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(6)通勤時間が爆長くなったので毎日本を一冊ずつ読むことにした

 おはようございます。まだ前回の投稿から1週間も経っていませんが、これからの休みは予定が詰まっているので現時点での記録をば。今回はわたしの大好きなルポと差別と虐待だ。(語弊がある。)

24. 被差別部落の伝承と生活

 これはめちゃくちゃいい本だったー……。信州の部落について、そこに住む人たちから話を聞いてまとめた本。母親のルーツが関西にあったこともあり、幼いころに被差別部落について親から教育されまくっていて周知のことだと思っていたのだが、大学の教養のゼミで取り上げたら東京出身の子が「正直、部落差別って言われても今起きてるとは思わないし、ピンとこない」と言っていて衝撃を受けたのを思い出した。とはいえわたしも婚姻差別があるとか職業差別があるとか、知識上でしか知らなかったので、当事者たちベースの言い伝えや生活の様子の語りを読めたのがとてもよかった。信仰に厚く芸能が盛んだったという特徴が指摘されていたのも目が開く思いだった。(病院にかかれないので宗教へ救いを求める)(金がなくても俳句を読む、空想を生きがいにする)世の中はまだまだわたしの知らないことばかりだ。

25. ルポ 虐待

 2010年に起きた大阪二児置き去り死事件のルポ。風俗店のマットヘルス嬢として働く母親芽衣さん(仮名)が子どもを放置して男と遊び回り、その様子をSNSでアップロードしまくっていたというやつ。当時むちゃくちゃ母親が叩かれていた気がするが、何せ10年前の事件ということもあり記憶がおぼろげだ。しかも悲しいことに同じような置き去り死は毎年起きているのではと思うほど類似のケースが多いから、どれがこの事件の報道だったかも覚えていない。そんな状態で読んだ。
 芽衣さんは特に重い虐待などは受けてこなかったが、正しく自己肯定感を育てられずに育つ。自らの性的価値を通行手形として男に「愛している」と助けを求め、トラウマ的シーンに直面すると「飛ぶ(≒解離症状が起きている)」。「めちゃくちゃよくある話だな」という感想だ。セックスのときに解離起こしてる女の子の話とか聞くし、わたしも違うケースだけど解離っぽくなったことはある。善悪の区別がつくとかそういう以前に「逃げたくなる」「逃げるように身体が動く」ってことだよね。あと、わたしはネグレクトと過干渉を繰り返されて育ったけど、ネグレクトの時期のわたしの親はまさにこの芽衣さんと同じ類型だと思う。mixiでガンガン自撮りあげてたし、自らの性的価値が通行手形になるところも同じ。やっぱり女に性的価値が一番ですって教育を施すのはマジでよくないな(いきなりデカい主語の結論)。わたしは積極的に自分の子どもが欲しいとは思わないけど、せめて生まれてきた子どもがみんな健やかに育てるように、社会に投資をしていきたいよ。

26. 日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る

 『遺体』ってタイトルだったと思うんだけど、この事件の発生当時の写真集が実家にあって、幼い頃からよく見ていた。(でもいま検索しても出ないんだよな……。違う本かな……。)Wikipediaとかでもたまに眠れないときに見ちゃいますよね、墜落事故とか。そんな感じで開いた本。
 しかし内容が陰謀論だとは思わなかった!! 証言を集めると、公式記録の原因とは異なる原因があるのでは!? って内容なんだけど、何それ、面白いな!! 人が亡くなっているわけだから面白がっている場合ではないが。
 内容からはずれるが、この機体には犬が一匹のっていたと本文にちらりとあって、「ああ……犬……」と苦しんで読んだのだが(人間が死ぬよりも犬猫が死ぬほうが本当に無理)、あとがきの一番最後で筆者がそこに触れていて、「わかる……」となった。

 今週はこんな感じ。kindle oasisを買ったのが今日届く予定。今から転がり回りたいくらい楽しみ。

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