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【4/2土21時〜オンラインイベント】この時代を生きる人間同士の学び合いとは 〜ラーンネット・グローバルスクールの5,6年生との年間授業から見えてきたもの

書籍『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』をめぐる対話の場づくりを行う「きみトリプロジェクト」では、昨年度、神戸のラーンネット・グローバルスクール(以下ラーンネット)で授業を実施しました。

ラーンネットは、1996年に設立された、1年生から6年生まで50名弱の小さな学びの場です。子どもたちの主体性や対話を重視した生活の中で、探究をベースとした学びを実践しています。

今回、私たちは高学年(5、6年生)の「思春期クラス」向けということで、著者3人とラーンネットの"ナビゲータ" 青木さんとで、一から設計しました。
1学期に2回ずつ訪問し(現地またはオンライン)、1学期:「いやだとOK」(稲葉)、2学期:「心の声を聴く」(高橋)、3学期:「観て話す」(舟之川)のテーマで、合計6回の授業を行いました。
最終レポート:https://note.com/manabi_share/n/nf78d56a889da#2dShI

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いわゆる「オルタナティブ・スクール」での学びというと、子どもたちが自由でいきいきとしていて眩しい姿を想像するかもしれません。自分もこういう場所で育ちたかった、我が子にこういう環境を提供できていたら、現実がかけ離れすぎている、と気持ちが沈むような方もいるかもしれません。実際、私たちの中にも、そういう感情が湧くことがありました。

けれども、その感情は次第に変化していきました。「どこにいても、だれといても、自分の本質からその人の本質にアクセスすることができる」という、人と人とが生きていくことの本質を体験したからです。私たちは、何かとの比較ではない価値を受け取ったのです。

もちろん環境の要素はとても大きいもので、誰もが何らかの制約を受けながら生きています。混迷を極める現代にあって、未来は不安に満ちているように見える。しかし、だからこそ、自分の本質とつながり、そこから人とつながり、共に生きようとする関わりがますます必要になっていると思います。

『きみトリ』自体、そんな思いを込めて10代向けに書きました。でも、実際に10代の人たちに届けに行ってみたら、希望をたっぷりともらったのはむしろこちらの方でした。

大人が希望を持って生きるということ。きっとそれが大事なのだと思います。

私たちがこの一年間、ラーンネットの人たちと関わった時間で受け取ったものは、このようにとても深いものでした。これを私たちだけで抱えておくのはもったいない。私たちが培ってきた学びを言葉にして表現し、広くシェアすることで、きっとキャッチしてくれた誰かの学びにつながり、社会をよりよくすることにゆっくりとつながっていくはず。そう確信しています。

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そこで今回、ラーンネット側でこの授業をコーディネートし、一年間伴走してくださった"ナビゲータ"の青木芳恵さんをお迎えして、著者3人と語り合う、Youtubeライブ配信イベントを開催することにしました。参加者の皆さんは、Youtubeで私たちのトークを視聴いただき、コメント欄から感想や質問を随時お寄せいただく参加スタイルです。

事前申込み制。ライブ参加できない方も、1ヶ月限定でアーカイブ視聴可。

共に探求しながら、自分の現在地を眺める機会になれば。
お申し込み、心よりお待ちしております。

【4/2土21時〜Youtubeライブ配信】
この時代を生きる人間同士の学び合いとは 〜ラーンネット・グローバルスクール5,6年生との年間授業から見えてきたもの

2022年4月2日(土)21:00-22:30 
Youtubeライブ配信(URLはお申し込みの方にお知らせします)

出演:
 青木芳恵さん(ラーンネット・グローバルスクール ナビゲータ)
 稲葉麻由美(『きみトリ』著者, セラピスト)
 高橋ライチ(『きみトリ』著者, カウンセラー)
 舟之川聖子(『きみトリ』著者, ファシリテーター)

参加費:1,000円
定員:なし

当日の流れ(予定)
・書籍『きみトリ』ときみトリプロジェクトの紹介
・ラーンネット・グローバルスクールの紹介
・きみトリ授業のシラバス
・各学期の授業概要と学びのシェア
・学びのシェアに対する感想を手がかりに、4人で対話

申し込み
https://kimitoriandlearnnet.peatix.com/
事前申込み制。ライブ参加できない方も、1ヶ月限定でアーカイブ視聴可。

当日のキーワード

当たり前に人は違う
可能性に対してひらかれている
全員が全員で作用し合っている
自分の内側から人とつながる、社会とつながる
きみトリは自分と人と社会を見るためのメガネ
大人と子どもが共に学び合うこと
管理でもなく、放任でもなく(ナビゲーション)
大人として、子どもと共に社会をどうつくるか
大人にしかできないこと、大人だからできること
外の人間が場に入ることの良さ
混迷を深める今をどう生きるか
心をどう保ち、選択をするか
常に「今ここで起きている」
成長期の人にかかわれる、恵み
社会にあるものを自由に使っていい


ラーンネット・グローバルスクールについて

「出る杭を伸ばす」をコンセプトに、1996年に設立された探究型のオルタナティブスクールです。モンテッソーリ教育をベースとした未就学のお子さんを対象とした「バンビーナ」、六甲山頂の豊かな自然の中で互いに照らしあう探究の学びをベースにした小学生対象の「フルスクール」、リベラルアーツをベースとし自らの探究を掘り下げていく中学生対象の「Edge」、プログラミングやアートを学ぶ「アフタースクール」があります。
http://www.l-net.com/

「どんな子にも好奇心・探究心がある」
25年以上の長きにわたって探究型の学びを積み重ねてきた中で、どんな子にも好奇心、探究心があること、そのサイクルに入った子ども達が爆発的なエネルギーを持って、自らを表現する姿を体験してきました。
どんな時に子ども達は好奇心・探究心を発揮し、また逆にどんな時にブレーキを踏むのか、子ども達との関わり方を学ぶ「探究ナビゲータ講座」、また探究学習が必要とされてくる中で、探究学習の本質をお伝えする「探究クリエーター講座」といった外部向けの講座も行いながら、探究で学ぶとはどういう事かを考え広げていく活動も行っています。
探究ナビゲータ講座 https://peatix.com/group/7244953/view
探究コネクト https://tankyu.jp/

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きみトリプロジェクト

いろんな生き方、働き方をしてきた著者3人が、子どもと大人のはざまを生きる10代の人たちへ向け、「あなたの手で社会のトリセツ(取扱説明書)※をつくって生きてほしい」という願いを本にして届けようとプロジェクトを立ち上げました。
専門家ではないわたしたちですが、クラウドファンディングで制作費を集め、本づくりの経験がある友人たちの力を借りて、2020年12月に出版社から『きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』の刊行を果たしました。
出版後は、この本が異なる世代や立場をつなぐ架け橋になることを目指し、活動しています。

※社会のトリセツ(取扱説明書)
自分の身近にあるものや社会にあるものを自分の言葉で定義し、自分なりの付き合い方をまとめたもの。


Collage_42イベント

主催

きみトリプロジェクト
https://kimitori.mystrikingly.com/

▼申し込みはこちらから



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