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三日目 令和元年五月一日 十三時頃

 東海道中有松日本橋 満願大成就膝栗毛。三日目 令和元年五月一日 十三時頃。三河國 国府。「こう」と読む。

 御油(ごゆ)橋。親柱の銘板によるとこの橋は昭和十年に改築したらしい。父と同い年。

 橋のたもとのムク(?)の大木。右側の道も曲がりくねって古そうだが、街道は左側の道。

 街道筋の家。タバコ屋は廃業している。戸袋には凝った模様が施されている。玄関のガラス戸には磨りガラスで「吉川屋本店」と書いてある。塩小売販売の鑑札標も掲げてあった。何屋の本店なのか。郵便受けには郵便物が溜まっており、どうも空き家らしい。

 御油の追分。追分とは街道の分岐点のこと。ここより浜名湖の南の海路を迂回して北側を通る姫街道が分岐する。

 國の異体字ハンター。「國幣小社砥鹿(とが)神社道」の「國」の字が「ム一(むいち)」型異体字。

 明確な盃状穴。「秋葉山三尺坊大権現道」の石碑の台座石に穿たれている。

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