せせりとゴーヤのビール酢炒め【菌女の料理レシピ vol.2】
この夏仕込んだビール酢。
もう少し発酵させてから使うつもりが、味が気になって仕方ないので味見したところ、今まで味わったことのない「ほんのりビールの名残があってちょっとだけ苦い」この酢を、早くも料理に使いたくなった。
ビール酢を仕込む前から、ゴーヤ料理に使うと決めていた。
というのも、ビール酢はホップ特有の苦味が少し残るかもしれないので、敢えて苦味のあるゴーヤと合わせてみようと思っていたのだ。
ビール酢の味を活かすため、食材はゴーヤとせせり肉のみの、シンプルで手軽なレシピである。
食材:せせり肉、ゴーヤ、にんにくみじん切り
調味料:塩胡椒、ビール酢(市販酢で可)
1. 熱したフライパンに胡麻油をひき、みじん切りにしたニンニクを炒める。
2. 塩胡椒したせせり肉を火が通るまで炒めたらゴーヤを投入。火が通るまでさらに炒める。
3. ビール酢を適量入れ、軽く炒めたら完成。
ビール酢は作ってる人はほぼいないだろうが、市販の酢でも問題なく美味しいし、なんなら市販の酢に少しビールを混ぜて使ってもいいかもしれない(笑)。
今回のビール酢は『YEBISU』を酢酸発酵させたが、銘柄で味に違いが出るのか、試してみたいところだ。もう少し発酵が進めば、また違った味わいになるだろう。
使う肉は、豚でも鳥でも牛でも、どれでも合うと思う。
せせり肉を使ったのは、よく行くスーパーに常に置いてあって、ずっと気になっていたから。
せせりを食べてみて気づいたのだが、もしかしたら私、初めて食べたかも?
よく飲みに行っていた頃、どこかの焼き鳥屋でひょっとしたら食べた気がしなくもないが…「せせり」の文字自体、あまり目にした記憶がない。
焼き出したらジュージュー油が出てきて、こんなにジューシーなら油いらなかったかな?と思ったのに、2度目につくったときも、流れでつい入れてしまった。
大体の炒め物は最初に油をひくのが習慣になってるから、意識しないとフライパンに火をつけたあと、油を手にしてしまうようだ。
しかし、食材を焼いてるときの音って、なんて美味しそうなのだろう。
特に、油をひいて焼く肉や魚の、ジュージューいう焼き声。
実家で料理番組を見ていた頃も、焼き声を聞くのが好きだった。
炒めるときは木ベラを使った音が好みで、木ベラがフライパンに触れる音が料理の楽しさを助長させてくれている気がするのだ。
まな板で食材を切るときの音も、煮込んでいるときの音の変化も、心が弾む一方である。
料理する音や焼き声にまで導かれ、菌女は今日も料理をつくっているのかも知れない。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?