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アフターコロナ、インターナショナルスクールの今後を予想

マレーシアは引き続きMCO/ロックダウン中。まだ先は見えないものの、日々の情報から今後の世界を毎日考え続けています。

いま、様々な方面からアフターコロナについての予想が出ているので、私も僭越ながら、生業とするマレーシアの留学と移住、特に「インターナショナルスクールの今後」について予想してみます。大学にも当てはまるかもしれません。

これは予測であると同時に各校への提言であり、日本のお子さんたちにとっては大きなチャンスでもあるので、ぜひご一読頂けたら嬉しいです。

インターナショナルスクールの現状

インター校ではオンライン授業に移行するも、学校や教師の力量で満足度に差が出ているのが現状。低学年ほど保護者の負担も大きく、多くの保護者が学費割引を要求。学校は設備維持や教師の給与との板挟みで「誰が泣くか?」という状態。

緊急時ということで納得していても、これが長引けば学費が高額な学校ほどその価値が薄れてきます。MM2Hや駐在員の子どもはホームスクールへ、学生VISAの子どもは帰国を選ぶかもしれません。生徒離れを懸念する学校では、オンライン入学テストや入学金割引を打ち出し始めています。

インターナショナルスクールの今後

ここからは仮定の話です。今後数年間はCovid−19の流行が続く=MCO/ロックダウンも繰り返し行われると想定し、以下を予測します(※あくまで仮定です)

・インター校は、登校日を減らしたオンライン授業をメインに
・学費はオンライン校向けに値下げ
・オンライン授業スキルを向上できない学校や教師は淘汰される
・生き残った学校も複数校は合併
・校舎は優良設備の所を残し、他は売却

・登校は統一試験や制作時など、限られた時のみ
・登校の際は、学年ごとなど重複を避けて交互に行う
・他国からも入学可とし、バーチャル/オンライン登校
・他国生徒は実地授業に参加しない分、学費割引
・マレーシア居住で登校あり or 他国居住で登校無し、選択が可能に
・IGCSE、A-level などの統一試験は、居住国の提携校で受験

学費とのアンバランスを解決しない限り、生徒離れは免れず。また現状維持での値下げは経営体力が持たないので、撤退または他校と合併。教師を絞ってオンライン授業の質を高め、学校の付加価値を上げる。学費を下げる代わりに他国まで門を広げ、生徒数を増やす。「オンライン上でしか会わないクラスメイト」「バーチャル登校」が日常に。VISAや家族離散の心配なく、学費を抑えて日本からインター校へオンライン留学が可能に。

インター校教師は、オンライン授業をクリエイティブに仕上げるポテンシャルがあります。オンライン向けに新たなスキルを磨いたら、新時代に相応しい授業を提供できるのでは。なので、需要自体は無くならないと予想します。

.......今のところ思いつくのはこんな感じです。あくまで仮説ですが、これを前提に考えてみます。

日本の子どもたちにもチャンスが

もし実現したら、日本に住みながらインター校へ通うことも可能に。やり方次第では公立校に在籍しながら二校へ通うのも有り。

でも、このチャンスを掴むには、まずは英語力。だから今、出来るだけ英語力を強化しておいて欲しいなと思うのです。

おそらく、日本も同様にオンライン授業中心になるでしょう。一部の私立校では既に動き出しているものの、日本のオンライン授業の成熟を待っていたら、卒業の年になってしまうかもしれません...。

「学ぶ力を伸ばすプログラム」はじめます

もし予測通り、インター校へ「オンライン留学」できるようになったら。
そのメリットを享受するためには、英語力に加えて自ら学ぶ力を伸ばすことが大切だと思うのです。なので、先を見据えて、BEYOND MALAYSIAでは新たなオンラインプログラムを始めます。

・おそらく日本の教育から一足飛びにインター校は難しい
・日本の学校とインター校の間の「ステップ」となるプログラムを提供します
・まずは日本語で、自ら「学びたい」欲を引き出す
・その上でインター校のシステムやカリキュラムに慣れ、英語へ移行

教育コンサルとして幼稚園〜高校生まで数多くの留学生を見届けた経験、実子二人のトライリンガル育児経験を生かし、他のプロフェショナルな方々とタッグを組んでいきます。

準備が整ったらお知らせするので、もう少しお待ちくださいね。

実はこのプログラム、コロナ以前から構想があったもの。それが思わぬ形で、実現の運びになりそうです。

もちろん元通りの世界になれば、それが一番。むしろこの予測は、私共エージェントの仕事の激減を意味しますから。でも、きっと元には戻れない。

だったら、新たな可能性を。

子どもたちに、新たな時代に向けた新しい教育を提供したい。将来の可能性を広げて欲しい。そう願ってこの予測を記しました。

ピンチをチャンスに。
逆境を逆手にとって、希望に変えて行きたいですね。

ちなみに、アフターコロナの関連では、小林慎和さんの9つの視点もかなり現実的な予測です。

『9. 人類2.0と地球2.0』の以下の部分には特に共感します。

“環境問題と食料問題。それとウィルス。これには密接に繋がっており、ウィルスがこれほどの規模の経済危機をもたらすということは、環境問題と食料危機は、すべての企業にとって、第1課題となり得るのです。”

わたしも以前、同様に「このパンデミックは、人類が招いた生態系の崩れによる地球の免疫反応」と書きましたが、きっとこの本質は同じですね。

https://note.com/mango_penang/n/n230c0d494e25  

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