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IB教育から考える(マーケティング授業編)

子どもにとって、儲けるってどんな感じなんだろう?
お小遣いが月に多くて500円。
時々、おばあちゃんが来たりして臨時収入。
お手伝いして10円稼ぐ。
そんな子どもたちから500円を出してマーケティングの勉強をしようとすると何が起こるのか…。
もちろん、ブーブーのあらし。

今回の授業の目的は1人500円ずつ出して、「おにぎり」という商品を作り、売って利益を出す。そして、一番利益を出したチームの勝ち。
利益を出せば、自分が出した500円以上が戻ってくる。お金や商品価値を実感してほしかったので、自分のお金を出してほしかったけど、そこはなかなか強制できない。なので、軽く目を瞑った。

1チーム3人
チームの持ち金は1500円
どんなおにぎりを作ってもよい。
商品に価値を置いても、サービスに価値を置いてもよい。
ただただ、消費者がお金を払おうと思うのには必ず理由がある。
それがしっかりと読み取れているか。それが授業の中で抑えたい点。

事前にどんなおにぎりを作るか調査したり、アイデアを出し合ったりして、スーパーへの下見も何回か行った。
900g約500円のお米と2kg約900円のお米
所持金が1500円しかなく、その中でおにぎりを作らなければいけない状況のとき、みなさんならどちらを選択しますか。
ちなみに、今回は学校内の職員約30名を対象に販売します。

もちろんお得なのは2kg
でも、残り400円でどうするか。
何で勝負するか。
具を買うなら2kgだと難しい。
塩むすびなら2kgでもOK。
でも、普通の塩?

子どもたちは、海苔をつけたいらしい。
そして、ラッピングも。

お米の量が増えると、海苔の量もラッピングの量も増えることに気がついているのか謎だった。

子どもたちはお得感で2kgのお米を選ぼうとしているが、ちなみに何合炊けるのかちゃんと計算しているのか…。約13合くらい炊けるが、13合炊いて、一体何個のおにぎりを作ろうとしているのだろうか。30人の職員に対し…。

不安ばかりがよぎるが、まぁ、見守るしかない。

子どもたちは1500円が少なすぎると文句を言っていたが、1500円が少ないのではない。1500円の範囲内でやりくりをしなければいけないのだ。
1500円の範囲内で十分おにぎりは作れる。
子どもたちは思考する。

下見と調理工程を考えた結果
2kgのお米では、満足のいくおにぎりが作れないと判断し、どのチームも900gのお米を購入することになったが、あるチームは健康志向で玄米を購入していた。

明日は、勝負の日

朝から販売場所の設営やおにぎり作りでバタバタな日々になりそうだが、いったいどんな結果がでるのか楽しみですね。

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