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子どもが知ってる世界

「たんこぶ」とは何かという話になった。
「たんこぶ」は頭にできるらしい。
顔や肩、足などにはできないって。
じゃぁ、眉毛の上にできたら?
これは「たんこぶ」?
頭じゃないからたんこぶじゃない。
じゃぁ、頭ってどこ?

こんな会話を小学3年生としていた。

面白かったので、
1年生にも「たんこぶ」話をもちかけた。

やっぱり同じような解答で、
「たんこぶ」は頭にできるって。
そして、眉毛の上のあたりは「頭」だって。

さらに意地悪に質問。
ラクダはコブを持ってるけど、
「たんこぶ」じゃないの?

ラクダのコブは脂肪で、
「たんこぶ」は血液の塊。

コブ取りじいさんは?
ほっぺたにコブがあるけど?
あれはお話の世界だから!

別になんともない話だけど、
子どもの思考は揺さぶられる。

すると今度は向こうから攻めの攻撃が!
ちょっと疑問があるんだけど…

なんで姉っていうの?
なんで弟なの?
なんで椅子なの?
っていうか、椅子って何?

近くにいた子が自分の座っている椅子を指して
「これ」
「人が座るものだよ!」

すかさず私が入り込む。
人が座れればそれは椅子なの?
じゃぁ、石に人が座ったら石は椅子になるの?

「いやーーー、石は石だよ!」
別の子は「そう!」

あれれ?????

自分たちのよく知っているはずの椅子が
彼らの会話の混乱の元になってる笑。

1年生なので教室の机が低い。
でも、先生の机は高い。
なので、新たな質問を投入!

「先生の机を使うのに、この机(1年生用)に座ったら椅子になる?」

「座れればいいんだよ」
「椅子は座るもの」
「椅子がなくて、箱を逆さにしたら椅子になるかもしれない」

さて、この会話から見えてきたものは何ですか?ここには教育で大切にすべきことが込められていると思っています。

子どもが見てる世界はどんな世界でしょう?
きっと私たちも幼い頃は見えていたはずなのに、見えなくなってしまったのはなぜ?

私たちも子どもから学ぶことはたくさんありますね!子どもたちがそれを失う前に…。

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