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パラレルワールドの飲酒事情

こんにちわ。パラレルワールドから来た男です。

僕はパラレルワールドからやって来た訳ですが戻り方を知りません。
お金を渡すと戻り方を教えてくれる謎のおじさんに情報を聞くために奔走しておる今日この頃です。

さて、梅雨が明けるともうすぐビールが美味しい季節になりますね!
こちらの世界でもまた以前のような日常に戻り外で気持ちよく飲みたいものです。

お酒で思い出したのですが、僕が元々暮らしていたパラレルワールドの世界ではこちらの世界では考えられないと思いますが、小さい子供がいる家庭では手の届く所にお酒を置いてはいけないという法律がある時成立しました。

というのも、3歳の女の子が両親がいないすきにテーブルの上に置いていたウィスキーを飲んでしまい急性アルコール中毒で亡くなるという痛ましいニュースが伝えられました。

そうすると、世間の人はそもそも子供がいる家に酒を置いておけるというのが間違っていると議論が巻き起こり、ついには酒類保有特定禁止法案なる法律が制定され、小さな子供がいる家庭では手の届く場所に酒類を保管しておくと罰則を食らうようになったのです。

それにより、専用のダイヤル式ロックが付いた冷蔵庫を買うか、ワインのように常温でも保存できるお酒は子供が完全に手の届かない位置に置いておかないといけなくなりました。

警察の人達が子供のいる家庭に定期的にガサ入れに来て、子供の手の届く位置にお酒を保管してあるのを見つけたら、その場で罰金を支払わないといけないという厳しいルールができたのです。

しかし、1年もしない内に子供のいる家庭にプライバシーはないのか?という批判や、酒類の売上が暴落し多額の負債を抱えることとなった飲料系の企業が国を相手取り訴えを起こしたり、

極めつけは子供の手の届かない所にワインを立て掛けておいたら、地震のときに寝てる子供の顔の上に落ちて大怪我を負うというニュースが報道され、子供を守るはずが傷つけとるやないかい!と、当時の政権の人気のなさも相まってポンコツ法案と揶揄された結果、徐々にルールが緩くなっていき、その後1年程経つ頃にはもはやなかった事のように警察も誰も介入しなくなり、暗黙の了解みたいになっていました笑

今、パラレルワールドの世界に戻ったらどうなっているかは分かりませんが、こちらの世界で普通に家の中でお酒を飲めるだけでも幸せだなぁと思います笑

パラレルワールドから来た男でした。

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