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『ダーウィン事変』3巻を読んでみました

この漫画を読んだら、いつのまにか現代社会、倫理の勉強になっていました。

テロリスト集団のALA(動物解放同盟)はチャーリーをおびき寄せるためにルーシーを誘拐します。チャーリーは一人でALAの元を訪ね、そこで分かったのはテロリスト集団内のメンバーの実態です。ALAの主犯格であるファイヤアーベントは、動物を人間の元から解放するという目的の裏に、ある真意を隠していたのでした。

チャーリーは学校生活やルーシーとの出会いから、より人間らしく成長します。しかし、周りがチャーリーに求めるのは人間と動物の架け橋になることとか。動物の代弁者になること。動物の権利を高みにあげることだったりします。チャーリーは、「僕はこの世界に何の責任も感じない」と応えます。期待されることと本人が望むことに差があると、良い関係性は生まれないですよね。これは親子関係にも起こりうることだと思います。
親の望みを子に託すのではなく、親の望みは親自身で叶える努力をすることが大事で、その姿を見ている子供はきっと本人も何かを望みそれを叶える努力をするようになるのかなと思いました。

3巻では、こんな勉強ができました。(以下、内容のネタバレを含みます)

①クライメートジャスティス(気候の公平性)とは?

ALAメンバーのリップマンは、チャーリーと対峙して彼の理論を展開します。人間は動物搾取をすることで、人間自身の生存環境すら危うくしていると。動物の解放は、長期的に見れば人間の利益にもつながる行動なのだ、と。そしてチャーリーにALAへ合流することを求めるのでした。
この話の中で挙げられるのは、人間は口先だけでリスクを唱える、例として「クライメートジャスティス(気候の公平性)」と「SDGs」といいます。

クライメートジャスティスとは、先進国に暮らす私たちが、石油や石炭などの化石燃料を大量に消費してきたことで引き起こした地球温暖化の責任を果たし、すべての人々の暮らしと生態系を尊重した取り組みを行い、地球温暖化をストップさせるという考え方です。この考え方をもとにした勉強会や運動が世界各地でおこなわれています。

②SDGsとは

SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。2015年のサミットで、飢餓や教育差や環境問題といった様々な問題を解消するための活動目標を国連加盟国で掲げて、2030年までに達成することを各国目指しています。
全部で17個の大きな目標があり、各国の達成状況もわかるようになっています。

このあたりは、私が学生の時には存在しないような単語です。おそらく、娘の社会の教科書には載ってくるだろう言葉と思いました。

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