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(20) 通勤時間が爆長くなったので毎日本を一冊ずつ読むことにした

 通勤時間を利用した読書の記録です。iPhone版のnoteだとうまく段落分けできなくていつもちょっとイラっとする。既に作ってある段落の上に別段落を入れようとすると一緒の段落になっちゃうんだよね。code機能を挟めばなんとか段落わけられるけど…… もうこんな風になるなら「直感的操作」なんていらない、HTMLに手を突っ込んでいじりたい(いにしえの文章サイト出身の人)。まあそんなことはどうでもよい。

 ちょっと久しぶりの更新になってしまった。まあまあ読んではいるんだけど、まとまって文章を書きたい気分にあんまりならなくて。まあそういうこともあろう。生きていれば。(わたしは津野米咲が死んだことがほんとうに悲しい)

101.ひとりぶんのスパイスカレー

 Prime readingより。スパイスカレーはグレイビーを先に作り置きできるから、いつでも美味しい味が食べられるし節約にもなって素晴らしい!という本だったけど、読んでいて「別にカレーそんなに好きじゃないな」と思った。ココナッツカレーは作ってみたいと思ったけど、ココナッツって別に安くないよね。


102. 1日が見えてラクになる!時間整理術! 人生立て直しシリーズ

 Prime readingより。タイトル通り、時間整理術をテーマにした本。元々は10年前に作られた本だが、2018年に電子化された という経緯があるらしい。内容がアナログでウケるとともに、会社にいるアナログすぎる人の思考はこんな感じなのかな……?と思ったりもした。本当にこんなざっくりした時間の使い方してる人いっぱいいるのかよ?! と思う一方で、いるだろうなあ…… とも思う。わたしがたまに「生き急いでいる」と人に言われるのはこういう人と比較したらそれはそうであろう。そもそもわたしはライフハックとか時短術とか整理術とかかなり好きなほうで、なるべく無駄が省けるようにシステムを考えたりするのも好きである。だからちょっと温度感は違っていたな。どうでもいいけど今度のプライムデーでAlexaを導入して、バリバリのIoTな家にしようかどうか悩んでいる。この本の著者みたいな人から見たら意味不明であろう。(電子化あとがきに『時代の波には抗えず(電子書籍化した)』とあって、本当にアナログな人なんだなぁ……と思った)
→結局Ehco show5を導入した。カレンダーの同期ができるので翌日以降の予定がiPhoneやパソコンを介さずとも分かって超便利!

103. 売野機子短篇劇場

 Amazonのおすすめに出てきて購入。超オッシャレな絵!! 『ルポルタージュ』が有名なので知っていたけど、たしかにこれだけ絵がうまかったら話題になるかもしれない。『ルポルタージュ』は一話だけ読んだけど、なんかあんまりピンとこなかったんだよな…… でも短編は短編の面白さがあって好きでした。今後も追うかもしれない。

104. 僕らはそれに抵抗できない: 「依存症ビジネス」のつくられかた

 ネットで誰かが『デジタル・ミニマリスト』と併せて読んだ という感想を書いていたので買ってみた。仔細にわたってSNSビジネスなどの狡猾さを描く本。「クリフハンガー」という言葉をこの本で初めて知った。わたしはよく突発的にテトリスとかそれみたいなパズルゲームにハマって時間を溶かしてしまうんだけど、「上達すると脳が効率化されて快感だと思う」という部分に関してはほんとうにそうだなと思った。あと自分で組み立てたものの方が既製品のものよりも価値を高く評価してしまうとか、そういう経済心理学的な話がいっぱい読めて面白かった。

105. しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう

 『僕らはそれに抵抗できない』で頭を使ったので、ふんわり読める占い本が欲しかった。といいつつ、占い本というよりはしいたけ.さんのエッセイの名を借りた自己啓発本。「自分の嫌いな季節を好きになると世界が広がる」とか、「自己肯定感が低いと言う人は『深い達成感』を潜在的に求めている人」とか、なるほどねーと思うセンテンスがたくさんあった。軽ーい心理の本としても読めると思う。面白かった。

106. 偏見や差別はなぜ起こる?

 ずっと読みたかった本が図書館にあったので借りた。偏見やステレオタイプ、差別に対してどういう心理的メカニズムが働くと考えられ、そうであればどうしたらよいのか?というテーマの社会心理学の本。移民や国籍、ジェンダーや障害者、エイジズムなど、現代でしばしば話題になる偏見・差別を横断するように広く見渡せる超いい本。わたしの関心を特に引いたのはやっぱり同性愛差別のくだりかな。レズビアンはゲイよりも忌避されにくいと言われているけど、その要因はなんだ?ということで論考に出てきた4つ。

①伝統的性役割観の差
(中略)
②同性愛に関連する防衛・脅威のレベルの差
(中略)
③レズビアンとゲイに対する対人接触の機会の差
(中略)
④異性愛男性はレズビアンに性的に刺激される

 すべて、「それな」すぎて…………!!!!!!(トピック名だけでピンと来ない人は、ぜひ本書を読まれることをおすすめします。とてもわかりやすく解説されています。)あまりに明快すぎて、親に女性と交際しているのがおそらくバレたとき、『男同士は気持ち悪いけど、女同士なら綺麗だから大丈夫』と言われた記憶がありありと蘇ってきたよ。PTSD的だ…… やばいやばい。いつも同性愛同性愛というとゲイとゲイカルチャーばかり取り沙汰されるので、レズビアンへの言及があったことも嬉しかった(本当はそんなことで喜びたくない)。

 あと、エイジズムの章の最後に、こう言及されていたのもジーンときた。この言及は、以前読んだ『「生きるに値しない命」とは誰のことか』にも通ずる部分があると思った。「老害」と「愛すべきおじいちゃん・おばあちゃん」の二極化じゃダメなんだよ。

たしかに、老いることは人間にとって根源的に「避けようのないネガティブなことなのかもしれない。しかし、そうであるなら、なおさら、「高齢者という社会的カテゴリー」が偏見や差別の対象となる問題について私たちは真正面から取り組み、議論と考察を重ね、「すごすに値する人生の締めくくり」へと転換する必要があるのではないだろうか。


107. 郊外・原発・家族: 万博がプロパガンダした消費社会

 図書館で借りてきた。大学での研究領域と近かったので。またこの著者の名前は散々聞いてきたのだが、「大学研究者じゃないしな」と思って読んでいなかったので、初読。内容は「ああ、そうですね」っていう感じの、歴史を総ざらいしていく感じ。『ナチスのキッチン』をちょっと思い出したかもしれない。地味だが面白い本。

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