見出し画像

野球部を雇ってください⑤冴えるコミュニケーション能力

採用するときはやっぱりコミュニケーションとカルチャーフィットが一番。業界の知識や物事への理解というのは、強引にでも覚えることもできるし、慣れたり時間が解決してくれることが多いけど、人と上手くコミュニケーション出来る人は意外と多くないし、あ、あと
チャンピオンズリーグ(サッカーのヨーロッパの大会)が好きだって言ったからかな。

by シンガポール人の上司

この言葉に尽きると思っている。

考えてみると良いチームや成功というのは良いコミュニケーションがあってのことだ。

いくら頭が良くても一緒に働きたくない人だと困る。まじで困る。

だからこそ野球部のコミュニケーションなのだ。
(なぜなのかは僕も分からない)
ちなみに僕の社会人としてのコミュニケーションはまだまだで、
検索履歴には

「温かいお言葉 使い方」

がある。それでもなんとかコミュニケーション能力が磨かれた場所を辿っていくと、練習後の僕達の部室と灼熱のグラウンドが思い出される。

磨かれたコミュニケーション
僕が幻の役職、演芸隊長であったことは広く知られていますが(巷では有名)、その他にも野球部にはコミュニケーションが鍛えられる場が自然に設けられている。

法定よりも厳しい毎日の先輩との会話(間違えれば死
もう死刑台と同じ監督との会話(生きれば奇跡
かわいい後輩とのアソビ
爆笑していたはずの同期とのノリはなぜか次の瞬間喧嘩になり、
試合になれば想定されるリスクへの声掛け、誰が塁にカバー行くとか、ライナーバックだとか、バントがあるぞとか、
牽制のサインや、守備の連携のサイン、攻撃のサインを覚えてそれを夏の大会の相手の応援がうるさい中できっちりこなすのは、
サインコサインよりも難しいはず。
なんと相手が10秒後に投げてくる球種とコースも予測しながら状況に応じて対応を変えないといけないし、こちらがミスして冷ややかに笑う相手を横目に冷静にプレーしないといけない。

こんなことと比較してみると、営業や打ち合わせは余裕である。
これは僕が図に乗ってるわけではなくて、
相手はちゃんと話が通じる大人の他人であり、間違えても大体怪我とかしないし、むしろ間違えても言い直しが効くし、
時間が30分や一時間もあり、相手の話を聞いて、欲しいものを理解し、言葉で説明する時間もあり、
なんと事前に資料なんかも共有することが出来る。

まずコミュニケーションの重さが違う。

そして、これは対社外だけではなく、もしろ社内ではもっと大切になる。

野球はアウトを犠牲にして送りバントをした選手がタイムリーヒットを打った選手とセットで評価されるスポーツなのだ。スポーツ自体がコミュニケーションを必須とするように作られている
さらにチームには色々なキャラや役割や能力があり、僕はほとんどの人を今まで会った同期や先輩に当てはめることすら出来るし、
出来ない人がいたらその人のことをもっと知りたいと思う。

最後の強みは、
野球というスポーツが広く知られていて、
ファインプレー、空振り、ど真ん中、ストライク、ボール、ホームラン、ストレート、フォーク、スイング、キャッチ、このくらいの単語で色んなことの表現に使われていて、色んなことが例えられたりする。

野球部の皆さんには、チームスポーツ感がある会社やチームに是非入ってほしい。本当に生活が一変するし、自分の実力を限界まで発揮できると思う。

ちなみに一番大変だったのは二人いた同期の女子マネージャー同士の対立が激し過ぎて、誰も踏み入れなかったが、元選手で怪我をしたリュウタ君が男子マネージャーとして雰囲気を保ってくれたことに今でも皆感謝している。継続的に身体にダルさが出てしまう彼自身も体調を保つのが大変で、そんな中練習に来て手伝ってくれることを感謝して、彼が来た日にはログインボーナスと褒め称えた。(ブラック過ぎるジョーク)


僕がそうでした
僕がインターンの面接でシンガポールにいるスペイン人と今の上司のシンガポール人と話した時、それぞれの面接で会社のサービスについて本当に丁寧に教えてくれたのに、インターンで入社した時にも全く分かっていなかった笑

僕自身はこのことに関して全く問題視してはなかったが、(そりゃ受かったらね、なんでもええねん)
自分の面接に対する準備不足を、入社から一年後の新しいチームメンバー候補の女性と面接した時につく尽く感じた。
サービスに対する理解、営業の戦略、本田圭佑並のイイ準備である。そうですねぇ。
上司二人に説明をさせていた僕は一体なんだったんだと笑った。

彼女は結局採用となり僕達APACチームの四人目のメンバーとなった。(そうです、広大なアジアパシフィックを3人で営業していました。アホでした笑笑)彼女が如何に優秀かを現上司のシンガポール人と話していて、僕を採用した際に、他にも候補者が居ただろうに、なんで俺を採用したの?と聞いたら、

確かに決済に関しての知識はなかったね笑笑
(お互い爆笑)
でも採用するときはやっぱりコミュニケーションとカルチャーフィットが一番だよ、
業界の知識や物事への理解というのは、学べば強引にでも覚えることもできるし、慣れたり時間が解決してくれることが多いけど、人と上手くコミュニケーション出来るの人は意外と多くないし、あ、あと
チャンピオンズリーグ(サッカーのヨーロッパの大会)が好きだって言ったからかな。

と答えてくれた。
自分で言うのもなんだが、その通りだと思うよりも、その通りだと願いたい笑笑

採用側の方々には、是非、
その場の知識量や理解度だけではなく、泥臭い場所で磨かれたコミュニケーションを考慮の一つに入れてほしい。

ちなみに全員が全員明るい性格なわけではもちろんなく、ヨシダ君のように喋らないでライトで消える人もいる。
コークハイを飲んで酔っ払っていた彼を、コーラで酔っ払ってるぞー!と皆で誂ったら、本当にコークハイかコーラかどっちを飲んだかも覚えてないくらい酔っていたらしく、
水と言って焼酎を飲ませたら酔いが冷めた伝説がある。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?