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自慢話する奴の損失を合理的に考察してみる

自分のことばかり話をする人は周りにいませんか?

もしくは自分がよくしてしまうタイプだったりしませんか?

こういった人は周りから煙たがられる傾向にあることは言うまでもありませんが、もっと大きな損をしていることに気付いていません。

僕は「人に嫌われる」という理由以外に、もっと大きなリスクが存在すると考えています。

合理的に考えれば、「自分語り」をしていいのは、それでお金を稼ぐことができる人だけだということに気づくはずです。

いかに「自分語り」が愚かなことか。今回はそれを考えていきます。

「情報格差=豊かさの格差」が成り立つ時代

野球部のマネージャーをしていて気付いたことがあります。

それは、

チームの幹部が幹部としての存在を確立させている大きな要因として“情報量の差”がある

ということです。

主将や副将といった幹部と呼ばれる部員たちは、能力や人間性が秀でていることは間違いありません。

しかし、それらが本当に突出して他の部員と異なるかと言われれば実際そんなこともありません。

彼らを幹部にしているものは、彼らがもっている“情報”なのです。

この情報には様々なものがあります。
野球部を例にするのであれば、野球の知識、経験、人脈などでしょうか。

知識が多ければ多くの人にアドバイスができますし、経験が多ければ余裕を持って対応できるだけでなく物事の本質を見抜くこともできます。

人脈があれば自分に足りないものを簡単に補うことができます。

僕の大学でも主将同士の交流があったりします。
それぞれの部を統率するような人と会えるだけでも、相当な良い情報を得ることができることは想像に難しくありません。

幹部たちがチームを率いることができるのは、情報の違いで他の部員よりも圧倒的に優れているからだと僕は考えています。

そしてこれは社会に出てからより顕著になります。

情報が溢れる現代では、情報の取捨選択が難しくなっています。
だからこそ、“質の良い情報”を集めた人が成功にグッと近づくことになります。

もちろん勉強もその情報の一つです。

かの福沢諭吉も「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と言っていますが、これには続きがあります。

この内容が書かれているのは『学問のすゝめ』ですが、この本は題名通り学問を勧めるものです。

福沢諭吉はこの本で

「人は生まれた時点では平等だが、知識の差によって豊かになるか貧しくなるかが決まる」

ということを書いています。

だからこそ勉強をしなければならない、と。

この時代から情報の重要性が説かれていたのですから、情報が溢れる現代で情報を掴みに行く人とそうではない人により大きな差が生まれることは必然でしょう。

「自分語り」は人と情報を失う

前置きはこのくらいにしておきます。
「情報を得ることはものすごく重要」ということさえ理解していただければ大丈夫です。

さて、この前置きから「自分語り」を情報の取捨という視点で見ていきましょう。

結論から出すと

自分語りをすると情報は0どころかマイナスになる

ということです。

順に説明していきます。

先ほど情報の格差が豊かさの格差につながると書きましたが、これは日々の生活に直結しています。

毎日情報を得ようとしている人と、なんとなく過ごしている人では、脳にインプットされる情報量に天と地ほど差ができます。

それは人とコミュニケーションをとる場合も同じです。

つまり、

相手から色々と情報を得ようと思ってコミュニケーションとることと、なんとなくコミュニケーションをとることには圧倒的な差が生まれる

ということです。

ここで「自分語り」をするとどうなるかは明白です。

自分が話している間、相手からは何も情報が聞き出せません。
簡単に言えば、「自分語り」をしている人は情報量0のコミュニケーションをしているということです。

しかも、おまけに相手の不快感までついてくるのですから、0どころかマイナスです。将来その人から得ることができたであろうチャンスも全て失うことになるわけですから。

だからこそ、

コミュニケーションは“聞く”ものであり“話す”ことではない

という認識を作った方がいいと思います。

自分が既に持っている話をリピートするよりも、自分の知らない相手の話を聞く方が100倍自分のためになります。

新しい知識を知れるだけでなく、他人の価値観や考えに触れることで自分の内面を見つめ直すことだってできます。

「自分語り」をしているようでは人と情報両方を失います。
そこにあるのは一時の優越感だけです。

ただ話を聞くだけじゃもったいない!ワンランク上の情報を得るコミュニケーション

さて、ここまででコミュニケーションにおいて“話を聞く”ことが合理的に考えて良い選択だと伝えてきました。

では、どうやって話を聞いたらいいのでしょうか。
ただ漠然と話を聞くことに徹していても「自分語り」をすることよりは遥かに良いですが、さらに効果的に情報を得ることができる方法があります。

それは

相手の得意分野に話題を振る

ということです。

得意分野に関しては、相手は間違いなく自分より情報を持っています。
さらに、人は自分が得意なことについて話したくなる生き物です。

(だからこそ自慢話をする人が多くなるわけでもありますが、、、)

例えば留学経験がある人には海外での経験、トップレベルのスポーツ選手であればその競技のことや生活スタイルなどを聞いてみるとかです。

これは意識していないと意外と見落としがちな点です。

せっかく目の前に自分よりも遥かに素晴らしい情報を持っているのに、それを聞かないのは損でしかありません。

よく日々の愚痴や恋愛話、最近の流行とかについて話している人を見ますが、目の前の人から聞くべきはそんな誰でも話せる話ではありません。

もちろん友達としてある程度そういった話を共有することも人間関係を良くする上では必要ですし、何より楽しいのでもちろん僕もよくします。

しかし、その裏でチャンスを失っていることを認識するとしないでは、コミュニケーションの取り方が全くもって変わってきます。

たまに会って話す友達なら尚更です。

相手の得意なことをリスペクトして、興味を持っていれば自ずとより深く自分のためにもなる話を聞くことができれば、とてつもなく自分にプラスになる情報を聞くとこができるでしょう。

また、“聞く”ことに関してはこの記事でも別側面から切り込んでみたので、ぜひこちらも読んでみてください。

まとめ

さて、今回もまとめていきます。

① 今の時代豊かになるかどうかは“情報”の差によって決まる
② 「自分語り」をする人の得る情報量は0どころかマイナス
③ 話を聞くなら相手の得意分野に話題を振ってみる

よく「これから語り合ってくるわ」みたいな感じで飲みに出たりする友達もいますが、おそらくそれは「自分語り」をしているだけです。

お互いに相手の話を聞くと言うよりかは、自分の話に共感してもらいたくて話している人が大半な気がします。

僕自身、最近は海外で勉強したいと思っているので、海外経験の多い友達に連絡して多角的な意見をもらってますし、野球引退後のバイトについてはバイトに精通している友達に紹介してもらおうとしています。

来年には就職する予定ですが、大学院に進んだ友達からなぜその道を選んで、将来何をしたいのかを聞くことも非常に楽しかったりします。

皆さんは想像しているより遥かに多くの人に恵まれています。
なのに、自らその機会を失っているのです。

もう一度周りの人をよく見渡してみてください。
必ず今よりもっとその人の良い面が見えてきて、話を“聞きたく”なると思います。

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タクトパス
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