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(23) 通勤時間が爆長くなったので毎日本を一冊ずつ読むことにした

 通勤時間を利用した読書の記録です。休日にもガンガンに予定を入れてしまっていて全然書けない。そしてそのせいで体調を崩した。我ながら馬鹿でございます。あと、今度これ単体で何か書くかもしれないけど、わたしはおそらくHSS型HSPであるということが分かり、超揺さぶられている。ウケる。しかし本は読めているので、(22)に入れるのを忘れていたやつなどを含めるととんでもない量になってしまった。

119-120. blanc(#1,#2)

 久しぶりに買った中村明日美子作品。『同級生』の続き。以前下の記事にも書きましたが、『同級生』は高校時代に交際していた子とよく読んでいた記憶があって、#私を構成する5つのマンガ に入れるくらいには影響を受けている作品。『同級生』の作中で高校生だった主人公たちが20歳になった時にどうするかという話。

 初っ端で「結婚」って話が出てきて、「ああそうそうそうそう……」と思った。当時交際していた人とも結婚の話(……というか、「家族をひっくるめての付き合い」とか「今後二人で生きていく道を選んだら子どもは絶対に生まれないけど、それでもいいと思っている」とかそういう話)をたくさんしたわぁ〜、なんで20歳前後って一回そういう感じになるんだろうね……。。自分のことを大人だと思うようになったからか……。。大人=結婚って式を描きたがるところが大人になれていない証拠なんだけどな……。。など色々と考えたりした。この話は"二人の"ラブストーリーだから仲直りして結婚式してセックス、ちゃんちゃん♫になるけど、実際にこんな感じの二人が生きていける世界じゃね〜んだよな〜。あと周りにいる人たちの理解がすごくて、ファンタジー!だけどいいなぁ〜!と思った。でもこれ、二人がうっかり興味(など)から異性とセックスしちゃった!! みたいなハプニングがあったとき、周りの人たちはどういう反応になるんだろう。本当に。

121. 無能の鷹(2)

 友達に勧めてもらったマンガの新刊が出ていたので読んだ。仕事ができそうな見た目なのに実際はポンコツの鷹野と、仕事ができなそうな見た目なのに実際は仕事ができる鶸田を中心にした…… タッグもの? 仕事マンガ? すごくくだらなくて何も考えてなくても読める(褒めています)。あとちょっと風刺っぽさがある気もする…… 岡崎体育的な風刺を若っっ干感じるんだけど、これはわたしの読みすぎだろうか?


122. 相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ

 ずーっと相模原事件のことが気になっていて、関連図書を数冊読んでいるのだけど、裁判の詳細などは調べたことがなかったな〜と思って買った。「思ったよりヤバくない?(違和感ない?)」と「そうでもない」の間で揺れる。まだわたしには何も語れない。類書を読む必要あり。

123. 「窓」の思想史 ──日本とヨーロッパの建築表象論

 図書館で借りた。「日本」と「ヨーロッパ」に限らず、比較文化ってあんまり好きじゃないんだけど(ケンミンショーみたいになりがちだから)、面白かったです。「政治支配のシンボルとしての建築」が特に面白かった! というかもともと好きなのだ。ヒトラーのゲルマニア構想のモデル図、大学生のときに待ち受けにしていたぜ! 准教授に「それはどこの街?」と訊かれて嬉しかった思い出がある。

124. Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる

 こんまりと、こんまりに感銘を受けたという、ビジネススクールの教授であり組織心理学者の共著の仕事本。これはいい本だった! 年間本を100冊読む人に勧めるべき本と、1冊読む人に勧めるべき本とがあるなら、これは後者だ。「片付けの魔法」をベースにした仕事論なのだが、こんまりメソッドの「ときめき」がかなり広範な意味を持っているので、「最高のチームづくりができる最強の会議」「決断の数を最小限にしコストを小さくする」「自分の足を引っ張る交友関係を断ち切る方法」みたいな、ビジネス本の「超ありそ〜」的タイトルを網羅できる内容になっているのだ。だいたい5冊くらいの本で言われていることが凝縮されて書かれているので、とてもコスパがいいと思う。あとこんまり本1でちょっと気になっていた「女性は女性らしく」的な表現が、多分覚えている限りでは1回もなかった(!)。すごいね、世間を見ていらっしゃる人だ。。と思いました。

125. さよならもいわずに

 『迷走戦士・永田カビ 分冊版』を今買える分だけ全部買って読んだんだけど(分冊版なのでこの記事に入れていいものか〜?と悩んでここに入れてない)、そこで永田カビさんがボロボロ泣いたと描かれていたので購入。妻を亡くした男の話。娘の悲嘆になかなか気づかないところに「へえ……」と思った。分からないけど、多分わたしだったら娘の悲嘆のことばかり考えてしまって自分の感情が分からなくなる気がする。

126. ネグレクト

 困った時の殺人・虐待・自殺(なんだそれ?)。『ルポ 虐待』の著者が書いた本。そしてまた著者が自分の経験と擬えて書いている場面に出くわしてしまった。別にいいけど、なんでなん。
 3歳の女の子が食事を与えられず、段ボールの中で死んだ。なぜそれが起こったのかを時系列で追っていく本。嫁姑の話、無関心すぎる夫、追い詰められていく妻、虐待厳罰化の流れで下される重い罰。一緒に暮らしているときは空気のような存在だと言っていた(と思う)のに、夫婦が獄中で手紙を交わす中で妻のラブメーターがどんどん上がっていくのとか、恐ろしかった。しかも当たり前だが実話。
 ここ最近も若い女性が産まれたばかりの子どもを遺棄した事件があったけど、こういう事件や虐待に対して世間が「親は責任を取れ」とか言うのって本当にテキトーなこと言ってんなーと思う。自分に価値がないと思っていて明らかに世間で悪いことをしていると分かっていても靄がかかったようになって止められない、また自分と向き合えない(解離する)人たちの多さを想像すると眩暈がしてくる。なぜこういう話題に自分がずーっと執着しているかも、真面目に考えようとすると脳がそれを止めるので、本当に他人事ではない。あっ、わたしも自分の経験と擬えて書いてしもうた。やれやれ。

127. 児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか

 同著者の本。『ネグレクト』とは異なり、多種多様なケースを横断していくような本。この方の虐待問題を考えるキャリアのルーツが満洲になるというのが分かって、なるほどねと思った。目の前の出来事は歴史に繋がるし、歴史はその時代を生きた目の前の出来事の累積なのだ。

128. 仕事、人間関係の悩みがスーッと軽くなる! 「繊細さん」の知恵袋

 前回も「繊細さん」の本で辛酸を舐めたのに、またやってしまった!! HSPあるあるをまとめた本。これくらいの内容であればTwitter張ってれば十分手に入れられる気がします!! あ、でもHSPの交流会というものがあるというのは初めて知った。行ってみたいけど、HSPを自称してくるくらいの人だから…… と思って不用意なことを言ってはならないのでは…… とビビりそう。概念は自分を理解するにはいい道具なのだが、人間に貼り付けて使うとレッテルになってしまうのが困りどころである。

129. 他人を攻撃せずにはいられない人

 Prime readingより。『拡大自殺』『無差別殺人の精神分析』の著者がめっちゃ攻撃的な新書を書いている……? と思って読んでみたが、本当に同じ著者の攻撃的な新書だった! 同じ著者でも編集の仕方でこんなに内容が変わるなんて恐ろしい! 内容は、「はい……。」という感じだった。被害者にも付け込まれる余地があるんやでみたいなことが書いてあって、うわーと思った。

130. 教養の書

 ちょっと前に買ったのだが、なんとなく読んでなくて放っておいたものを開いてみたら、めっちゃくちゃ面白かった! 『論文の教室』の著者の本。若い人向け(学生向け)なのだが、大人でも刺さる刺さる。いろんなところが刺さったが、特に後半に書評の恐ろしさについて書かれていた部分、刺さって死んだ(レトリック)。無知の書評をいくらでも書けてしまうインターネット時代の恐ろしさよ。 何回読み返しても見落としていることがありそうで大事にしたい本だ。これは紙で買ってよかった。


 まだまだ読んだ本があるのだが、量が多すぎるので一旦ここで投稿する。自分一人の休みがきちんと確保できるというのが大事だとよくよく分かった。泣

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