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大人の読解力を高める 〜類推とアナロジーの実践〜

「類推」という概念をご理解いただいているでしょうか?これは、似た状況や事例を推測することを指します。

先日、私が務めた企業向けの国語授業では、本を読みながら類推することをテーマに取り組みました。「理想の国語教科書/齋藤孝著」を使用し、夏目漱石や小林秀雄、そして中国の文人蒲松齢の作品を朗読し、興味を引く部分に線を引いてもらいました。


これだけである程度の読解は可能ですが、私たちは更に深く内容を探求しました。それが「類推」のプロセスです。文章中の気になる部分を基に、自分自身に関連づけて類推してもらうのです。

気になった箇所

簡潔に述べる(抽象化)

自分のビジネスや私生活に活用(類推)

通常、このプロセスは「アナロジー」と呼ばれおり、私は読解のトレーニングとして指導しています。この方法は様々なビジネス書でも紹介されており、特に「メモの魔力/前田裕二著」で注目を集めました。私は読解のエッセンスを取り入れて、本とのつながりをより強固なものにしました。

アナロジーは主に大人を対象としたトレーニングです。なぜなら、大人は豊富な人生経験を持ち、それが深い学びや気づきへとつながるからです。一方で、小学生はまだ多くの経験を積んでいないため、この方法は必ずしも彼らには適していないかもしれません。そう考えると、アナロジーを用いた授業は特に大人向けであると言えるでしょう。

アナロジーを用いた指導を通して感じるのは、人生経験の価値とその重要性です。人生経験が豊かであればあるほど、本から得られる知識や洞察の質も向上するのです。

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