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【eスポーツ連載企画③】AFTER 6 LEAGUE × 群馬eeeスポーツプロジェクト《APEX LEGENDS,PUBG MOBILE》

子供たちが当たり前のようにゲームに触れるのはもちろん、その親世代もゲームをするような時代になったと感じるこの頃。
そういった当たり前が浸透して、eスポーツが市民権を得て久しいのではないでしょうか。

しかしながら、本当にeスポーツの力を知っている人がどれだけいるのだろう。
かくいう私だって、「eスポーツの力」のどれだけを知っているのだろう。

ゲームとして、
スポーツとして、
当然のようにこれまであった要素はもちろん、
ビジネスやコミュニケーションの要素を強く打ち出す
AFTER 6 LEAGUEを通して、
if編集部としての、

”eスポーツとは何か”

を打ち出していきたい!

そんな企画の一つとして、
出場チームのいくつかにお話を聞いていくシリーズ連載となります。

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地方自治体がeスポーツ!?

AFTER 6 LEAGUEの出場者をご覧いただくとわかるのだが、
ゲームとはおよそ結びつかない名前が並んでいるのがわかる。

・群馬県庁(APEX LEGENDS部門)
https://www.pref.gunma.jp/01/cr01_00006.html
・太田市役所(PUBG MOBILE部門)
https://www.city.ota.gunma.jp/
・邑楽町役場(APEX LEGENDS部門)
https://www.youtube.com/channel/UC87mia5_-30r9iYWW7FYIfg

自治体、行政がeスポーツ大会の開催に何かしらの形で関わることはあったとしても、
こうしてプレイヤーとして参加しているところを見るのは初めてである。

今回、AFTER 6 LEAGUEに参戦する群馬県内の3つの自治体にお話を聞いたため、
すべてを解説することは難しいが、
if編集部的な視点からかいつまんでご説明したいと思います。

群馬県×eスポーツ!

そもそも、群馬県では県をあげてeスポーツへの取り組みを行っている。
eスポーツ元年と言われる2018年以降、県でeスポーツの特徴を生かした取組を行えるか検討し、
ついに2020年には県庁に「eスポーツ課」が設立されたということだ。
さらに、群馬県、太田市、邑楽町では職員がeスポーツ部を設立し、「群馬eee(トリプルイー)スポーツプロジェクト」という合同プロジェクトで群馬県内のeスポーツ活動を盛り上げている。

小難しい話は置いといても、
群馬県の魅力度アップのためにeスポーツに力を入れているということ。

正直、話を聞いていたら私も群馬県に移住したくなったんですが……。

という、私のようなチョロい人間の話は置いといても、
群馬県、太田市、邑楽町それぞれが、
自らの魅力を伝えたり、知名度向上のためにeスポーツを通じて活動しているということだ。

公務員がeスポーツをやるってどういう感じ?

もちろん、他の企業と同じようにeスポーツという分野に全員が理解しているわけではないだろう。
実際に、周囲ではどういった反応なのだろうか。

もちろん最初は「なんのこっちゃ」というような反応だったそう。
ただ、少しずつ活動を重ねていくことで理解を得てくれたということ。

例えば、趣味で自動車レースに出ている同僚のように、
情熱を傾ける1ジャンルとして応援してくれるようになってきたといいます。

また、太田市や邑楽町では、もっと距離が近く、
「自分たちのまちのために頑張ってくれている」という認識すら持ってもらえているそうです。

実際に活動を続けていく中で、
住民の方にも活動を知ってもらい応援してもらえることはもちろん、
県外のファンもつくことで、ふるさと納税にも繋がっているとか!

eスポーツとゲームの違いって?

自治体・行政がeスポーツに力を入れる、と言っても、
普通の企業以上に難しい道のりがあったと思います。

だからこそ、行政職員とeスポーツプレイヤーという二刀流の方々に聞いてみたい。
総勢9人以上の方々にお話を聞いたので、
皆さんにとって「eスポーツとゲームってどう違う?」という質問の回答を、
一部抜粋する形で失礼します。

「家族からもeスポーツ活動をサポートしてもらっている。ただゲームをするだけではない。『eスポーツ』の名の通り、一人でゲームをするのとは全く違う」
「仲間として助け合っていく感覚は仕事にも似ている」
「一人でゲームをプレイしていたときは“楽しければOK。自分だけがよければOK”と考えていたが、eスポーツはそこが全然違っている」
「eスポーツは身近にある『ゲーム』が進化した別世界と思っていたが、AFTER 6 LEAGUEのような企業交流戦のおかげでずっと身近なものになった」

お話を聞いていた編集部の私見ではあるのだが、
明確にeスポーツを通じて地方創生につなげるという想いを持つ群馬県の方々は、
eスポーツに対する明確なビジョンを持っているように感じた。

というと大層に聞こえるかもしれないが、
eスポーツを、ひとつのツールとしてどう使うべきかをわかっているように感じたのだ。

eスポーツと地方創生

もちろんそれは、地方創生という非常に大きな課題に対する一つの答えとしてのeスポーツなのだと思う。

企業にとって、
採用や、社内コミュニケーションや、広告宣伝の手法としてのeスポーツはこれからメジャーになっていくだろう。

その中でも、自治体がeスポーツに参画するその先陣として、
どう使っていくべきか、どう価値を見出していくべきか、
群馬eeeスポーツプロジェクトの方々にはその自負と自信があると感じました。

漫画構成=長瀬宙夢(@nagare_hiromu)、神代徒華(@rakugaki_toka
取材・文=齋藤春馬

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