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最高の文章はチームプレーから生まれる【YMO会イベントレポ】


日々文章を書いていると、よく行き詰まる。


「文章」には特別なノウハウは必要ない。だから、時に何をどうしていいかわからなくなって一人思い悩むことがある。作家さんが机の前で行き詰まっている様子がドラマや映画で取り上げられるのも、よくわかる。


わたしには、かれこれ2週間ほど頭を悩ませた文章があった。

こんな個人的なこと書いても、読者に伝わらない。
なんだか文章がバラバラな気がして、伝えたいことを伝えきれていない。

とても書きたいことだったからこそ、悩んでいた。


そんなわたしが参加したのは、文章コミュニティsentenceが主催するYMO会に参加したことで、抱えていた文章への悩みがパーッと吹っ飛び、これまでで一番じぶんの想いを正直に伝える文章を書くことができた。

そんなYMO会のこと、YMO会で得た学びを書こうと思う。


sentence主催のYMO会とは?


sentenceは、「書く」ことを仕事にしているライターや編集者さん、「書く」ことを仕事にしたい、「書く」ことが好き、そんな文章への熱い想いを持った人たちが集まる会員制のコミュニティ。その中にYMO会というイベントがある。

YMO会とは、書いた記事を事前に参加者全員で読んでフィードバックを行い、当日にはその記事をより良いものにしようと話し合う会のこと。フィードバックの仕方として、文章の中でY(良いと思った点)、M(モヤモヤする点)を入れてコメントをする。YMO会の最後にO(今後の執筆での成長課題)を策定し、文章スキルを高め合っていく。


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※執筆した原稿はGoogledriveにて共有し、参加者がコメントを入れられるようにする。


わたしは、このYMO会に魅かれてsentenceに入会し、早速記事を出すことにした。

この先は、イベント当日に得られた学びを振り返っていく。


余計な心配事が減っていった


わたしが出した記事は、自分の半生を綴りながらnoteを書く理由を語ったものだ。自分の半生を誰にでも分かりやすく伝わるように、そして飽きずに見たいと思えるような文章にすることに、むずかしさを覚えていた。


・文章がちょっと長くて、同じことを繰り返していて、飽きてしまうんじゃないか
・noteを書く理由が浅いのではないか
・具体的すぎるところはないか、抽象的すぎるところはないか

このような心配をしていたが、参加者に聞いてみると「全くそんなことない(笑)」とのこと。「ウンウン」と首をひねって時間をかけていたところも、実は人から見たらそんなに悩むことじゃなかったり。じぶんの文章を客観的に見るってむずかしい。


今後もYMO会での参加で、余計な心配事が減っていくといいなと思った。


問いを生み出して考え続ける


文章におけるお悩みを、YMO会当日に解決せずに終わることもある。正解を出すのではなく、「問い」を生み出して、みんなで意見を出し合い、考え続けることが、文章において大事になってくる。


わたしの記事の中で議論に挙がったのは、タイトルでは「noteを書く理由」なのに、中身が「文章を書く理由」になってしまったことについて。わたし自身もかなり思い悩んでいたことだったが、中には「この文章をnoteに投稿することを考えたら、むしろnoteを書く理由にした方が共感を呼ぶだろうし、多少のズレは問題ないのでは?」との意見を持った人もいた。

確かにズレを感じる気がするけど、このままでもいいような気もしてきた。

YMO会で、答えは出なかった。というか、最終的に正解を決めるのは記事を書いた人自身が決めること。

ここで出てきた問いをもとに、わたしはじぶんに問い続け、じぶんなりのじぶんらしさのある文章に仕上げていきたい。


文章にマイルールを作ろう


わたしの書いた記事の中に度々出てくる「わたし」と「じぶん」という言葉。敢えてひらがなにしていたのには、理由があった。

・文章の中に漢字が多くなるのを避けたかったから
・文章の内容的に、敢えて強調したかった

そう思っていたけれど、やっぱり不安だったし、気になる人にとっては気になるようだった。

文章術の本などを見ると、漢字とひらがなの「ひらく」「とじる」のルールがぎっしり詰まっている。本来なら、「わたし」や「じぶん」は漢字で書くはずだ。

でも、「ひらがなを多めにすることで、「童心に帰るライター」らしくなっていいんじゃない?」という意見もあった。

「童心に帰るライター」だからひらがなにしていたわけじゃないけど、きっと無意識に「じぶんらしさ」を表現したかったことへの現れだったのかもしれないと気づいた。

文章術の本だけが全てじゃない。文章を楽しく、じぶんらしく書くために、時にはルールを破ったっていい。マイルールをつくって、じぶんらしく書きたい!その方がきっと、楽しい!

じぶんらしく文章を表現することに、とても前向きに捉えられた。

結局文章に正解はないのだ。全員に刺さる文章ってのもなかなかないだろう。こっちがいいのか、あっちがいいのか、と迷うこともあった。今後もじぶんらしい文章ルールを作って書いてみたい、そう思った。


編集者視点を取り入れて、書き手の気づきを増やそう


YMO会では、1回につき、2人まで記事を投稿することができる。

今回も、わたしのほかに、もう1人記事を出した人がいた。こちらもじぶん自身の過去の出来事を振り返り、想いを伝えていく記事だった。

言葉選びが堪能で、まるで小説やエッセイを読んでいるかのような文章。自然と引き込まれていく魅力があった。

記事を投稿したわたしも、この記事にフィードバックをすることになった。人の記事を何度も真剣に読み返し、何らかのじぶんの意見を持って伝える、なんて今までしたことがなかった。

記事の中に、「何となく違和感があった」と参加者の多くがコメントしていた文章があったのだけれど、わたしは美しい文章の雰囲気に流されてスルーしていた。でも、文章をより良いものにするYMO会では、「何となくの違和感」にも敏感に反応して、きちんと伝えるべきだった。


YMO会では、抽象的なコメントでも求められている。文章を書いた人にとっては「読み手」の率直な感想も知りたいのだから、より多く気づきを得られるよう、わたしも貢献していきたいと思った。


YMO会を終えて


みんなからもらった意見をもとにリライトして、文章が完成した。わたしが書いた記事だけど、チームプレーがあってこそ出来上がった記事である。


何日も一人で思い悩んでいた文章だったけど、YMO会の次の日には、noteに投稿できた。


一気に視界が晴れたような気分になって、とても気持ちがよかった。


文章にはその人にしか書けない味があって、YMO会では、たくさんじぶんの文章の良さに気づかせてくれた。

「文章めちゃくちゃ共感した!」
「読者目線を持てていて、具体と抽象のバランスがいい!」
などといったフィードバックを聞いた時は、すごく嬉かった。


わたしも人の文章の良さを引き出せるようになりたい。今回わたしがチームプレーに助けられて文章が書けたように。わたしも文章を良くするチームプレーに入りたいと思った。


「書き手」が自信を持って前に進めるよう促したり、より良くするために意見を出したり、正解のない問いを出して考え続けたりすることで、みんなでスキルアップを目指していく。


より読者にわかりやすく伝わりやすい文章にするために、

よりじぶんの想いが伝えられるようにするために、

YMO会は互いに助け合える尊いイベントだった。

↑YMO会の詳しいやり方はこちらをどうぞ。このマニュアルがあれば、どこでも活用できます。

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