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ベーシックインカムで「趣味のために働く」そして「使えない層」が勝ち組に

パンデミック初期の頃、うっすらと「ベーシックインカム」を考えていました。経済活動が制限されれば立ち行かなくなる人が大勢出て、そのうちベーシックインカム制に移行するしか手立てが無くなるのかな、と。

既に実験的に始めている国もあるようです。ドイツでは、UBI(ユニバーサルベーシックインカム)で120人が3年にわたって毎月1200ユーロ(約15万円)を受け取るとの記事。

(上記記事から引用)
・ドイツ経済研究所によるユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)研究の一環として、120人のドイツ人が3年にわたって毎月1200ユーロ(約15万円)を受け取る。
・UBIは国民あるいは居住者に対して最低限必要な所得を保障する政策で、通常は政府から現金の支給という形で行われる。
・暫定的なUBIは、すでにアメリカ、スペイン、デンマークなどいくつかの国で実施されている。

日本でも、最近話題になった竹中平蔵氏の提唱に対して議論が起こっています。

(上記記事から引用)
ベーシックインカムの「メリット」
一定額の現金を給付するというBIは、原理的には「労働と所得を切り離す」ことを目的に提唱されてきた。給付に際しての条件をなくし、すべての人に無条件で(労働を条件としないで)一定額の現金を給付することで、これが実現する。

「労働と所得を切り離す」とどんな効果があるのだろうか?
現在の日本では、失業者は雇用保険が切れると派遣やアルバイトなど、低処遇の仕事でも働くしかない。日本の雇用保険の要件は厳しく、失業者の受給率は2割程度という極めて低水準である。そのため、常に失業者の8割の人が、厳しい就労圧力にさらされている。
同時に、この厳しい就労圧力は、とんでもない過酷労働を強いる「ブラック企業」で働くことや、過労死しそうでも辞めることができないという状況にもつながっている。この状況に対し、BIによって労働者の基礎的な収入を確保されれば、労働者は嫌な仕事に従事する必要はなくなる。そのため、劣悪なブラック企業や非正規雇用が減少していくことが期待できるのだ。

上記の記事では、「労働と所得を切り離す」事のメリットと同時に問題点も多数指摘されています。竹中案、知れば知るほど怖いですね。あり得ない。

ユニバーサルベーシックインカムを活用した理想的な生き方

UBIについては課題も多数ありますが、今回はタイトルのように「UBIのメリットを最大限に活用した、理想の生き方」をご紹介しますね。

以前、「大人も楽しい!マレーシア育ち男子が選ぶ英語YouTubeチャンネル」でご紹介した Nas  Daily が、ユバルノアハラリ氏の書籍を元に仮説を唱えています。この自由な発想は、世界中を旅してきたNaseir氏ならではだなぁ、と衝撃を受けたのでした。

簡単にまとめるとこんな内容。

・テクノロジーの進歩で各種労働には人間が不要になる
・世界中で大量の失業者(使えない層)が出る
・けれどテクノロジーは人間を苦しめる為で無く、人間を楽にする為に作られた
・もし信用できる政府なら、UBIで生活費を補い旅行や趣味で余暇を楽しむ
・もし信用できないなら、スキルを磨いてUBIにプラスする収入を得る

また最後にはこんな風にまとめていて、なんとも夢のある仮説です。

“Humans will not to need to do boring work for money, they will only work for fun. The useless class will have the most fun let the robots do the work and let us do the living. “

“人間はお金のために退屈な仕事をせず、楽しむためだけに働くのだ。音楽やビデオを作ったり、友人や家族との時間を楽しんだり。ロボットに働かせて、「使えない層」が最も人生を楽しんで生きる時代になる。“

いや、これを「夢のある話」だと捉えている時点で、わたしは取り残されてるのかも...コロナを機に、こんな未来はすぐそこまで来ているかもしれません。

このビデオ、日本語字幕はありませんが内容は伝わるはず。Naseir氏の英語も分かりやすく時間も5分と短いので、ぜひご覧ください。

先が読めない時代、新たな思想を柔軟に取り入れて行くのが鍵になる気がしています。

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