見出し画像

生き方を変える挑戦(オーディションを通して)

お元気ですか?体調不良も立派で大変なお仕事。
心と体と頭のお休みに集中して取り組み、ゆっくりご自愛ください。
私は今5歳児ワンオペ育児をしながら、表現活動に夢中です。
表現を通じて、自己探究をしています。
自分の内側が、外側の世界を創るからです。
我が子に生きて欲しいと願う「もっと気持ちいい世界」を目指し、
2019年から自分の人生をぐるんと変えました。

子供時代の生き方


私は、「マチルダは小さな大天才」を地で行くような奇妙な子供だった。
同世代との集団生活で、馴染むためにクソほど努力した。
(自分以外になろうとするって間違えた方向へだけど)
とにかく真似をして、一所懸命「ふり」をした。仲間に入りたくて必死だった。

生まれる前から大きくて、ず〜っと背の順一番後ろ。
担任の先生のすぐ前。

真ん中あたりの子達がキャッキャしてるの憧れてたな。
一番前の子の前へならえもね。(手に腰!かわいい♡)
ニョキッと頭が飛び出て目立つのが嫌で嫌で、猫背になっていった。
「みんな」に紛れたかった。何か違う自分が恥ずかしかった。
ハブられてることに気づいた日、世界がモノクロになる程ショックだった。
その経験から「もしかしたら嫌われてるかもしれない」って思ってようと防衛して保険をかけてきた。

女子のグループは、だからほんとに怖くて苦手。暗黙のルールや地雷や嫌味がわからないし、前提があまりにも違うと、受け取り方が私の伝えたい狙いと真逆になってしまう(伝え方が下手すぎるのも大いにある)・・・その恐怖がすごい。

だから「一番欲しいものを誰かと競って勝ち取る」なんて!?
誰かと確実に揉めそうなことは絶対にしたくなかった。
クラス全体を把握してバランスいいようにしたかった。
平和に。泣く人がいないように。
そんなにやりたい人がいるならどうぞどうぞって思うことがほとんどだった。
傷つけるのも傷つくのも怖くて、思えば逃げ回って生きてきた。

今までの生き方の逆

それが、あと2年で40歳になるというこのタイミングで、チャレンジですよ。
ここに至るまで、細かくたくさんつまずいた。

・やりたい役を他の人がやると決まってるなら望めない
・別にならなくてもオーディションに参加するだけでいい経験だと言い聞かす
・うまくできそうだと予想できる範囲でしか動いてみない
(経験したことある範疇)

これをやらかしたのが、1月【Polygamy】のオーディション。
落選通知に「やっぱりね」とか舐めたこと思った自分に切れて、やっと誓った。

・腹から望む、望み切る
・絶対になる
・全力を出し切る

奇跡的に4月、仲間たちと【Polygamy】を演った。
やりたかった!!と気づけた「日向太郎/土屋真子」役で。
演技指導がスパルタで、自分の生き癖(思考・行動の癖)と向き合い続けた。
稽古中ベッコベコに凹んだけど、最後はとっても幸せだった。
やりたいことをやるって、逃げ場がなくてキツいけど、本当に楽しい。

ダミーの悩みと本音

そこからの、3月【ミュージカルami*emi】の参加オーディション。
#本当の自分を生きる演劇プロジェクト
大好きな友達が立ち上げるところをずっと祝福の気持ちで見ていた。
女神会の会長が、素人集めてでっかいホールでの公演を主催する。

女神会は、苦手な女子グループを克服させてくれた大事な仲間。
私にとってやっと見つけた安心の場。
そのみんなで表現できるってワクワクしかなかった。
「〇〇ちゃんはこんなで〜〇〇ちゃんはね〜こんな役なの!」
って演出の子の話に、私の名前もあって、とっても嬉しかった。

プロジェクトが具体的になっていく過程で、
プロの女優さん・ダンサーさんがヘルプで入ってくれることになって、そこから
・このプロの方達も出演する
・配役は、全員オーディションで決める

と、話があった。

え?嘘つき、話が違う…と思った。

さらに初め自覚した悩みは、
「参加金30万円いま手元に無いし・・・」
「5歳の娘をワンオペ育児しながら練習参加できないのでは・・・」

これは、完全にダミー!!
(★占い師の私は、自分の悩み事の分野に「お金と人間関係」は無いと知ってる)(知っててもこうして出てくるもんだ)


会長と話してるうちに
すぐ本音の悲しみと思い込みに行き着いた。

・作品をよくするために、出来る人がやった方がいいに決まってる
=出来ない自分は役に立たない
=役立たずは不要

・居場所が用意されてない=愛されてない

これは、私にとって真実じゃない思い込み。
私は、あったはずの自分の居場所がなくなった、と絶望して泣いてたんだ。
会長の言葉によって、この思い込みを書き換える挑戦をしよう、
とミュージカルの参加を決めた。

・居るだけでいい=役に立たなくてもそこに居ていい
・自分よりも出来る人がいても、私もやりたいと望んでいい
・すでに愛されている/愛してる

7月配役オーディション準備

脚本を読んだ時から、私の役だ、と確信した役があった。
世界のスーパースター「シャイニー」
奴の性格や振る舞い、過去の出来事、感情の動きが私そのもので、そのまますぎて恥ずかしくて机に伏せた程だった。
第1希望から第3希望まで、「シャイニー」と書いてエントリーした。
それ以外がなくて。
でも、この役は、希望者が一番多かった。
私が格好いいな素敵だなと心底憧れてるプロの2人もそこにいた。
立っているだけで美しく、私よりも背が高くて一度も舞台経験がなくてプロジェクトの趣旨にぴったりの人もいた。
だから、もし落ちたら、どう参加していいか皆目分からず、別れの道も密かに覚悟した。

オーディションは、ダンス2曲と歌2曲と芝居だった。
シャイニーは誰よりも踊れないとダメだと知り、
急いでダンスの個人レッスンをお願いした。
ボイトレも、バレエも、筋トレも、自主練も毎日頑張った。

毎日毎回毎瞬、たくさん外向きの頭の声と戦った。
全然できてない、このレベルで個人レッスン受けるの贅沢すぎじゃないか、その資格があるのか、お金どうすんだ、そもそも何目指してんだ、仕事その間どうすんだ、好きなことだけやってていいのか、頑張れてるこの環境自体がずるいのでは、他の人がやった方が作品はいいものになるのでは、みんなが喜ぶのでは、あの人はここが素敵あの人はそこが素晴らしいのに私には敵う武器がないのでは、こんなに頑張ってなれなかったらどうすんだ、こんなに色んな人に協力してもらって顔向けできない、ババアがはしゃいでみっともない、落ちたら外国に逃げよう、いやそんなことを考えてはダメだ、ダメって思うのもダメだ・・・ああああ等々

身体に集中してる時間は、この頭の警告音が止まった。
へとへとになって寝落ちするのは、幸せだった。
一番欲しいものを欲しいと言えてできる限りをしてる今の自分は好きだと思えた。

古着屋さんで、シャイニーっぽいシャツとパンツを買った。
久しぶりのお買い物に、試着室で記念撮影をした。

配役オーディション

自分で自分をマインドコントロールしたんじゃないかと思うくらい、
自分はシャイニーだと信じて参加できた。

ダンスも歌も芝居もみんなそれぞれがそれぞれらしく、
透けて見える人生や人柄が個性的で素敵で
祈るようにグーーーッと見ていた。
自分の名前を呼ばれるたびにびくっとした。

フリートークで、素直に言葉が出てこなかった。
素直に自分のことを話せてるみんなが、魅力的で愛らしく羨ましかった。
委ねられなかった自分を後悔した。

朝から夕方まで続いたオーディション。最後の最後に、
曲に合わせて身体表現する時間があった。

その時、涙が止まらなかった。
まだまだ元気だったことがとっても悔しかった。
死にかけるほど出し切れなかった証拠に思えて、無念で泣けてきた。
無自覚に、こんくらいが自分のMAXだと思ってたことも嫌だった。
何やってんだと自分を責め続けて、
帰り道もずっと泣いてた。

発表までの10日間、
何度も自分を疑った。何度もそれを止めようと決めなおした。
緊張しすぎて首が鞭打ちになってた。


オーディション結果発表は、みんなで円になって座って聞いた。
名前を書いた紙を引いた順に役が誰か発表していく方法だった。
講師の方達の言葉に、何度もうるうるした。
すごく見てくれて考えてくれて言葉を選んで今渡すべくものを伝えてくれているとわかって、愛のある教育と場に、ずっと感動していた。


その時は唐突で、
「シャイニー役は、なゆちゃんです」

え?と聞き直したくなって、腰が抜けたような感覚だった。
講師の先生達の言葉をひとつひとつ聞いてるうちに、本当なんだ…とわかって。
嬉しくて嬉しくて、どんなに抑えようと頑張っても溢れ出てきた。
(その時話してる動画2:46はこちら↓)

全員の発表の後、言葉を出さずに目の前の人と何かを交換するワークを行った。
みんなの目が、身体が、たくさんのことを伝えてくれた。
私は、一人一人をとても愛おしいと感じた。
祝福の目と、蛇のような目と、暗い膜の奥から出たいと小さく光る目が、
忘れられない。

暖かさが嬉しい。剥き出してくれた感情が嬉しい。
強い力には怯むし、膜の外からできることってほとんど無くて
自分の無力がもどかしいけど。
それでも今目の前で生きて出会えてることが嬉しい。
ちょっと前まで知らない他人だったのに、不思議だ。
人間って怖いから、家族だけいればいいやと思ってたのにな。

はあ。

心から嬉しい。
今は喜びを味わおう。


★今世何に悩みに来てるのか、ダミーの悩みが何か知りたい人〜

★11/12土・13日
光が丘IMAホールにて
ミュージカルami*emi出演


この記事が参加している募集

おすすめミュージカル

おすすめミュージカル

見つけてくれてありがとう。 あなたの存在がたまらなく嬉しい(/ _ ; ) サポートが表現のワット数上げる助けになります。 ぴしゃーっと光って皆を輝かせる為に、もっとお稽古いっぱい受けたい!!!