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(16)通勤時間が爆長くなったので毎日本を一冊ずつ読むことにした

 通勤時間を利用した読書の記録です。

76. 拡大自殺 大量殺人・自爆テロ・無理心中

 図書館で借りた。『無差別殺人の精神分析』の著者の本。そちらに引き続き相変わらず興味深く面白い内容だった!!! わたしは殺人と自殺の話を読みすぎ!!! 怒りや攻撃性が自己と他者の間を行ったり来たりするとき、自殺に向かうのか他殺に向かうのかを分かつポイントは2つ;復讐の強さと、自己投影の強さ。 という話が面白すぎた。自分に他人の嫌な部分を転移させて殺そうとするのが自殺で、他人に自分の嫌な部分を転移させて殺そうとするのが他殺(殺人)。明快すぎて興奮する!! あと、こういう本には加藤智大・宅間守が出てくるのが常套だというのがもうわかってきたけど、後半がほぼほぼ老老介護の末に起きる殺人の話なのも超面白かった。大量殺人を起こす二人も、介護の末に配偶者を手にかける老人も、「拡大自殺」という機能で語れるなんて、本当に概念というものは面白すぎる。自爆テロについても書くの忘れてた、そもそも自殺願望がある人間を宗教的な自爆テロにスカウトすることが多い、なぜなら宗教的理由などなどで自殺=罪と信じている本人でも、殉教であれば良い解釈ができるから(意訳)という話が面白かった!!!!! 興奮していっぱい書いてしまった……。

77. 自ら逝ったあなた、遺された私―家族の自死と向きあう

 結構古い本だった。図書館で借りた。家族を自死で亡くした人たちのグリーフケアの話。家族が加害者扱いされたり、 長い間引きずったりするという例がたくさん出ていて、「そんな風に思われるなら自殺してぇ〜〜!」ってめっちゃ思ったので早めに切り上げた。 先に『拡大自殺』を読んでいたからだと思うんだけど。読む順番って大事だね〜。

78. 夢中さ、きみに。

 いや、もうずるい! 面白すぎる! 結局買ってしまった! 1995年生まれの作者! 才能がありすぎる! 令和の萩尾望都!(作風全然違うけど)
 この日、特急乗って会社向かってたんだけど、面白すぎて笑い声が出てしまったので、本当に特急でよかった。隣に人いなかったから本当によかった。

79. カラオケ行こ!

 まじで面白い! すごすぎる!
 この主人公の男の子がめちゃめちゃ職場の新卒ちゃんに似ていて、「すごく似ている子がいるんだよ〜」って見せたら、「わたしのお父さんに似てます!」って言っててウケた。ヤクザに怯えている様子がとても似ていた。この「ねーよ」って言いたくなるような漫画的展開がいいですね。漫画の持ち込み作品で大賞を獲るような綺麗な起承転結。(小学生の時、『りぼん』だは漫画作家や編集部による持ち込み漫画の批評コーナーが一番好きだった)

80. レッド 1969~1972(4)

 漫画しか読めないターン。そろそろ殺し合いが始まってきた。あさま山荘事件について調べようと思って違う本を探そうとしたけど、あんまりいいのが見つからなかった。女とヤリまくってて自己批判させられてた男が3巻に出ててめっちゃ好きだったんだけど、もうフェードアウトしそうだ。それにしてもいちいち出てくる女の色気がすごいし、色気がない女を描くのもうまい。さすがです。

81. もっと、やめてみた。 「こうあるべき」に囚われなくなる暮らし方・考え方

 『やめてみた。』が結構面白かったので続編も読んだんだけど、なんかもうお腹いっぱいになってきた。自分の選択に対していちいち理由をつけて、「これは良い選択だ」って自分を納得させなきゃいけないの疲れるよね。あとこういうエッセイ漫画に必ず「理解のある夫くん」という概念がくっついてくることに結構絶望を感じる。

82. 青い花(3)

 漫画しか読めないムーブにノッて、大名作『青い花』を。わたしはこの3巻までが本当〜〜に好きで……! というか、王子様時代の杉本先輩が本当に大好きで……! 18歳くらいのときに好きすぎて気が狂ってしまったことがあったんだけど、いまだに本当に好きだし、一時期は杉本先輩みたいな髪型にしてた……! ごめんね、ごめん ごめんなさい。 この時期、友達に「人妻によく『ホテル行こうね!旦那は女同士はOKって言ってくれてるから💞』みたいなこと言われるよ」という話をしたら「女同士の関係をナメくさってる男ども、男性性にあぐらをかいているんだろうけどマジクソバカだな。女に入れ込んだら男に帰ってくる可能性はかなり低いぞ」みたいな結末になって面白かった。本当にそのとおりです。お疲れ様でした。

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