News in Brief (3 July 2023) メモ#34

今回の記事は、国連事務総長のグテーレス氏 (UN chief António Guterres) が、カリブ海の島国トリニダード・トバゴ共和国 (the Caribbean nation of Trinidad and Tobago) を訪問したという内容。

タイトルの climate solidarity は、「気候連帯協定」を意識しているのでしょう。

「気候連帯協定」はG7各国政府に対し、地球温暖化を産業革命以前と比べて1.5℃に抑えるために、富裕ではない経済圏を脱炭素化の加速に向けて支援するためのリソースを動員するよう求めています。

https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/48053/

グテーレス氏は、緊急の気候変動対策 (urgent climate action) と国際金融システムの改革 (reforms to the international financial system) を求めました。

トリニダード・トバゴには、ハイチの首都ポルトープランス (Port-au-Prince) から来たそうです。ハイチは自警団とギャングの対立が深刻化しており、ギャングが264人殺害されるなどの事件が起こっています。詳細はこちら

出典: https://diamond.jp/articles/-/312286

ハイチは現在ギャングによる命にかかわる暴力に直面しています (in the face of deadly gang violence)。こうした事情もあり、グテーレス氏は、 ハイチが治安と法の秩序を回復する (restore security and the rule of law) ための緊急の国際支援 (urgent international assistance) が必要だと訴えていました。壊滅的な人道危機 (a devastating humanitatiran crisis) といえます。

カリブ諸国は、現代における最大の問題に挑戦している (take on the largest challenges of our age) と述べられていました。気候変動対策だけでなく、経済的正義 (finance justice)、持続可能な発展 (sustainable development) についての世界的な議論の最前線に立っている国 (on the frontlines of global debates) ですからね。

また、気候危機 (the climate crisis) は、小島嶼国 (small island) や低平地沿岸国 (low-lying coastal states) の生存を脅かしている (threaten the very survival of ...) という指摘もありました。

気候連帯協定の推進だけでなく、昨年、COP27 で合意された気候変動に最も脆弱な国々を支援する損失損害基金 (the loss and damage fund in support of the most climate-vulnerable countries) を運用可能 (operational) にするための取り組みの強化 (step up efforts) についても言及がありました。

元記事URL

https://news.un.org/en/audio/2023/07/1138302

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