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親子で一緒にプログラミング教室に通うという選択肢。


仕事中、ふと思いました。

「親子一緒に通えるプログラミング教室があったら最高だよなぁ。」

今回はこの思い付きについて、じっくり考えてみたいと思います。

(殊の外長い記事になってしまったので、お時間のある時にでもごゆっくりお読みいただけると幸いです。)


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昨年度から小学校でプログラミングが必修化されたことは、皆さん周知の事実かとは思います。では、それが何故、どのような目的でおこなわれているのか、ということはご存じでしょうか。

文部科学省が行った有識者会議では、プログラミング必修化の背景として、

「教育界には、変化が激しく将来の予測が困難な時代にあっても、子供たちが自信を持って自分の人生を切り拓き、よりよい社会を創り出していくことができるよう、必要な資質・能力をしっかりと育んでいくことが求められる。」

文部科学省 小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について

ということが言われています。
(なんか抽象的だしむずかしいので以下で詳しくお話します)

まず、「変化が激しく将来の予測が困難な時代」というのは、AIがさまざまな仕事を行うようになったり、身近なものがインターネット経由で最適化されたりする時代のこと。いわゆる「第4次産業革命」ってやつです。(かっこいい)

我々が小学生だったころは、運転手さんが乗っていない電車が当たり前のように走っていることも、スピーカーに話しかければ家中の家電のスイッチを勝手に切り替えてくれるなんてことも、まったく想像ができませんでした。

通販だって、わざわざ雑誌の綴じ込みハガキを切って、ほしいモノを書いて送らなくたって(あぁ懐かしや、サン宝石)、スマホでクリックすれば翌日に届くようになりました。


では、今の小学生が大人になるころには、世の中はいったいどのような姿になっているのでしょう。

きっと、想像もできないくらい便利なものが、たくさん生み出されているはずです。人間の仕事がAIに取って代わられるなんていうのは、よく耳にする話ですよね。まぁ、とにかく、予測が難しい。

では、そんな予測できない未来でたくましく生きていくために、何が必要なのか。その答えの一つが、「プログラミングを学ぶこと」であると、文科省は言っているのです。


うん、理解理解。めっちゃ理解。つまり、

「全部プログラムで動く世の中になるんだから、プログラムが書けるようになる必要があるんでしょ?」

これは、間違ってはいませんが、本質とはすこし逸れてしまっている解釈のように思います。

だって、AIがプログラムを書く時代だって、すぐそこまで迫ってきてますよ?
(つい先日にも、こんな記事が出ていました。)



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ここで、
「いやでも、そのAIだってプログラミングで作られてますやん!
とツッコめた方が、一体どれだけいらっしゃるでしょうか。

そう。このツッコミこそが、プログラミング教育で目指す姿であり、本質なんだと思います。


技術は日々進化し、世の中は昨日よりも今日、今日よりも明日と、目まぐるしいスピードで便利になってゆきます。

それを、「わーい!便利になったぜー!」と言って何も考えずに使うのではなく、「これは、こういった仕組みで便利になったのだな」と論理的に考えられる力を育むことこそが、プログラミング教育の本質なのです。


この論理的思考力が身に付けば、今度は「プログラミングを使えば、何をどのように便利にすることができるのか?」ということが考えられるようになっていきます。

その結果、自らが課題を発見し、その解決に向けて論理的に考え、行動するチカラが身に付いていくという、俗にプログラミング教育の目的と言われている「プログラミング的思考」を身に付けることにつながるのです。


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では、この力が身に付くことで一体どのようなメリットがあるというのでしょうか。

ここでは二つのメリットについてお話させていいただきたいと思います。

まず一つは、「未来が予測不能でなくなること」です。(ドーン)

先ほど私は「未来は予測不能」ということをお話しましたが、
よく考えてみれば、その未来を切り拓いてきたのは、我々人間のはず。

つまり未来は、予測可能なものだということです。(こと、技術面においては)

では、それが「予測不能」に思えるのはなぜか。それは、「プログラミング的思考」が身に付いている人(=未来を切り拓ける人)がごく少数だったから。すなわち、便利になる世の中を、「わーい!」と享受するだけの人が大半を占めていたからなのではないでしょうか。

もちろん、それが絶対にダメ!ということではありません。

ですが、日々技術が進化し、生活においてデジタルが占める割合が増えまくっている今においては、ただ技術の発展の恩恵にあずかるだけではなく、自らが便利な未来を切り拓くのだ!という人材をどんどん増やす必要があるのです。第4次産業革命をゴリゴリ推し進めていく、「プログラミング的思考」を持った人材を。

そういった人材は、様々な企業から必要とされます。俗にいう、「市場価値の高い人」というやつです。

つまり、小さいうちからプログラミングを学び、思考力を身につけられている人材は、未来を担う人材として重宝されるということになるのです。

これが、第一のメリット。


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しかし、いくら思考力が身に付いたところで、全員が全員プログラミングに関わる仕事に就くわけでは、勿論ありません。

「プログラミング的思考」がずば抜けていても、パティシエになりたい子はいるし、声優になりたい子もいる。今の若者は安定志向が強いと言いますから、公務員になりたい!なんていうお子さまも多いのかもしれません。(見習いたい)


では、そういった職業に就きたい子に、プログラミング教育は不要なのでしょうか。

私は、そういったお子さまにこそ、プログラミング教育は必要なのではないか、と考えています。

その理由をお話するためには、「プログラミング的思考」を身に付けることで得られる第二のメリットについてご説明する必要がありそうです。


結論から延べれば、「プログラミング的思考」は、どんな職業に就いたとしても活かせるスキルです。

言葉のあやと言いますか、横文字が苦手な日本人の性と言いますか、
どうも「プログラミング的思考」と言われてしまうと、「プログラミング」というパンチワードが頭にどーーーーん!と入ってきて、なかなかそれが抜けてくれないのです。

ですが、先ほどお話した通り、「プログラミング的思考」とは、

自らが課題を発見し、その解決に向けて論理的に考え、行動するチカラ

であり、この字面のどこを見渡しても、プログラミングという言葉は出てきません。

つまり、「プログラミング的思考」は必ずしもプログラミングに活かさねばならないものでもないし、プログラミングでしか使えない力でもないという訳です。

課題を発見する力、それがどうすれば解決できるのかを考える力、そしてそれを実際に行動に移して解決する力、なんてものは、どんな職に就いたとしても当然のように求められるスキルなのです。

例えば、パティシエにとっても勿論大切です。
ただ漫然と、ケーキを作っていればいい訳ではないですよね。

もっと美味しいケーキを作るには、何をどう変えていけばいいのか?
売り上げを今以上に上げるため、できることは何だろう?

これはまさに、「プログラミング的思考」が使われている例だと言えるでしょう。


企業勤めになった場合も同じです。

仕事の効率を上げて、充実したプライベートを送りたい!
営業成績を上げて、より高い評価・給与を得たい!
人のために役立つ仕事をしたい

将来、そんな風に考えるようになるお子さまも、きっと少なくはないはず。

それらを実現するために、等しく必要なスキルはといえば、今の自分の課題を発見し、解決に向けて考え、行動に移すこと!

ここでも「プログラミング的思考」が要という訳です。


つまり、「プログラミング的思考」は、何も世界の未来を切り拓くだけではなく、自分の未来を切り拓いていくためには必須の力なのです。

自分のこどもには、たくましく、しなやかに生きてほしいもの。
是非小さいうちから育んでおきたいスキルですよね。


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さて、プログラミング教育が何故、どのような目的で行われるようになったのか、について長々とお話して参りましたが、少しはお役に立てたでしょうか。

ここで冒頭の思い付きに(やっと)話を戻します。

「親子一緒に通えるプログラミング教室があったら最高だよなぁ。」


ここまで読んでいただいた方なら、もうお気づきかとは思いますが、

プログラミング学習で身につけることのできる「プログラミング的思考」は、何も子どもだけが身につけるべきものではないですよね。

今、経済のど真ん中にいる大人だって身に付けるべきチカラであるはずです。


「私、別に未来なんて切り拓かなくてもオッケー!」
「便利な世の中を享受するだけで満足!」

という方も、中にはおられるでしょう。
というか、世の中をグッと便利にできるようなプログラムを設計できる人の数なんて、ごくわずかです。

でも、今のあなたの仕事がAIに取って代わられないという保証はありますか?

こういう煽り方はあまり好きではないので、言い換えます。

今やっている仕事は、決して自動化できないものなのでしょうか?


例えば、人がコツコツやってもミスが出てしまう、パソコン使った事務作業。これにプログラミングを導入することで、自動化、ないしは半自動化が可能です。しかも、自動化すれば、ケアレスミスの心配もなくなり、二重にチェックをかけるというような仕事からも解放されます。

従って、事務の仕事はこの先、「コツコツ作業すること」から「効率良い作業設計を考えること」にシフトしていくでしょう。

つまり、単にWordやExcelを使って、決まったものをコツコツ入力したり、作業をするだけの人は、淘汰されていくということ。

逆に、人力に頼っていた従来の作業内容を見直し、自動化できる部分を発見し、考え、実現していくことができる(=プログラミング的思考のできる)人材は、多くの企業から必要とされる人材になります。(むろん、ここではプログラムを書くことも求められてはいますが。)


だからこそ、ママ・パパ世代にも、プログラミング学習は必要なのです。

そして私は、「親子一緒に通えるプログラミング教室があったら最高だよなぁ。」と思うのです。(3回目)


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ハロー!パソコン教室では、今年の3月に、初となるプログラミング講座「大人のためのプログラミング基礎講座」を開講しました。(突然の宣伝)

この講座では、いきなりコードを書くことはせず、まずは「プログラミング的思考」力を養うことからレッスンがスタートします。

前提として、プログラミング特有の頭の使い方や考え方に慣れておくことで、その後の言語を使った学習にもアレルギーなく取り組むことができるので、「プログラミングなんて私には無理・・・」という方にも、安心して学習していただけます。(なかなか終わらない宣伝)


え、これ、子供向けのプログラミング教室「まなるご」のnoteだよね?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実はこの「まなるご」は、全国のハロー!パソコン教室(一部除く)でも受講していただけるのです。(また宣伝)

お子さまの習い事の間の暇つぶしに悩まれているママ、結構多いのではないでしょうか。

お子さまが「まなるご」で勉強をされている間に、パパ・ママも「ハロー!パソコン教室」でプログラミングの勉強できる。

そんな時間の使い方はいかがでしょうか。(トドメの宣伝)

親子で一緒に同じことを学べることって中々ないですし、ワクワクしませんか?(私だけですか?)


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結局宣伝かい!と言われてしまいそうですが、

今回の一番の目的は、これを読んでくださった、ママ・パパに、

「こどもにプログラミング教育を受けさせるメリットって大きいんだ!」
「もしかしてプログラミングって私たちにも必要なのかも?」

などと、少しでも思っていただくことにほかなりません。


でも一応、一応ですけど、最後に宣伝もさせていただきますね。

まなるご公式サイト・・・https://manalgo.net/

ハロー!パソコン教室・・・https://www.hello-pc.net/


「予測不能」な未来へ向けて、親子揃って勉強したい!という皆さんを、教室でお待ちしています。


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