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まさかずっと一緒にいてくれたなんて

自分的にはかなり良い文章が書けたのに、いとも簡単に消された。
こういう瞬間は、文明の進化もいかがなものかなと思うよね。

それでは頑張って書き直し。

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昨年思い切って会社を辞め、コロナ禍の海外へ飛び出した。

私にとっては人生初の一人海外旅行である。
SNSやネットでいくらでも世界を見ることはできるけど、どうしても自分の目で耳で体験したかった。

とはいえ、知らない土地、人、物が溢れる海外では、家に帰ってもホカホカのご飯も家族も犬もいない。
ワクワクした気持ちもあるが、少しビビりの性格も相まってかなり心細かった。

そんな気持ちもありつつ、現地の人とはなし、歩き、知らない世界を見続けた日々は充実していた。
そして時は流れ日本へ帰国した。


旅行中は体験したものごとを記録するため、スマホとインスタントカメラを使って、写真やら動画やらを撮っていた。


そしてつい先日、重い腰をあげてインスタントカメラを現像してきた。
インスタントカメラには失礼な話ではあるが、スマホにある写真を眺めて思い出に浸ることもできていたので、出来上がりは全く期待をしていなかった。

ところがどっこい、現像された写真をみて、思わず心が”きゅん”とときめいた。
確かに私が撮った写真ではあるのだけど、まるで他の誰かが同じ場所で、違う視点で切り取った風景にみえる。

スマホの写真は、私が見たままを切り取った、言わば現実的な写真である。しかし、インスタントカメラの写真は別人が見ていた景色を切り取ったどこか他人行儀な写真に感じた。

インスタントカメラの写真を眺めながら、また新たな場所に行ったような、1人の旅行だったのに誰かと旅を共有していたような、より思い出が濃くなっていくような気がしていた。

思わずカメラに対して、「ああ、1人で旅行していたと思っていたのだけど、ずっと一緒に旅をしていてくれたんだね」という言葉が頭に浮かんできた。

これからも旅をする時はインスタントカメラという相棒も連れて行こうと思う。


まなも

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