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アメリカで大腸カメラ検査(colonoscopy)を受けてきた話
私の母が大腸系の癌でなくなっていることと、年齢のことが重なって、この度、私、大腸カメラ検査を受けてきました。まさに今日! in アメリカ
ちょっと、全身麻酔ハイになってる私ですが、この滅多にない体験をシェアさせていただけたらと思います。
これから、大腸カメラ検査(colonoscopy)をアメリカで初めて受ける方がいて、その方の不安な気持ちを少しでも軽くしていただけたらとの願いを込めて。
大腸検査、どうだった?
皆さん口をそろえて言う通り、
「検査までの準備が大変だけど、本番は楽勝!」
でした。
でも、この準備がね、初めての人には曲者なのだと感じました。
指示書が長いの、、。それで、は?これを??は?? というような量の下剤を飲むわけです。 一瞬、無茶なお願いに現実逃避をしたくなるんです。
そんな時、思い出してください。
私も 「 は?? 」 となりました。きっと、皆さん同じ感想を持っていること思います。
裏付け証拠1:下剤を薬局で受け取った時の薬剤師さんの、温かい目。
「あなた、初めて?そう、、。これ、冷やして飲むといいかも、そのあとジュース飲んでもいいよ。がんばれ! この検査は、この下剤飲むのが一番の山だから。これを超えれば、あとは楽勝! がんばれ!」(がんばれ!は、私の心が拾った薬剤師さんの声なき応援)
と、薬局のカウンターで励まされました。
薬の受け取りであんなに励まされたの初めてです。
その時から、この下剤は厄介だぞ。と、妙に大きく重さのある下剤を持って帰宅したことを覚えています。
裏付け証拠2:検査当日。大変落ち着いた大腸カメラを扱う担当医師の説明のあと、疾風のごとく入室してきた麻酔医。
「ゲンキー?この麻酔最高だから!スーッと寝て、ぱっと起きれるよ。僕も試したことあってね、お墨付き!心配しないで、もうこの検査の一番大変なとこは終わってるから!準備がね、一番大変だよね!!ははは!!」
大変陽気な麻酔医の、準備を超えればあとは楽勝!発言もいただきました。
そんなわけで、検査自体は20分ほどで(手術ローブを着て待ってる時間は長かったわけですが。本でも持っていくことをおすすめします。)痛みもなく、気が付いたら終わっている感じでした。
検査後の痛みはある?
ちょっとお尻がムズムズするかな? くらいで特に痛みはありません。
下剤の影響が、お腹がぐるぐるしているくらいです。
ただ、しばらく体全体が重く感じました。全身麻酔の影響のようです。
なので、検査後は1日車の運転は厳禁。そして、無理をしないようにと言われています。
大腸カメラ検査の準備って何が一番大変なの?
大腸カメラ検査の準備は、1週間前から始まります。(インシュリンや血液の抗凝固剤などを服用している人は、2週間前からそれらの薬の服用をやめる。)
アメリカで私の受けた大腸カメラ検査の準備に関しての話です。病院によって多少の違いはあると思います。なので、必ず検査を受ける病院の指示に従いましょう。
1週間前:●鉄剤を飲むのをやめる
3日前:●抗炎症剤を飲むのをやめる。
●ナッツや種のある食べ物や、皮のある野菜や果物を食べるのをやめる(イチゴ、皮つきのリンゴ、キュウリ、ブドウなど)
●ポップコーン禁止!(アメリカっぽい!)
1日前:午後1時までに食事を終え、そのあとは絶食!ただし、透明な飲み物なら飲んでよし。(水、ゲータレード、味付き水、透明なジュース、コーヒー・紅茶ミルクやクリーマーなし、透明な出汁、ゼリー、ソーダ、でも赤い色の物はダメ)
食事例として、サンドイッチと書いてあるのですが、そこにはトマト、きゅうり、レタスはダメと書いてありました。前日は、野菜も食べてはダメなようです。
病院からの指示書には書いてありませんでしたが、日本の大腸カメラ検査の食事制限を見てみると、繊維質の多い海藻(ノリ)やキノコ、納豆は食べない方がいいようです。タンパク質(脂身の少ない肉や魚)は、野菜などより消化が良いようです。なので、前日の昼ごはんは鮭ご飯にしました。和食生活をされている方は、食事制限について日本のものも参考にすると分かりやすいのではと思います。
ここからです、本番は!
1日前の午後5時に下剤を飲み始めるべし!
薬局で受け取った下剤は、2本。1日前と当日に1本ずつ飲みます。
STEP1:約170ミリリットル(6OZ)の下剤を付属カップに入れます。
STEP2:付属カップ約455ミリリットル(16OZ)の線まで、冷たい水を入れます。
STEP3: 全部(ALL!!)飲みます。
STEP4:そのあと、約455ミリリットルの水を2杯飲みます。
(合計910ミリリットル)
ですので、このプロセスだけで合計 約1.365リットル 飲みます。
前日1時から絶食って、お腹グーグーだろうなあと思っていましたが、この下剤のおかげで、全くお腹がすきませんでした。むしろ、お腹ゴロゴロです。トイレまで何度走った事でしょう。。
さて、肝心の味です。
思ったほどまずくありません。ポカリスエットの粉を入れすぎた感じの味でした。
(これから飲む方のために、少しだけ評価を甘くしてあります。)
ただ量が多いので、飲んでる間に脳みそが味の分析を始めようとします。
そこを、ぐっとこらえてください!考えちゃダメです。
無心で飲むのです!!
ここが、今日一番伝えたかったところです。
もし、まずい、、と考え始めたら即座に、
これは、ポカリだ、ポカリだ!!これを超えればあとは楽勝!
と、心の中で唱え続けるのです!!
そうして、乗り越えましょう!!
検査当日:予約時間の3時間前より、下剤STEP1-4を繰り返す。そして、予約時間2時間前から飲食厳禁!(水もダメ!)
さらっとね、書いてありますけどね。朝から約1.4リットルの液体を飲み下さなくてはいけません。
私の中に溜まっていた悪しきものも、良きもの(腸内菌)も、みんな流れていったような気がします。
当日検査で気を付けること
検査当日は、運転ができません。なので、病院まで誰かに連れて行ってもらわなければいけないのですが、タクシーやウーバーは厳禁なのです。(私が検査を受けた病院だけのルールかもしれませんが)
なので、親類や友人に運転を頼まなければいけません。もちろん、公共の交通機関も使ってはいけません。
このほかは、コンタクトレンズ、ボディーピアス、ジュエリーは家に置いていきましょう。
担当医から言われたこと
検査の最後2分くらいは、意識を取り戻し自分の腸内を画面で確認することができました。大変、プリティーな腸内でした。
検査結果は異常なし。
さて、担当医から言われたことは、日本人は遺伝的な要因か、食事によるものか定かではないけど、胃がんが多い人種なので、次は胃カメラも受けてくださいね。
というものでした。次回は、5年後。その時は、大腸、胃カメラ、同時検査となりそうです。
ピンク色のかわいい腸内を見たら、もっと自分の体にいいことしようって思うようになりました。好きだった辛い食べ物も、食べるのやめようと思いました。(腸に悪そうなイメージがあるので)
そんな意味でも、受けてよかったです。
最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。
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