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個人がM&Aで会社を買うために行った10のステップ【副業M&A】【M&A起業】【個人M&A】

私は2023年1月9日㈪に個人で会社を購入致しました。所謂、M&Aを実行致しました。折角ですので、今回は私がM&Aを実行するまでに行ったことについて記します。

このnoteは以下のような方々に、一つの事例として参考になるのではないかと思います。

・M&Aに限らず独立を検討している方

・副業を検討している方

・小規模の事業運営者

実際にこのnoteを読めば、M&Aで事業を買うことができるようになるかと思います。

また、今回は主には買い手側の目線での記述となりますが、将来的に事業を売却したいという方にも参考となるかと思います。
使用した契約書のフォーマット等もご紹介させていただきます。

私がM&Aを検討した理由は、会社勤めに嫌気がさし、何か夢中になれる挑戦をしたいと思ったためです。非常に安直なものです。(娘が大学を卒業し、縛られるものが無くなったということも大きいですが…)

齢54になるのですが、折角の人生ですので会社員のままで一生を終わりたくないということを30年近くずっと考えておりました。とはいえ、1から起業するのは怖く、フランチャイズは失敗している人が多いということでなかなか踏み切れておりませんでした。副業としてブログ等のアフィリエイト等にも手を出しましたが、売上は微々たるものでした。

迷走している中、日経新聞にて「昨今、社長の高齢化により後継者不在の中小企業が増えている」という記事を見て、

個人でもM&Aできるのでは?

と色々調べて始めました。

調べていくと実際に個人でM&Aを行い、成功している方が増えているという事業承継・引継ぎ支援センター(国が管理する機関)の記事を見て「これだ。」と直感的に動き始めました。

「金持ち父さん貧乏父さん」でも書かれていましたが、一流大学を卒業すれば一流企業に就職できて、一生安泰の良い人生。そんな時代はもう終わっているような気がします。
「年功序列」「終身雇用」の神話が崩れ去っただけでなく、正社員として一生懸命働いても、生活に困る暮らしを強いられる人が現在急増しており、会社に属してただ働くだけでは生きていけない、そんな時代に突入しているのだと思います。

M&Aをきっかけに私は、
サラリーマンから企業オーナーになる夢を掲げました。

会社を保有することで色んなものが経費で落ちるようになり、税金面でもサラリーマンよりもかなり優遇されることも魅力でした。

実際にM&Aの本格検討を始めたのは2021年5月頃であったと思います。

それから1年と半年と少しで会社の譲受を行うことができましたので、今後個人でもM&Aで独立する方が増えるのかなと思います。副業的にもM&Aを実行できる案件は多いので、会社員を行いながらM&Aを行うといった方も非常に増えてくるのだろうと思います。(副業禁止の方でも法人を買収し、役員報酬等で個人で報酬を買収会社から受け取らず、買収した会社で利益をプールしておけば副業がばれることはありません。)

今回はその1年半で私が学んだことを全て記載していこうかと思います。

(後述:色々と書いていたら17,000字程にもなってしまいました。読みにくいところもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。)

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