからです。単語帳にもよりますが、1000語収録ならCD1枚60分で1周できます。単語とは相性もあるので、全体を周回しながら覚えやすいものから覚えた方が楽しいです。記憶力はコントロール外です。物覚えの良し悪しはどうにもなりません。だからこそ、忘れる前提で短時間で一気に周回できる単語帳になるまでやり込みましょう。
そのために必要なのはCDと共に声に出して読むことです。決して書きません。日本の悪しき英語教育の筆頭が単語提出ノート、最悪です。1単語10回ずつ書け!ゴミ教育です。字が汚い!書き直し!キチガイ教師です。1単語を綺麗にノートに10回書き写している間に、100単語正しい発音で読んだ方が効率的です。完璧主義でスペリングや正しい意味まで拾おうとするから挫折するんです。
まずは顔なじみを増やすこと。単語学習は単語帳で完結しません。最終的には実際にその単語に出会って経験として覚えます。私の体感だと、10周して見たことある単語が増える。20周して自力で正しく発音できる単語になる。30周で何となく意味がわかる。何となく肯定的か否定的か、ヒトかモノか、医療分野か政治分野かなど。そして40周でインプットで使える単語になり、読める聴ける受信単語になります。50周でアウトプットとして実用でき、書ける話せる運用単語になります。
50周!と聞くとアレルギー発作が出てしまう方もいると思いますが、1周×1時間×50日=50時間と考えると達成可能です。簡単な英会話なら中学単語1冊、時事など込み入ったことも話したいなら高校単語1冊、計2冊で3ヶ月で形になります。色々手を出して何年も英語苦手でいるよりも、英単語から逃げずに立ち向かおう!!
★成功談
アメリカのコメディFRIENDSを視聴していた時に、もし全知全能(omnipotent)ならどうする?という質問の返答。自殺するよ、インポとか(I'm inpotent)生きる価値ないし。このやり取りを笑えた瞬間に難単語を覚えた努力が報われた気がしました。コメディは日本語字幕や吹替じゃ笑えないと思います。難単語、Big wordsを使って強調したり、ボケたりするシーンに幾度も出会ってきたので、今後も単語学習は続けます。
★失敗談
引っ越しの際に本棚の奥から埃まみれの単語リストや暗記カードが大量に出てきました。英検準1級・1級対策で作ったものです。結構な制作時間がかかったと思います。作って満足、結局使わずに捨てました。やった気になって効果のない学習方法第一位です。
フレーズ系だけでなく、長文系もやりました。こっちの方が原点です。受験期に速単で辞書を引かずに自力で英語を読める体験をし、高三の夏にまさかの文転。英文科に行くと決めました。
結果、惨敗。悔しさから専門学校では速単のシャドーイングを朝晩としました。自分の中の英語ができるの定義が「英文を英語の語順のまま文頭から文末まで英語で理解し運用できること」だと思っていて、それを体得できた気がします。
⇩ そんなお世話になったZ会の抽選に当たりました。感謝です!
「単語学習のアメとムチ」 英単語から逃げちゃだめだ!とは言うものの苦行だけだと続きません。報酬が必要です。単語学習の報酬とは運用した時の有能感です。できた!という経験に他なりません。辞書を使って300語程度の長文を3時間かけて読んでいたものが、単語が増えるにつれて辞書なしで同レベルの長文を15分で読めるようになっていました。無駄じゃなかったと思える経験が単語学習を継続させます。
英会話で言えば、私は地元の英会話教室に通っていた時期があったのですが、その時はレッスン前に最寄りのファミレスで英検1級の単語をガンガンインプットして、レッスンには隙あらば使おうと臨んでいました。''そんなことしたら追い出されちゃうよ'' みたいな文脈で He would be ousted … と言った時のネイティブ講師の ''お前、マジか'' 的な反応を今でも覚えています。
★成功談
単語習得に対して一番モチベが高かった時は単語クイズを出し合う友達がいた時です。しかもみんなカワイイ!放課後にお互いが愛用している単語帳を持ち寄ります。私は速単でしたが、ターゲット1900の人やシス単の人もいました。誰か一人が単語を読み、参加者は意味を即答します。'' Accompli… 達成する! '' くらいの速さでした。さながら競技かるたのようでした。
★失敗談
単語帳の複数持ちは危険です。私の場合は大学受験の時に学校指定の単語帳と速単標準編とターゲット1900の3冊を持っていました。どれも中途半端で終わり大学受験は失敗しました。もちろん、自分に合う単語帳に出会うまで何冊か試したり、1冊をやり込んで卒業して次の単語帳に移ったり、用途に応じて使い分けるのは良いと思いますが、私の場合は教材を保持することで有能感に浸っていました。
文法
高三の夏休みに初めての文法問題集「基礎からMy BEST」を完走できた自分を褒めてあげたい。当時は関係詞が文法のラスボスだと思っており、関係詞の違い、不完全な文、完全な文がくるを理解できた時は感動しました。それ以降は文法のポイントを意識しつつ例文を音読。最多はドラゴンイングリッシュ。名前が良い。
文法書
文法理解に大きく貢献してくれた文法書。読み物としても楽しくスラスラ進めました。あとは知識の暗記と訓練して運用すること。前置詞が不要で間違いやすい他動詞の暗記。間接話法での時制や代名詞や語順を正しく運用。知った気になって文法に怠惰な姿勢を直したいです。
「文法レベルの3段階」 文法は '' わかる ⇒ 解ける ⇒ 使える '' の順で取り組んできました。解説書を読み、問題集を解き、トレーニングする流れです。私自身、英会話における文法の精度はまだまだです。現在もトレーニングに勤しんでいます。
まず第一段階、理解する。これは学校の授業やスタディサプリなどのオンラインの授業を受講したり、文法書を読みます。文法書は3種類あって読み物系のわかりやすいが網羅性は低い薄い本と、総合英語系の網羅性は高いが取っ付きにい分厚い本、そしてマニア系の文法1項目だけで1冊、英語冠詞講義みたいな専門書があります。私はまず読み物系で基本を押さえました。
第二段階は解ける。文法問題を解答時間内に根拠を持って解けるかどうかです。問題集には文法書を読んだ知識を本当に理解したかどうか確認する役割があります。理解したものが実際に使えるかどうかの準備段階、橋渡しです。文法問題集は2種類あって、分野別問題集と実践ランダム問題集です。まずは分野別で体系的に学ぶと知識が整理されます。分野別を完成させた後に無差別で実力を試すのがおすすめです。
文法に限らず、どんな問題集を取り組む時も大切なのは根拠を持って解くことです。特にマークシートだと何となくでも正解できてしまいます。何周かすると正解の記号だけ覚えてしまいます。''なぜABCが間違いでDが正解なのか'' ''逆にABCの選択肢はどういう状況だったら正解の選択肢になり得たのか'' 自分自身がしっかりと説明でき、その説明が正しいかどうかが大切です。
第三段階、文法学習の最終段階は使えるです。単語と文法の知識を使って無から有を生み出す作業です。知っていることと実際にできること、両者には深い溝があります。その溝を埋めるのがトレーニングです。瞬間英作文のような英訳型だと、瞬時に聞こえてきた日本語を英語にできるか。英語のハノンのような変換型だと、瞬時に聞こえてきた英文を指示通り別の英文に変換できるか。
またトレーニング以外にも英会話や英語日記で単語と文法を運用する学習もあります。正直トレーニングは苦行です。'' こんな簡単な文章もスラスラ出てこないし、間違えるのか '' と何度も壁に教材を投げつけました。英語学習で一番ストレスを感じました。それに比べると、英会話や英語日記は自由です。まさに人類の到達点、自己表現です。継続が最も大切な英語学習において楽しいは正義です。
厳密に言えば、使えると言っても、完璧な文章をではありません。ただ間違いなしで完璧にはなれません。完璧を待つのではなく、発信しながらミスを少なくし、変な癖がつかないよう定期的にネイティブにチェックしてもらえばいいと思います。 ー If you want to increase your success rate, double your failure rate. (Thomas J. Watson, CEO of IBM)
英文
TOEIC 950点、英検1級取得後に買ったのが高校入試単文。基礎は大事だが、まさか50回も音読してたとは。英文音読は心のオアシス。単語だけだと英語力落ちそう、でも長文読む元気ない、そんな時についつい手に取ってしまいます。
どの教材も一文の中に新出単語が4語以上入ってる英文系単語帳です。専門学校の指定単語帳がDuo selectでセンス◎。バイト後に深夜の吉野家でマーカー引いてました。
「単語学習の3種類」 英語の土台となる単語と文法。両方とも習得するのに適した教材が例文系の単語帳です。新出単語が様々な文法を元に英文として構成されています。私の体験だと、フレーズ系は効率重視、テンポよく短時間で周回できます。例文系は運用重視、英文を構成する力が付きます。長文系はスタミナ重視、試験に耐えうる読む聴くスタミナやスピードが向上します。
「ハマる最強教材を見つける」 教材、特に単語の覚え方は学習者の性格や嗜好によるので、3種類の単語帳を実際に手に取ってみて決めればいいと思いますし、3種類あるということは3回チャンスがあるということです。フレーズ系で挫折したら例文系を試すなど自分に合う教材を見つけるのに半年くらいかけてもいいくらいです。一度ハマればあとは単語レベルを上げるだけです。新しい単語帳には見たことのない単語ばかりですが、学習方法自体には慣れているのでスムーズに移行できます。
「例文系単語帳の3段階」 例文単語帳のオススメは1単語1文形式ではなく、1文4単語以上形式です。代表的なものがDuo 3.0で、例えば You should be fair to everyone regardless of national origin, gender, or creed. 1文の中に覚えるべき新出単語が6つも掲載されています。単語が重複無しで凝縮されていてお得です。
例文単語帳のオススメは①高校入試・単文で覚える英単語1900(中学レベル)⇒ ②Duo 3.0(高校レベル)⇒ ③TOEIC金のセンテンス(英語資格レベル)です。30周くらいして '' 英文の意味を理解しながら自力でCDと同じスピードで読める '' ようなったら次の単語帳へ移ります。
イメージできるように例文を引用すると、① The designer made a monument with this metal object.⇒ ② The popularity of a website depends on its content.⇒ ③ During the interview, the mayor stressed that the town is not in jeopardy of losing any federal funding. のように段階を追ってより難しい単語をより高度な文構造で学習できます。
★成功談
ジャンル問わずルールを覚える時には苦痛を伴います。ルールは大事だから覚えようと頭でわかっていても心が動きません。人間は物語の生き物なのでルールの向こうに意味を欲します。それに答えてくれたのが関正生先生の文法書です。'' 西洋は神様の文化なので、感情というものは自発的なものではなく、神様によって与えられるものだから、I surprised ではなく I'm surprised で受け身になるのだ '' のような説明、物語に感銘を受けました。 無機質なルール、文法が面白いと思えることは大きな財産だと思います。
★失敗談
現在はオンライン英会話も普及し、文法は正しく使えるように!という
考えが普及し、スピーキングのためのやりなおし英文法スーパードリル・英語のハノンも大ヒットしています。文法問題集にも音源がダウンロードでき、音読が推奨されています。
ただ15年前は文法問題はいかに速く解けるようにするか!が最重要で、TOEIC Part 5の文法問題の解答時間を争う戦国時代でした。私は解くことに時間を費やしてしまったので、早い段階で運用するトレーニングに移行していればと後悔しています。
英文解釈
数々の英文解釈本を買っては本棚に眠らせてきましたが、ポレポレ英文解釈プロセス50は完走し、その後も音読し、ポレポレっぽい硬い英文が書けるようになりました。なぜポレポレか?それは薄いから!解説も無駄なく簡潔で最高。
「単語と文法を活用には精読」 資格試験や英会話で頭打ちになっている人は英文解釈を通ってきていない場合があります。単語と文法の土台を固めて、すぐに読む聴くに移る人に見られます。たくさん音読しているのに、たくさん聞いているのに、たくさんオンラインレッスンを受講しているのに…なぜか英語が伸びない。
原因は品詞と文構造を理解していない、または意識していない可能性があります。たしかに単語の意味と文法がわかれば文意を何となく読み取り、何となく文が作れてしまいます。もちろんそれでも良いですし、凄いことです。ただブレイクスルーを望むのならば、英文解釈、文の構造を分析する学習が必要です。
例えば The girl called Nancy called Nami. 何となく意味をつなげるだけだと、少女はナンシーを呼んでナミを呼んだ、と読み取れそうですが、正しくはナンシーと呼ばれている少女はナミに電話した、になります。試験対策をしていると制限時間があるのでいかに速く読むか、速読に重きを置きがちですが、まずは精読、正しく読むことが大切です。
「文の構造を意識する」 Key components such as belts, fans, and hoses need to be periodically inspected. という英文を読んだ時に、あれ?主語長いなぁ、動詞まだかなぁ、という感覚が大切です。主語が来たら動詞がくる。形容詞は名詞にくっつく。副詞は名詞以外にくっつく。接続詞の後ろには主語+動詞がくる。前置詞の後ろには名詞がくる。こういったパズルをはめていく感覚が身についてから、インプットでは速く正確に理解し、アウトプットではより複雑な文章を作れるようになりました。
「文構造を意識して複雑に書いてみた」 お題:TOEICの是非
On the fact that Test of English for International Communication, TOEIC for short, well-known in Japan for its domination of English learning education, is favored on one hand by those who are more eager than those academic to achieve a targeted score on the ground that it can be tangible enough (on the scale from 10 to 990) for the test takers to assess their improvement of English but is thought little of on the other hand by the opponents for the reason that being the high score holders is not always meant to be good speakers of English depends whether the learners put their priority on spiritual fulfillment by a material yardstick or on a practical side for its use, leading to a infinitely more profound question why they study English from the very start.(ここまでで一文。主語と動詞はどこでしょう?)
★成功談
英文解釈は分析的で実用的ではないと言われますが、私は芸術的だと思います。難解な英文構造を理解することは、その芸術性を味わうことになります。狼と香辛料の一節、そこで付帯状況のwithに感動しました。For as long as he could remember, Lawrence maintained his appearance only insofar as it would help his professional negotiation, with no thought given to whether it would appeal to a woman. 英文解釈を通して英文が難しいではなく美しいと思えた瞬間でした。
★失敗談
これだけ英語を学習してきた割に英文解釈がザルなところです。大学受験期は英語力ゴミでしたし、大学でも遊び歩いて英文学しませんでした。再スタート後はTOEICや英検や英文記事などの実用系ばかり読んでいたので、難関大の抽象的な英文は読めないと思います。必要性がないとなかなか腰が重いので、いっそのことTOEICもTheory Of Eureka Instantaneous Comprehension とかにして、ガチガチの哲学路線。リスニングはアリストテレスとプラトンの会話、リーディングはラッセルやヒュームの原文にしよう。
長文読解 / リーディング
きっかけは安河内先生の魔法の長文解法。学校での和訳中心の無機質な授業とは異なり、「andが出てきたら何と何を結ぶかマークしろ」みたいな明確な指示に痺れた。社会人になり英語討論大会でお会いし、そのことを伝えると、「あ~あの鳥のキャラが出てくるやつね!」と膨大な著書があるにも関わらず、覚えてらっしゃたことにも驚愕した。
「精読の次は速読」 英文解釈を通して精読ができるようになったら、次のステップが速読。私が思う速読は無理して目を速く動かすのではなく、あくまで精読の延長で文構造を意識します。ただ速読では '' 文頭から一発で '' 理解します。そのためのには文頭からガンガン訳していく必要があります。
そこで '' スラッシュリーディング ''を身につけます。意味のカタマリごとにスラッシュを入れながら訳していきます。スラッシュの入れ方は細かく切る人、粗く切る人と個人差があります。最近はスラッシュ入りの読解教材も多くあるので、まずはそちらを参考にしてみるのも良いですし、精読でつちかった分析力があれば自力でできます。
A company retreat is a great way to eliminate distractions and create a good atmosphere for discussing common goals. という英文なら、A company retreat is a great way 会社の旅行は良い方法です / to eliminate distractions 気をそらすものを排除する / and create a good atmosphere そして良い雰囲気をつくる / for discussing common goals. 共通の目的について議論するための。/
さらに私のオススメは '' 合いの手リーディング '' です。スラッシュ後に合いの手を入れて文の展開を予想するものです。スラッシュを入れつつも、チラッと次の単語が見えているはずなので、それを元にツッコミます。
A company retreat is a great way 会社の旅行は良い方法です(なんで?) / to eliminate distractions 気をそらすものを排除する(あとは?) / and create a good atmosphere そして良い雰囲気をつくる(なんのために?) / for discussing common goals. 共通の目的について議論するための。/
「英語脳とは…?」 私はこの ''直聴直読直解'' が英語脳のことだと思っています。日本語を介さず英語で考える。つまり、見聞きした英文を文頭からそのままの語順で理解することです。単語と文法という知識を習得し、英文解釈で文構造を理解し、読み聴き訓練を通して英語脳を授かります。日本人にとってまさに努力の結晶。ここまでが一番辛く、ここからが楽しい英語学習になります。 ー "When you give up, that's when the game is over." (Mitsuyoshi Anzai)
★成功談
TOEICではじめて900点台に乗った時が、はじめて時間内に最後の問題まで根拠を持って解ききれた時でした。TOEICは2時間で200問解く過酷な試験です。終盤に鬼門の読解が大量にあります。だからこそ、完走した時のスピード感とスタミナ消費量はさながらフルマラソンです。世界記録保持者のエリウド・キプチョゲのタイムが2時間1分9秒です。TOEICを極めるとフルマラソンの類似体験ができます。
★失敗談
大学4年の時に就職活動を期に教育業界を志し、教育機関の最高峰であろう代ゼミの英語講座を受けに行った。当時TOEIC865点を取得していたので肩で風を切って教室に向い最前列に座った。授業が始まり西きょうじ先生と目が合う。 ''この英文、何か違和感ないかい?'' あてられてしまった。脳をフル回転させる。違和感が全く無い。何も言えなかった。倒置を見抜けなくて泣いた。
精聴多聴 / リスニング
Short newsは音読の休憩に重宝してました。口が疲れたらリスニングに切り替える。ニュース英語に夢中だった時期は茅ヶ崎教本を購入し、教本、BBC、教本、CNN、教本、NHKと無限時事英語してました。ちなみに茅ヶ崎教本は現在無料でダウンロードできます。ありがとう、茅ヶ崎方式英語会。
「英文記事の日英反訳」音読に終わりはない。10回読めばいいのか、スラスラ読めるまでなのか、回数も体感も人によって違います。これができたからOKという明確な指標がありません。自己判断です。ですので私は音読自体は好きですが、合格!正解!できた!という達成感が無いのが気がかりでした。
そんな中、去年CNNニュースリスニングという教材に出会い、日英反訳という学習方法に出会いました。右ページの日本語訳を見て、左ページの原文に口頭で英訳し直すというものです。この学習には終わりがあります。訳せていれば合格!訳せなければリトライです。音読のマンネリ化を解消できる学習方法です。
そして英語を読むというよりは話している感覚になります。日本語訳を元に1分ほど口頭英訳し続けるのでスピーキングにも効果アリだと思います。一人で話し続ける一人英会話も良いですが、ネタがない、内容が陳腐など問題点もあるので、そういった点も踏まえると日英反訳はオススメです。
「日英反訳のコツ」 とは言っても、日英反訳にはストレスが伴います。英文を10回以上音読して仕込みをした後でも、日本語訳から英語にはスムーズに訳せません。ただ原因は自身の英語力よりは日本語訳にある場合があるので日本語訳にペンを加えて工夫する必要があります。ストレスで発狂した罵詈雑言スレッドがコチラ。
発狂しないためにまずオススメしたいのは日本語訳は自作すること。自分が日本語に訳したものが一番英語に戻しやすいです。用意された日本語訳に手直しする際は、①主語を丸で囲む ②省略された主語は書く ③代名詞は書く ④意訳は文字通りの意味に直す ⑤余計な補足は消す ⑥文型・品詞を反映させる… 健闘を祈ります。
「CNN GLENTS のススメ」 ちなみに試験用に作られたものではなく、生のネイティブの手加減無しの音声をどれだけ聞き取れるか試したい向けの英語ニュース試験。TOEICでリスニング満点取れてもNewsだと8割でした。
「執念の精聴トレーニング」 ニュース英語は動画で視覚情報アリだと何となく理解した気になりがちです。本当に聴けているのか、それが精聴です。何も見ずに音声だけをリピート再生にして聴き続けます。音・意味・文脈・文構成など全ての情報を手掛かりにして英文を特定していきます。何回も聴いてギブアップした時にスクリプトを見て聴けなかった、誤解していた箇所に線を引き、なぜ聴けなかったか分析をメモしておきます。
「ニュース英語の難しい点」 スピードが速い。緩急がある。文と文の間にポーズがない。一文一文が長い。バンバン挿入句が入ってくる。省略が多く文の骨格がつかみにくい。前置きが洒落ていてニュース冒頭では話が見えてこない。ことわざが使用される…などなど。さながら耳で英文解釈をしているような感覚でした。
「インプット仮説」 リーディングとリスニングのお話しの締めくくりとして、第二言語習得研究の分野における第一人者であるクラッシェンの言語学習の本質について触れておきたいと思います。彼は '' 言語というものはインプットを理解することにより習得される '' と提唱しています。学習者の言語能力は現在のレベルよりも僅かに高いレベルのインプット(理解可能なインプット)をすることで、自然的な順序に沿って進歩すると述べています。
それはなぜか?理由はリハーサルと予測文法です。英語を読み聴きしている時、人は頭の中で英語を話しているというのです。内容に関して英語で考えている、つまり話すリハーサルをしているのです。親と一緒に外国に行った子供がある日突然喋り出す例はよく観察されますが、このリハーサルが大いに関係していると言われています。
そして大量の読み聴きを通して予測文法が身につくと言われています。確かに英文を作り出すには単語と文法が必須ですが、言語は非常にソフトなもので法則だけでは割り切れません。結婚したい= I want to marry you. であって、たとえ単語も文法も正しくても My becoming your husband is what I want. とは言いません。天気が良かったから布団を_________ ときたら '' 干した '' という過去形の動詞の干すを予測できます。こうは言わないだろうという違和感と、次こう言うだろうという予測はインプットを大量に理解することによってのみ身につくとのことです。
インプット仮説が絶対的に正しいとは言えませんが、インプットの重要性は疑う余地はありません。アウトプット派の学者もインプットの重要性は否定していません。私はこの理論を知ってよりインプットに対するモチベーションが上がり、英語のコンテンツを聴く、英語の活字に目を通す時間が増えました。私の課題はスピーキングですが、アウトプットはすでに自分の頭の中に入っている知識で何かするということで、新しいものは何もアウトプットから生まれないと信じ、インプットに励んでいます。
★成功談
最近ハマった教材がCNNニュースリスニングです。生の英語音声なので、もう学習用の単調なナレーション音声には戻れない体になっちゃいました。表紙が時の人なのも好きです。英語学習の秘訣はハマる教材・学習方法を見つけることです。なんなら最初の1年は色々試して自分の核となる教材を見つけることに費やしてもOKだと思います。
★失敗談
あるあるだと思うのですが、TOEIC900点を突破し、TOEICは卒業だと息巻いて英文雑誌TIMEを年間購読。一冊も読めずに玄関に積み上がっては資源ごみの日に出してました。いまは身の丈に合った教材を使用していますが、あの頃の勢い、何にでも飛びつく姿勢は見習いたいです。
大学時代はモンゴル800やハイスタなどJapanese Rockが盛り上がっており、私も通学中はMDで視聴していました。KemuriやEllegardenなど英語の歌詞も聞き込みカラオケで熱唱しましたが、リスニングには全く効果がありませんでした。まあ、邦ロックですからね。いまでも英語関係なくサイコーですが。
英作文 / ライティング
とにかくスペリングが小学生なので英作文はもっぱらパソコン派。ウェンズデーやフェブラリーもあやしい。冬場の山岳地帯では氷点下が常であり、手袋をしながらタイピングをしていた記憶がある。英検の癖で所要時間と語数は毎回記載していた。
「手より口を動かす」 単語学習でフレーズ音読の効果を実感したことで、手を動かすよりも口を動かした方が効率が良いことに気が付きました。その延長で英作文をするよりも英会話をした方が、大量にアウトプットできると思い、英作文は二の次でここまで来ました。
「アウトプット仮説」 リーディングとリスニングのパートでインプット仮説を紹介しました。言語はインプットで習得可能というものでした。ライティングとスピーキングのパートではアウトプットの役割をお伝えします。言語学者のスウェインは、第二言語習得においてはインプット ''だけ'' では不十分であり、アウトプットが必要であることを提唱しました。
アウトプットは効用は3つあると言っています。①自分の英語のギャップに気づく。何が言えて何が言えないかわかる。②相手の反応から自分の英語が通じているか検証できる。③言語に関する意識が高まる。インプットでは気にも留めなかったルールに意識が向く。
まとめると、アウトプットによりギャップに気づき、言語意識が高まることで、インプットの質がより良くなると提唱しています。インプットにより習得が進み、アウトプットによりインプットの質を高め、さらなる習得につなげていく。大量のインプットと少量のアウトプットが第二言語習得論で主流の考え方になっています。
★失敗談
専門学校に入学し、クラスメートのマイコさんに一目惚れした。二人で大学編入を目指し切磋琢磨した。マイコさんは学校の図書館でバイトしていたので、閉館まで自習をして猛アピールをした。無事ふたりとも同じ大学に編入し、同じゼミに所属し、いよいよ告白しようと決心した。
自宅のパソコンで告白の原稿をタイプし、プロッピーディスクに保存。そして学校で印刷。A4が3枚になった。あろうことか英訳し、原文も英文も暗記し、夕暮れのベンチで告白した。告白と言うか発表である。ちょっと意味が分からない。3行でいいだろ。何なら3文字でいい。告白ハラスメントで訴えてくれ。
★成功談
ライティングの成功例としては、クラスメートのマイコさんの笑顔がモチベーションだった頃だ。英語専攻科は毎日英会話のクラスがあった。授業のスモールトークで英語で笑いを取るため、ネタを毎日英語で書き留めていた。日記は何回挑戦しても挫折したが、この時だけは継続した。やはり創作物には受け取り手が必要なんだろう。ちなみにこんな感じの小話を披露してました。未だに覚えててビビった。
Yesterday, on my way back home from school, I was waiting an elevator to come at the station. Several people were already standing in front of the elevator, so I was kind of worried about my ride. A couple of minutes passed but it never came. Surprisingly, no one pressed the button !!
英語面接 / スピーキング
英検1級は難しい。だからと言って特別なことはする必要はなく、いままでの延長で戦える。単語を覚え、模試を解き、解答スピードを上げ、面接の練習をし積み上げるしかない。
当時の私は特別な何かを求めて、まんまと情報商材に引っかかった。Club Sulisという教材。英検面接モデルスピーチ20個で3万円。市販の模範解答と何ら変わらなかった。8日と言わず8年過ぎたいま、クーリングオフは可能なのだろうか。
「モデル解答音読のススメ」 無から有はつくれない。手っ取り早くスピーチの模範解答を大量にインプットするのが吉。黙読でもいいが、音読の方がアウトプットに効果的。目安は50スピーチ各30回音読、またはスピーチ対策本1冊を試験日まで周回し続ける。
そして、自分で時間を計ってスピーチのお題に回答してみる。もちろん模範解答のようにはいかないが、止まらず喋り続けることが第一目標。喋り続けるスタミナ無しに、論理構成や高度な表現や文法の精度や発音などに気を回すことは難しいです。まずは量、そして質です。
「モデル英会話者のススメ」 英会話になると学問と言うよりも芸術の色が濃くなります。ですので視覚的イメージが大切になります。野球少年が大谷翔平の真似をするように、こんな風に話したいというモデルを持ちましょう。
私は英語系YoutuberのAtsuさんの模擬面接動画を見ています。もちろんAtsuさんと私では天と地の差がありますが、真似する対象がいることは非常に重要です。モデル解答をインプットし、モデル話者をインストールする、あとはモデルに近づける努力をするのみです。
「オンライン英会話のススメ」 試験にもよりますが、英語面接では日常的トピックはもちろん、社会的トピックに関して意見を言うことが要求されます。日記調ではなく論文調で話さなければなりません。そのアウトプットに最適なのが、オンライン英会話でDaily News Articleのレッスンを選択し、英文記事を読んでそれに関して意見を言う練習です。ほぼ英語面接と同じ体験ができます。インプット中の模範解答と自分の意見のギャップを少しずつ小さくしていきましょう。
★失敗談
TOEIC Speaking テストでの出来事。TOEIC980点、英検1級も取得済み。当時はニコニコ生放送で英会話の配信をしていた。視聴者のコメントに対して英語で返答し、TOEIC SWで満点取ってくると豪語していた。後日、試験結果の開封配信。3・2・1で点数をオープンすると200点満点中…110点でした。
いま考えれはそれもそのはず。写真描写のパートで客観的に事実を述べる問題なのに、英検のノリで社会的なトピックに展開し意見をまくし立てていた。公園で子供が遊んでいる写真を元に、自然がいかに子供の健康的な発育に重要か論じました。
★失敗談
専門学校の学内スピーチコンテストの話。お題は自由。予選は通過しいざ本番。10名のファイナリスト。私は何とトップバッター。緊張すると早口になるので、ゆっくり、はっきり、大きな声で。スピーチが始まり原稿用紙を持つ手が震える。ベストを尽くし、安堵しながら他の参加者のスピーチを聞く。1人、2人、3人とスピーチを終えるにつれて自分の甘さに打ち砕かれる。なんと私以外全員5分超のスピーチを暗唱していたのだ。Oh, Jesus !
★成功談
英検1級を複数回合格し奨励賞をゲットできたことです。二次試験を初の受験で一発合格した時は、全く手応えがなく、やらかしたという感情で会場を後にしました。スピーチも支離滅裂、面接官の質問も聞き取れずスピーチの内容を繰り返しただけ。それで合格したのは取り合えず話し続けていたからだと思います。
それから数年が経ち、ツイッターをはじめ、学習者と繋がると、なんと英検1級を合格したのにも関わらず高得点を狙って受験し続ける猛者どもに出会いました。私も奮起して再挑戦。その結果、語彙も読解も聴解も英作文も高得点で一次試験に通過、二次試験では論理的なスピーチに圧倒的な議論。手応えしかなく、やったという自信で会場を後にしました。
発音
洋楽や真似などで劇的に発音が改善された日本人が羨ましい。発音記号を学習し、それに従って練習した時期もあったが微妙だった。結論としてはネイティブではなくニュートラルを目指す。カッコよくはないけどダサくもない。大きくはっきりクリアにを意識して話そう。
「最低限、伝わる発音へ」 英語学習全般に言えますが、どこまで目指すかだと思います。私は伝わる発音を目指し、3点に取り組みました。
①カタカナ発音の脱却。英単語には音節があるのでimportantはim・por・tantで3音節です。そのまま全てカタカナで発音してしまうと、イ・ン・ポー・タ・ン・トで6音節になってしまい通じません。
②発音記号を学習する。単語帳に単語の読み方、発音記号が書いてあっても読めませんでした。学生の頃は読み方をカタカナで書いたり、CDの発音を何となく真似てきました。単語や文法と比べ圧倒的に覚える量が少ない発音記号の学習は後回しにしなければよかったと思います。
③上げ調子ではなく下げ調子にする。英会話初心者の頃は上げ調子で英語を話していました。アイー↗ プレイー↗ テニス―↗ といった感じです。緊張や自信のなさ、相手に伺うような喋り方が上げ調子の原因だったと思います。現在は I ↘ play ↘ tennis ↘ 落ち着いて下げ調子で話しています。
★失敗談
大学3年の夏休み、TOEIC800点越えの生徒に贈られる20万円を使って米国に国際ボランティアに参加し、知的・身体的障碍者の子供や大人と1ケ月間キャンプをした。ネイティブの発音が聞き取れず、そして自分の発音が通じなかった。キッズを車椅子に乗せて湖畔を散歩していた時、あまりに私が聞き取れないものだから You are stupid, aren't you? と言われた。そのまま湖に突き落とそうかと思った。ストゥピッドぐらい分かるよバカヤロー。
★成功談
最低限、伝わる発音へ。その成果としてAIに英語だと認識してもらえる発音にはなりました。英会話記録の一環としてYoutubeに動画を上げてますが、昔は聞き取ってもらえなかった発音も、現在はYoutubeが英語字幕を自動で制作してくれてます。単にAIの性能が向上した説もありますが、下手なネイティブの真似を止めて、一音一音クリアに発音できるようになったと信じたいです。
資格対策 / TOEIC & 英検
資格試験には愛憎の念が入り混じる。英検1級に4連続不合格で鬱になったこともあれば、TOEICの点数が610点から一気に865点までアップし大喜びしたこともある。
冬休みに帰省し地元でTOEIC受験。東京に戻ると、実家にスコアが送られてきた。受話器越しで母に開封してもらうと母が奇声を上げた。「えぇ…865点だけど…」。電話をきった後、一人で泣いた。大学合格という吉報を母に届けることはできなかったが、少しは親孝行できたかと思った瞬間だった。
「読める英語脳」 まずは英語を文頭から読めるようにしましょう。ですので、単語と文法まだ終えていない人は薄い本でいいので仕上げましょう。そして英文解釈を通して主語と動詞、修飾語、文の切れ目、相関関係など英文の構造を分析できるようになったら、あとはレベルの合っている英文を読むだけです。
日本語を介さず英語だけでスラスラ読める感覚は絶対に必要なので、そういった経験が無い方は、高校の公立入試問題の長文を2時間解き続けるとか1日で長文30題一気に終わらせてみましょう。目標の試験でその類似体験をすればよいというイメージがつきます。
「聴ける英語耳」 英文を読む時は音にする法則があり、その英音法を理解しておくのがオススメです。英語のハノン初級編のUnit 0 に10ページほどで簡潔にまとめられています。もちろん、音と音は繋がるんだくらいの意識で練習あるのみでも英語は聴けるようになりますが、押さえておくと効率的です。
トレーニングメニューはTOEIC Part 1とPart 2のディクテーションです。英文が聴こえたら、音声を一時停止してノートに書きとるという訓練です。Part 1 は写真描写で、Part 2 は応答問題です。どちらも英文としては単文で短くディクテーション向けです。それでも一文を聞き取るために何回もリピートしていると5分、10分あっという間に時間が過ぎます。ですのでPart 3 & 4の長文のディクテーションなんかしてたら日が暮れます。
Some shoes are being lined up under a bench. という音声を何回も聴いて書きとります。単語として聞き取れなかった箇所はカタカナでどんな音だったか書いてきます。Some shoes アビーライナー under a bench. そして答え合わせをして聞こえた音と実際の英文を一致させます。なるほど!受け身の進行形か。lineは動詞として使えるのか!dとuの音がつながって、pの音は消えるのか!と、地道に英語を聞き取れる耳を作っていきます。
「聴ける速度」 聴ける耳が作れたら今度は聴ける速度です。直聴直読直解'' がの英語脳が必要です。耳から入ってきた英文を文頭からそのままの語順で理解し続けます。TOEICも英検も共通してショートストーリーがリスニングで出されます。時間は20秒~60秒ほど。その間ずっと英文を耳で処理し続けるのです。
知らない単語が出てきたら終わりですが、リーディングに比べリスニングは易しい単語で構成されています。問題は速さ。例えば、… if it's fine. (もしよろしければ) が0.5秒で話されます。ですので、長文読解で紹介したスラッシュリーディングを音声付でやり込みます。英文を見て音声を聞きながら一緒に同じスピードで被せるように声に出して読みます。その時にしっかりと話の始めから終わりまで英文の理解が伴っていれば合格です。
「解き終わる処理能力」 読める目と聴ける耳を養ったら後は時間内に解く練習です。英検なら過去問、TOEICなら公式問題集を使います。オリジナルの問題は過度に難しく作ってあったり再現性がないものもあるので過去問・公式が一番です。
本番同様に一気に解くのが理想ですが辛いので、個別で少しずつ解いてもOKです。その際はしっかりと所要時間を答案用紙にメモしておきましょう。最終的に加算した合計時間が制限時間以内かチェックします。
リスニングは自動ですがリーディングは手動です。自分で読む速度を調整し、速度を上げる必要があります。そこでよくテクニック的なものを耳にします。スキャニングだの、スキミングだの、第一文だけ読めだの、設問で問われている文だけ探せだの。自分もやってみましたが全部ゴミでした。邪道です。
王道は全部読みます。そして自分が理解しながら読めるペースを維持しながら、理解度は下げずに急ぎ続けることで少しずつ速く読めるようになります。そしてインプットが増えるとテンプレも増えます。似たような問題に遭遇することが多くなり、完全初見な問題が減ります。英文を読みつつ、展開も読めるようになり、時間内に解き終わることができます。
最後に、TOEICに関してですが980点を取得したいまも気を抜いたら解き終えることができません。毎回ほぼギリギリです。時間との勝負でハラハラです。1問でも長考して立ち止まってしまったらアウトです。ですので、わからない問題は飛ばす謙虚さ、時間内に解ききれなくても自分を責めない謙虚さ、次に向かってどうするか創意工夫する謙虚さが大切だと思います。
「英検のススメ」 英語教育業界で資格といったらTOEICですよね。Google検索でもTOEICは6100万、英検は3400万ヒットです。ただ私がオススメしたいのは英検です。なぜならTOEICは無差別級。英語が得意な人も苦手な人も同じ試験を同じ制限時間で受けます。英検は階級別。5級~1級と難易度が分かれており、自分のレベルにあったものを選べます。
TOEICに挑むタイミングは英検2級合格してから、600点を目指すのがオススメです。それでもストレスはかかりますが、挫折しにくくなると思います。確かにTOEICは実用系、英検は学問系で覚える単語の毛色は変わってきます。それでも英検2級に満たない人がTOEICを受けるとなると拷問過ぎて試験中に寝ると思います。4択のマークシートを全部Aで塗りつぶした方が、自力で解くよりもスコアが高い可能性もあります。
そして英検でひとつ上の級に挑戦するタイミングですが、3級を合格したから準2級ではなく、いま持っている級をほぼ満点で正解できたら次に進みましょう。なぜかと言うと、英検はマークシートなので運要素があることと、そして単語の習得です。単語問題で点数を落としても他で稼げば合格できますが、単語を疎かにして次の級に進んでも余計に苦しむだけです。
資格取得における挫折の原因は無理な目標設定です。無理のない学習プランを立て、小さな目標達成を積み上げながら最終目標を見据えましょう。
「リスニング対策を先行する」 英検もTOEICもまずはリスニング対策からします。リスニングパートの会話文やアナウンス、ニュースなどを聴く練習をします。何回も聴き、未知語の意味をチャックし、一文一文の意味を確認し、全体を音声と共に音読をします。音声のスピードで意味を理解しながら音読できれば完成です。
なぜリスニングから対策するかというと、リスニングの会話文やニュースの延長がリーディングの読解だからです。いきなりあの量の英文や情報量に立ち向かうとなると相当な負荷がかかります。それよりは短いお話しはスラスラ読めるし、音源と一緒に練習して英語にも慣れた段階で読解に移った方がスムーズです。
「リーディングは大意で解く」 リスニングのショートストーリーが理解できるようになったら、リーディングのロングストーリーに移ります。ポイントはパラグラフごとに大意・要点をメモして読み進めます。しっかりと大体の意味を理解していれば、大意で設問の7割は解けます。少なくとも消去法で選択肢を絞ることはできます。
タブーはスキミングだのスキャニングだのキーワードだけ雑に拾う読み方です。設問で問われていることだけを探しても意味はありません。本文を行ったり来たり何回も目が上下に動くだけで、理解は深まりません。それで正解したとしても運ですし、根本の読解力はつきません。
速読とは精読の延長で、読むスピードを速くするというよりは、英文を文頭から一発で理解することです。一発だから速いのです。文頭から主語と動詞を発見しながら、仮に未知語に出くわしたとしても '' constitutional framersの目的は平等を確立することなんだ、つまり目的は平等だ! '' と文構造を追いながら理解に努めます。
パラグラフごとに大意・要点をメモできるのは、1パラグラフ1アイディアの法則があるからです。一番言いたいことはひとつだけです。そこで大切なのは曖昧さへの耐性です。英文構造は追っているからこそ、情報の強弱が読み取れるので曖昧にまとめることができ、文字通り全ての単語を和訳することはしません。実際に以下の英文を読んでみて下さい。その後、曖昧さへの耐性を紹介します。
Still, there has been a vigorous defense of multilingualism. Reformers like Neville Alexander, a professor at the University of Cape Town, have argued that regardless of the cost of maintaining and developing indigenous languages, '' in a truely democratic, maltilingual society, no privileging of any language vis-à-vis others can be permitted.'' ….
Still, there has been a vigorous defense of multilingualism.(virorousわからんけど、多言語を守る立場ね) Reformers like Neville Alexander, a professor at the University of Cape Town, have argued(Reformersわからんけど、主語はアレクサンダー教授で、何か主張をしていると) that regardless of the cost of maintaining and developing indigenous languages,(indigenousわからんけど、多言語側の人だから、コストに限らず維持しようってことね) '' in a truly democratic, multilingual society(やっぱり多言語社会ね), no privileging of any language vis-à-vis others can be permitted.(vis-à-visわからんけど、特権は許されないと)'' ⇒ とにかく教授は多言語推し!!
英文の量が多い、未知語もたくさんある、一文一文も長い。その壁の前に、未知語がなくなるまで単語を覚えてから長文を取り組もうという完璧主義も、とりえあずキーワードだけ拾ったら解けるだろうという楽観主義も、どちらも意味を成しません。どちらもプライドが高いんだと思います。私がそうでした。曖昧さを受け入れ、基本に忠実に英文構造を追い、わかる範囲で読み取ろうとする謙虚な姿勢が大切だと思います。
「模試を解いた後の反省会」 模試を解いた後は反省をマークシートの裏に書き殴りましょう。その創意工夫が次回の模試で役に立ちます。例えばTOEICなら試験開始直前はテスト用紙の英語で書かれた案内を速読し目を慣らしておく。開始の合図でリスニングのグラフ問題を先読みする。試験案内のC…の段階で先読みを止め、パート1に戻り解く態勢に入る…。こういった細かいテクニック的なものは反省を通して自力で見つかります。安心してトレーニングに励みましょう。ネットや対策本など情報収集に明け暮れなくて大丈夫です。
「英会話の必要性」 資格対策をしているとインプットがメインになると思いますが、英語を話すようになりたい人は、話す練習をしないと話せるようになりません。私が900点を突破した時の英会話より、英会話スクールに通っていた700点の人の方が圧倒的に話せていました。
はじめてのオンライン英会話ではWhat do you do in your free time? に対して、悩んだあげく、My hobby is watching Youtube. で終わりです。ピリオドです。ジ・エンド。もちろんインプットは大量にしていたので、その後の伸びは速かったと思いますが、できたら同時進行でインプット9:アウトプット1でもいいので0にはしないようにしましょう。
「資格試験の必要性」 TOEIC不要論は定期的にツイッターでバズり、血で血を洗うクソリプ合戦へ発展します。必要性の真偽はともかく、大切なことは自分を守ることと、相手から吸収することです。自分の夢や目標や方法を否定されてもやめないことと、良質な情報を得て改善につなげていくことです。言語学習をマクロで捉えると多様性を付き合っていくことだと思います。私もこの記事で好き勝手言っていますが、色々な考え方を照らし合わせて自己変革へつなげていきましょう。
★成功談
はじめて真剣に英語の資格対策をしたのは大学受験失敗後に専門学校に進んだ時でした。入学時に学校と提携先のホテルで寮付きバイトプランを選択しました。学校が終わったら即バイト。パレスホテルのレストランスワンで皿洗いです。終電まで締め作業に追われ、寮までの移動時間で英検2級の全問題集に取り組んでいました。時間配分は3駅で長文1題。失敗続きの入試後に英検合格は一筋の光でした。あの頃の情熱を忘れたいようにしたいです。
★失敗談
TOEIC試験前に大食いをします。TOEICは過酷な試験です。2時間ぶっ続けで高速で解答してギリギリ時間内に解ききれます。試験中にお腹が鳴ってしまったトラウマから大盛りマシマシにするようになりました。ある時、大盛りを食すのに時間がかかり、お腹いっぱいで動きが鈍り、試験会場に遅刻した時がありました。お情けで入場させてもらいましたが、トイレも歯磨きも洗顔もできないワーストコンディション。しかし、結果は満点でした。最初で最後かもしれません。教訓は '' どんな状況でも諦めるな '' です。試験前大食いは今後も変わりません。
オンライン英会話
英会話教室はネイティブの独壇場だった。週1で集団レッスン。講師の話はおもしろいから生徒が質問する。そしてネイティブの話を聞いている時は、次の質問を考えている。異文化交流にはなったが英会話スキルは身につかない気がした。
スカイプって知ってる?学習法を色々探すと、スカイプで英会話ができると言う。なんだそれ、育毛剤じゃなくて?まったく認識がなかった。そしてオンライン英会話の先駆者、レアジョブに出会った。
「英会話のゴール設定」 英語話せるようになりたい。でもどこまで話せるようになりたいか、人によってペラペラの定義は異なります。海外旅行で困らない程度なのか、現地の人と世間話したいのか、ガールズトークまでしたいのか、日本文化を紹介したいのか、ニュースについて議論したいのか、海外営業したいのか、国際学会で専門分野を発表したいのか。
目的が違えば手段も違うのでゴール設定は大切です。旅行英語なら会話集の暗記だけでOKです。世間話となると自力で英文を構成するための基礎文法は必要ですし、文化を紹介するには身の回りの単語だけでなく、抽象的な単語を覚える必要があります。必要なことをし、不必要なことに労力を割かないためにも、まずはゴールを決めましょう。
「英会話のレベルチェック」 ゴールを設定したら、次は現在地の把握です。自分の英会話はどのくらいなのか。客観的な点数、模範解答との比較、そして主観的な自己分析でジャッジします。様々な視点から自身の英会話の現状をより正確に把握します。
まずは客観的な指標としての点数。スピーキングテストを受講します。私はNative Campのマンスリーテストを利用しています。PROGOSという無料アプリやSmallTalkという無料診断サイトもあります。どれも10分程度で診断できます。英会話の現状をより正確に把握できます。
もうひとつの客観的な指標は英検の模範解答です。級ごとに比べてみて、自分の英会話はいまどの位置なのか評価します。このくらいのことは話せるだろうか、自問自答します。
3級:日常的な質問に対して三文程度で話せる
I like nature better than big cities. I have two reasons. First, I enjoy hiking in the mountains with my friends. Second, I can see birds and other animals in nature.
準2級:日常的な質問に対して条件や補足を付けて話せる
I think studying alone is better. This is because students can focus on their own work. If they study with their friends, they often talk about other things. Also, it can save a lot of time. They can study on the bus or on the train when they go to school.
2級:社会的な質問に対して論理的にアカデミックに話せる
I believe that more and more people will start buying products that are good for the environment. First, these days, global warming has become a big problem. People want to do something, and they know that one way to help is to purchase these products in stores. Second, many products that are good for the environment are becoming cheaper. Therefore, it has become easier for people to afford such products. In closing, it is because of these two reasons that I think it will become more common for people to buy products that are good for the environment.
準1級~1級:前置きや締め、単語の言い換えや文法の多様さなど、社会的な質問に対して格式高く話せる
It is essential for Japan to better preserve its many historic sites in order to educate its citizens about the past and increase tourism.
Visiting historic sites is one of the best way to understand how people lived long ago. Castles, old homes, and temples, for example, give us a sense both of the ways people lived their daily lives and how they thought about things. Seeing people’s actual living conditions and the objects they used has much more of an impact than words one might read in a book.
Better preserving historic sites will also increase tourism. In particular, when places are listed as World Heritage sites, they attract huge numbers of people. The money tourists spend at hotels and other facilities greatly stimulates local economics.
Although it may seem expensive to preserve historic sites, these costs are far out weighted by the benefits to education and the tourism industry.
最後に主観的な自己分析。自分の課題や得意不得意を把握しているかどうかです。テスト結果は目安にはなりますが、大雑把です。例えば私の場合だと、Native Campのテスト結果は83点。これは '' 正確な英語を流暢に話せるレベル、自分の意見を明確に伝えられる '' とあります。自己分析としては、そんなことはなく、正確さで言えば関節疑問文の主語・動詞の語順を間違えることや、意見を言う際は第一文の歯切れの悪さが課題です。
「英会話の自己分析表」 いままでの経験を元に作ってみました。英会話のレベルチェックする際の目安にしています。考える観点は文法・単語・発音・会話の4つです。
まず文法。5文型を使えるか。そして品詞を正しく使えるか。動詞はヒトによく使う動作動詞(play, eat, read, sing)だけでなく、モノに使える動詞も使えるか(stimulate, expire, overflow)。名詞・形容詞・副詞はより長いカタマリで話せるか。単語から句へ。句から節まで使えるか。例えば副詞ならHe sings a song beautifully. ⇒ He sings a song in a charming manner ⇒ He sings a song even though he has hearing disability.
そして単語。中学英語から高校英語へ。高校英語から資格に必要な単語まで使えるか。例えば give ⇒ provide / supply ⇒ allocate / assign のように、若干意味は異なりますが語彙の幅を広げられるか。
発音に関しては、カタカナ発音からニュートラルな癖のない発音へ、ニュートラル発音からネイティブ発音へ。発音がコミュニケーションに支障をきたさないか。
最後に会話。①単語の羅列でのサバイバル英会話。指さしてThis please. 笑顔でSoccer, fun !! ジェスチャーを駆使して何とか意思疎通を図ります。②単文を続けてダイアリー英会話。 I を主語に固定し '' 私は○○しました '' 日記調で身の回りのことなら話せます。③三文以上の英文をまとめて話し、瞬時に質問も投げかけられるキャッチボール英会話。いままでは依存型英語話者でしたが、このレベルから共存型で会話を楽しめます。④三分以上話し続けられるスピーチ英会話。日記調ではなく論文調で、話す内容も日常的トピックだけでなく、社会的トピックに対し意見を述べられます。自ら論点を広げて話し続けられる自立型英語話者です。⑤三人以上の論戦でも戦えるディベート英会話。異なる意見が飛び交う中、論点を整理し自身の意見を通すことができる対立型英語話者です。
「オンライン英会話の継続」 目標を設定し、現在地を把握したらあとは継続するのみです。継続するには完璧な準備やパフォーマンスを求め過ぎないことです。私がDMM英会話で1日1レッスンのプランで受講していた時は、ベストを求めて講師を選ぶのに時間をかけたり、準備ができていないからと予約をキャンセルし先延ばしにしたり、そして結局受けないことが多々ありました。
Native Campだと無制限でレッスンが受講できるので気楽です。寝起きだろうが食後だろうがお構いなしです。時間も5分~25分と調整できます。ズルズルと未受講が続いて罪悪感に苛まれるのが最悪です。とにかくハードルを下げてパフォーマンスを求めないようにしましょう。
オンラインで独り言英会話にも取り組んでいました。もともと一人遊びが好きで小学生の頃は自転車を走らせ山を越えミニゴルフ場をまわっていました。胸ポケットにスコアシートを入れ記入しながら。なので、ずっと1人で喋ってます。動画はHelloTalkでの英語音声の投稿をまとめたものです。
「英語を発信する環境」 日本人誰もが容易に批判できる筆頭が英語・音楽・スポーツです。なぜならみんな義務教育で通ってきており、生活の一部として触れているからです。英語ならネイティブ、音楽ならプロ歌手、スポーツならプロ選手と簡単に比較し批判できます。
だたSNSの登場で批判ムードから賛同ムードへ変わってきました。いまでは多くの英語学習者が英語を発信しています。Twitterを開けばフォロワーさんがSpaceで英語を話しています。様々なレベルの人がTiktokで英語日記を投稿しています。非ネイティブが講師のオンライン英会話も爆発的に広がりました。
え?英語人口の8割は非ネイティブなのご存じでない?発音警察だ、きっしょ!といった、日本人が英語を発信しやすい風潮が広がりつつあるのは良いことですね。
★失敗談
オンライン英会話が普及する前、英会話の機会に飢えていた私はネットであらゆる英会話を試みました。アバターを作って遊べるピグでは日本人が日本語でチャットを打つ中、ひとり英語でタイピングしてました。サイト内で電話をかけられるShared Talkでは、勇気をだしてコールをしてみたものの会話が続かず気まずさだけが共有されました。ビデオ通話がランダムで繋がるChatrouletteでは男性にはちんちんを見せられ、女性には相手には拒否られるばかり。ニコニコ生放送で英会話をしていると高確率で '' 発音www '' のような匿名コメントが流れました。そういった経験を経てのオンライン英会話なので感謝しかありません。
フィリピン留学
フィリピン留学はただただ楽しかった。二畳ほどの狭い部屋で講師と毎日6時間喋り倒す。夜は自室で翌日のアウトプットに備えて猛烈にインプットする。週末は繁華街で実践だ。
留学先のCNE 1からWalking Streetまでバスで3時間。フィリピンは24時間バスが走っており、金曜夜から現地入りする。バーファインというシステムがあり、7000円バーに支払えば好きな女性を店外に連れ出せる。
だからと言って朝まで一緒にいられるかは英会話次第。つまらなければ理由をつけ帰られてしまう。急に母が危篤になったりする。英検面接以上のパフォーマンスを発揮し、無事ホテルでことを済ませると、朝までドゥテルテについて熱く語り合った。
留学するからには目標を設定し、何か形に残したかった。CNE 1ではスピーキングテストで80点以上がAdvance認定される。それを目指すことにした。卒業テストでは83点を取り、累計卒業生4800人中、トップ10に入り、いまも校舎の壁には写真が飾られている。
「留学を活かす」 留学したら英語はペラペラになるのか?答えは否です。勝手にペラペラにはなりませんが、強い意志と行動で英語を話すことはできます。そういった意志の持ち主は留学に行く前から切実なので、国内でできることは全部します。
留学先で何を成し遂げたいのか目標を定め、単語帳と文法書を仕上げ、オンライン英会話で話す練習をします。相応の努力をしている人が '' 留学でペラペラになった '' とふんわりと笑顔で言っているだけです。
そのふんわりとしたイメージに騙されて、ふんわり留学してしまった人は現地で大変そうで愚痴っていました。英語だけで言っていることがわからない、先生が厳しい、日本語の教材が欲しい、まるで成長していない。 ー "America, the land of basketball… Maybe I thought I could jump higher just by breathing the air here." (Ryuji Yazawa)
反対にガチガチに留学に来た人はEOP (English Only Policy)の札を首から下げ、日本人にも常に英語で話していました。レッスン外でも講師にくっついていく。スピーチイベントを発足する。毎月のスピーキングテストで前回のスコアを圧倒していました。私も伸び率では負けました。
「オフライン英会話」 留学だけでなく、国内でもオフライン英会話にも参加しました。東京に英語の試験を受験した後に、高田馬場のMikey House、飯田橋のLeafcup、池袋のCafelizなど。英会話カフェという田舎にはないカジュアルでオシャレでインターナショナルな雰囲気に魅了されました。ただ既にコミュニティーが出来上がっていたり、喋りまくる奴が必ずいたり、ネイティブは日本人女性目当てだったりと、私には合いませんでした。渋谷の国際パーティーが最悪で、まさにアウェー。会話中に話し相手が他の相手を探してるのが目の動きでわかりました。
それよりは英会話仲間との方が素敵な時間を過ごせました。ツイッターで知り合った英語学習仲間と東京観光をした後に居酒屋で英会話をしました。移動中の山手線内でもずっと英語でした。オタク友達とは秋葉原のメロンブックスでエロ本を購入した後に、そのままベンチで日が暮れるまで英会話しました。オンライン英会話とは違い、英語を体験できるのは対面ならではだと思います。
★失敗談
フィリピン留学中、週末は夜の街でフィリピーナと実践英会話を楽しんでいました。美女と娯楽を全て英語でできる幸せ。飲みながら英語、歩きながら英語、ホテルで英語。オンラインでは味わえない体全体で話すノリみたいなのが最高でした。
様々な女性と時間を過ごし、女性だと思って接していたら男性だったことも何回もありました。これも経験かな。騙されても心に余裕がありました。私には本命のチャットがいたから。
5度目の夜、彼女とベッドで今度バギオに小旅行にでも行こうかなんて話していると ''ムニュ'' おっぱいではない何かに私の手が触れました。不穏な静寂の後、彼女がおもむろに口を開くと '' To tell you the truth, I am a ladyboy… '' '' お前もかーーーい '' 思わず日本語でツッコミが出てしまいました。
★成功談
フィリピンでは酸いも甘いも英語でできて最高でした。クラーク空港に到着した日、初めて海外で買い物をしました。ファーストフード店、jollibeeでの注文。緊張しながら列に並び、いざ自分の番。出てきた英語は I like this, this and this… おいおい、TOEIC listening Part 3 で反吐が出るほど出くわしたシチュエーションなのに。これがまさに成功体験。やってみなけりゃわからない。そういった小さな体験が山のようにできたのは行った甲斐があったってもんです。
英語学習論
つまるところ「理解し復習し知識を定着させ訓練し運用できるようにする」それ以外にないので、やり方よりも続け方が大事で、そのやる気をもらってました。英語の達人の方々の逸話が好きです。
映画館の最前列でスクリーンを背にして座り、英語音声を薄明りの中ノートに書き留めた松本道弘先生。NHKラジオの録音と発音のコピーを10年続けテープレコーダーを6台使いつぶした吉ゆうそう先生。引きこもりの暇つぶしで英字新聞を1日かけて1ページ進め、最終的には日本を蔑む記事に抗議した菊池健彦先生。Input Dayを決め一気にTIMEなど英語雑誌を10冊以上読む植田一三先生。
「いつか書籍を」 こんなにも本が溢れているのだから1冊くらい俺の本が置いてあってもいいのに…。本屋で思ったことありませんか?英語は好きです。これからも続けていきます。あと何回かブレイクスルーもするでしょう。そしていつか英語学習本を世に出せたらと思います。
このNOTEは今できる集大成です。このNOTE自体が私の★成功談です。ここまで書きたいことが出てくるとは思いませんでした。詰まってるもんですね。読んで下さり本当にありがとうございます。より良いものを発信できるよう、これからもがんばります!
★失敗談
誰もが何かをはじめる時は初心者です。私もそうでした。初心者がまず知りたいことは習得方法です。そして習得方法ほど高額な情報商材が作りやすい分野は他にありません。事実や知識が掲載されている辞書や文法書とは違って何でも書けちゃいます。
ちなみに私が10年前に購入したものはコチラになります。教材自体はとっくの昔に捨てましたが、名前は覚えてるもんですね。よっぽど悔しかったのでしょう。オススメではなく注意喚起として置いておきます。
趣味の英語
英語を勉強しつつ、英語で何かハマれるものがあれば最高!私の場合はフレンズやサウスパークなど。特に好きなエピソードは20回以上ヘビロテしました。フレンズならThe One with the Embryos、サウスパークならScott Tenorman Must Die。
あとたとえ鬱でも英語に触れられるのが良いですね。大学の時に彼女に振られた時は、24を文字通り24時間ずっと視聴してました。テロリスト側を応援しながら。腹が減ってすき家に牛丼食べ行ったとき、日本語が英語に聞こえたことを覚えてます。
「マフィアのススメ」 北米版アニメでは英語吹替で日本のアニメが視聴できます。シュタゲ、とらドラ、けいおん、ガルパン、ゼロ魔、わたモテ、デュラララ、ラブライブ、SAO、Fate… 名作ばかり。海外声優さんも原作の雰囲気を壊さず素晴らしいです。中でもオススメはBlack Lagoon、ヨルムンガンド、バッカーノなどマフィア系です。やはりマフィアには日本語より英語が合う!
「英語を⇒英語で」 自分の知りたい内容について英語で情報を収集する。つまり、英語を学習する段階から、英語で情報を入手する段階へ進みます。Narrow reading / Narrow listening、分野を絞ったインプットのススメです。好きこそ物の上手なれですね。私の場合は艦隊これくしょんの英語Wikiを読んで軍艦や軍事的な知識を蓄積していきました。
★失敗談
South Parkを視聴しまくっていた時に、エリックカートマンの口癖が移ってretardedやgayを使っていました。Oh, you know Mr. Kishida. A man of no action. He is so gay. He is fucking retarded. みたいな感じで、今考えるとホント恥ずかしいです。やはり非ネイティブの日本人はSwear WordやF word は使わない方がいいですね。流暢に話せないのにそこだけネイティブに寄せてる痛い人になっちゃいますね。
仕事の英語 / ティーチング
「塾講師として」 生徒を自立型学習者へ。つまり自分自身で英語を読めるようになることが大切だと思います。そのために、英語学習マップに記載したようなルートで単語+文法+発音の土台に、英文解釈の訓練を入れて、長文を直読直解で文頭から一発で理解できるように練習させました。'' 意味取り '' ができるようになれば、リスニングの訓練を入れて '' 音取り '' もできるようになります。そこまでいけば自立型英語学習者として生徒は勝手に過去問を解き、課題を見つけ、解決に向かいます。
「英会話講師として」 生徒の英会話をワンランク上へ。フリーカンバセーションをしながら大枠と小枠を意識します。大枠は決定的な改善点です。例えば生徒が単語単位で話しているようなら文単位で話せるように意識させます。生徒の英会話が劇的に変わるとすれば何か?に焦点を当てます。
小枠は修正と再構築です。生徒の英語で間違っている箇所を修正し、生徒の話した内容を再構築してモデルを示します。ただ、話を遮らず生徒にたくさん量を話してもらうことが大事なので、質問を追加したり、反対意見を出して議論したりして話を広げることも大切です。
「オンライン講師として」 現在、ワールドトークで活動しています。自身の経験を元に、①Inputの土台 ②Outputの改善 ③Learningの管理の3つのメインコースを実施しています。2023年1月に始めたばかりですが、自由度が高く、楽しくレッスンさせて頂いております。講師プロフィールはコチラになりますので、ご興味がございましたら1度受講して頂ければ幸いです。
「英語学習者として」 同じ英語学習者として切磋琢磨します。現在地や目標は違えど、毎日英語を学習し、お互いにやる気を維持しながら継続することは同じです。何のために何を何時までに仕上げるか、プロセスへのこだわりがリザルトを生む。Let's enjoy the process !! を二人三脚で。
★失敗談
専門学校に入学し大学編入の条件を満たすためTOEICの点数を510 ⇒ 610 ⇒ 865と伸ばした。その経験を元に塾講師のバイトに応募するも不合格。それもそのはず。筆記試験は記述式でマークシートのTOEICとは勝手が違った。それっきりになってしまい、再チャレンジしなかったのはもったいない。
★成功談
大学卒業後は営業職に就いたが、すぐに辞めてしまった。途方に暮れて街をぶらぶらしていると、ビルから日本人とアメリカ人が英語で談笑しながら出てきた。見上げると英会話スクールの看板。'' 私もあんな風になりたい '' と漠然とした憧れを持った。自宅に帰り、本棚から速読英単語を取り出した。英語をしていると不安が消えた。数年後、英会話講師になった。
英語学習マップ
「英語学習記録の総括」 英語学習には2つの大枠があります。Hard wayとEasy wayです。Hard wayは訓練を指し、スキルビルディングをすることで英語が使えるようになる考え方で、論理的大人の学習アプローチです。Easy wayは娯楽を指し、英語を使っていれば、結果として自然に英語が身に付くという考え方で、体感的赤ちゃんの習得アプローチです。
両方大事です。なのでMiddle wayが私の答えです。大人になってしまった以上、まずはHard way。体系的に最短で単語と文法と発音の知識を習得し、英語の土台を作る。土台があればこそ、英語を読める、聴けるようになり、Easy wayへ移行できます。あとは興味あるものを英語で楽しくインプットしながら、課題が見つかれば訓練してクリアしていくだけです。英語学習者から英語習得者、モノリンガルからバイリンガルの完成です。
「私のオススメ学習メニュー」 最後に、もし私が時間を巻き戻してゼロから英語を学習し直すとしたら、何をやるか書きたいと思います。まずは単語。義務教育の名残があるので、多少文法要素があるものの例文の単語帳が使用可能のはず。「高校入試・短文で覚える英単語1900」をやり込み、「DUO select」へと進む。CDと一緒に音読して単語・英文・発音の英語感を養う。
もちろん、文法知識と英文解釈は読解と聴解に不可欠なので文法は「大岩のはじめての英文法」を理解し、解釈の「英文読解入門・基本はここだ!」に進む。著者の西きょうじ先生がYoutubeで基本はここだ!の解説動画も投稿しているので視聴してもよい。発音も1冊やっておくと便利。「英語の発音がよくなる本」をDVDの視覚情報と共に仕上げる。またはYoutubeで発音を速習できるので動画で済ませてもよい。とりあえず発音記号に沿って単語を発音できるようにしておく。この段階での英会話はストレスでしかないのでやめておく。単語・文法・解釈・発音と土台ができたところでインプット、読む聴くへ。
目標は英検2級、つまり高校卒業までに習う英語レベル、好きなものを英語で楽しむための最低限必要なレベルを目指す。もちろん、どの級からはじめてもいいがやることは同じだ。「英検過去6回全問題集」を使って、リスニング対策からはじめてリーディングへつなげる。リスニングを解き終わったら、スクリプトをCD音声と共に一緒に読む。英語を英語の語順で英語のまま理解できる英語脳を作る。全スクリプトを音読しながら日本語を介さずに理解できる状態にする。その後、リーディングに進む。大量の英文を目の当たりにするが、リスニングでインプットの土台ができあがっていれば戦える。
読む聴くの土台が出来上がったらインプットを加速させる。スキマ時間に楽しめる英語コンテンツを見つける。YoutubeでもPodcastでもいいが、7割理解できるものが望ましい。理解が継続する秘訣だからだ。はじめのうちは自分の英語力と趣味に合うキラーコンテンツを見つけるのに時間がかかると思うので、私のオススメはNas DailyのShorts動画です。
このあたりからアウトプットも開始する。オンライン英会話「Native Camp」で自分にまつわる日常トピックと、英検面接で尋ねられるような社会的トピックの両方を鍛える。フリートークでは会話を、Daily News Article Discussionでは意見を練習する。オンライン英会話と並行して英検2級の英作文と面接の模範解答を音読しておく。アウトプットにつながるインプットをしておく。
これだけやっておけば2級は合格できる。できないとすれば量が足りないので全問題集をもう1冊追加して同じことをするか、レベルが合っていないので級を落として同じことをするかの2択だ。合格したら好きな英語に進めば良い。そのまま準1級を目指すか、TOEICに移行するか、Youtubeで英語コンテンツを楽しむか、洋楽や洋画を堪能するか、英字新聞や英語サイトで情報を収集するか、SNSでネイティブと友達になるか、英語日記をつけるか、英語で趣味に興じるか、仕事で英語を使うか。私の場合はきっとオタク英語に進み「The Moe Manifesto」を手に取るだろう。
好きな英語に進む。もちろん2級レベルでは太刀打ちできないこともある。ただ、受け皿にはなってくれる。赤ん坊のようにゼロから英語を吸収することはできないが、大人の理解力でギャップを埋める努力をすることはできる。毎日2時間の学習を1年継続し、英検2級に合格する。その後は英語で興味のあることを見つけ英語に触れ続ける。もちろん英語以外の専門性を磨いても良い。英語学習に終わりはない。だからこそ、死ぬまで学習し続けるのも、自身で終止符を打つのも、どちらも英語道だ。
英語学習マインド / モチベーション
「英語学習に対する心構え」 それは『いまを楽しむ!』です。心構えとして参考にしている心理学がゲシュタルト療法です。ゲシュタルト療法では、過去になにをしたか、それはなぜなのかを問うことはしない。「いま・ここ」で、「いかに」話しているかを問題とし、そこで自分自身であるという自由を取り戻すことを目的とする、とあります。
最初から大きな目標を立てて完璧を目指すから挫折します。長い長い英語学習の道のりを「いかに」楽しむか。結果はコントロールできない、なら楽しもう!才能も環境も性格も個人差もある、なら楽しもう!同じ教材をやっても結果が出る人でない人がいる、なら楽しもう!
英語が明確にできるようになった日なんかありません。試験に合格した日でもなければ、教材を終えた日でもない。もっと「ふわっと」英語の神様が降りてきた感覚です。それなら英語の神様に下駄を預けて、いまを楽しむ!神下駄主義です。
Let’s enjoy the process !! いまを楽しむ!人間、目指している時が一番たのしいじゃないですか。あの子と付き合うまで、結婚するまで、子供ができるまで。実際に付き合ったら、結婚したら、子供ができたら飽きるのが人間です。ストア派の哲学によると、「ああなったらいいな~」と思えている時が一番幸せなんですって。
ここまで散々と学習方法など書いといて言うのもなんですが、大きな英語の神様視点からしたら何やっても一緒、遅かれ早かれです。もし英語の神様がいたとしたら、あなたに「なぜ英検1級取らなかったのですか?」「なぜ単語ばかりやって発音矯正しなかったのですか?」とは問わない。神様が一言いうとしたら「なぜあなたはあなただけの英語を楽しまなかったのですか?」
いまを楽しみましょう!
おわりに
ここまで学習の環境を与えてくれた両親に感謝です。そして素晴らしい教材を生み出してくれた著者の方々に感謝します。最後にここまで読んで下さりありがとうございました。英語学習者のみなさんに背中を押してもらってます。
私の唯一の後悔が英語を諦めてしまったことです。当時は「TOEIC 860=セミネイティブ」と盲目的に信仰されており、私自身も865点を取得した後、自信満々で国際ボランティアに参加したものの、相槌しか打てませんでした。帰国後は「英語=帰国子女の特権」と考え、身を引きました。
井の中の蛙でした。だからこそ、SNSで英語を学習している多く人と切磋琢磨できるのこの環境は素晴らしいです。自分自身も諦めたり驕ったりせず楽しくこれからも英語を続けていきたいと思います。これからもお互いがんばりましょう!!