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【村田雄平】CREATORS INTERVIEW #02

こんにちは。BANGのマナベです。
このシリーズは、新しい価値を生み出す人=クリエイターと定義し、毎回様々なゲストの方にアイデアについて語ってもらいます。

さて今回のクリエイターは卓球コーチでありながら写真家/映像作家、そしてYouTuberとマルチな顔を持つ村田雄平さんです!
今までにない新しいチャレンジをたくさんしてきた村田さんならではのアイデアについての考え方に迫っていきます。それではインタビューをご覧ください。

INTERVIEW

――まずお名前を教えてください。
 
村田氏(以下村田):村田雄平と申します。よろしくお願いします。
 
――お仕事は何をされていますか?
 
村田:卓球のレッスン場運営とコーチ、あとはカメラを使った写真と映像制作の二軸でやっています。

村田雄平氏

――今までで「これは閃いた」といったアイデアやエピソードがあれば教えてください。
 
村田:一番成功したと思うのは卓球専用のレッスンスタジオ「Lili」を作ろうと独立したときですね。当時卓球のレッスンスタジオは他にもたくさんあったのですが、集客やプロモーションはホームページや口コミがメインでした。ここでちょっと違ったことをやらないといけないと思って使ったのがYouTubeだったんです。

YouTubeを使って、スタジオに来れない方でもレッスンができるクオリティの動画を出しつつ……たまたまうちにいたコーチがみんなイケメン、素敵な女性達だったので、その子達のブランディングを使って続けてみたところ、チャンネル登録数が1ヶ月で1万人増えて、北海道から沖縄、さらには海外からもお客様が来るようになりました。
 
――それはすごいですね。
 
「このコーチに習いたい」ということで、他とはちょっと毛色の違う「Liliっておしゃれでかっこいいよね」が先に来たんですね。
 
卓球のイメージってどうしても「暗い・ダサい・根暗・陰キャ」みたいな……、私が現役のときは絶対に卓球部とは言いませんでした(笑)。漫画『稲中卓球部』のイメージが強くて、そのイメージを覆したい、卓球を頑張ってやっていることを他の人にも言えるようなスポーツにしないと未来は明るくないと思ったんです。
 
そこで自分のスタジオから変えていこうということで、映像制作をしたり、それこそレッスン内容も他のスタジオでは絶対にやっていないようなメニューを組んでみたりしました。
 
――例えばどんなメニューを作ったのですか?
 
村田:多くのスタジオではプライベートレッスンと卓球教室で教室の時間を分けているのがほとんどなんですけど、それを全部細分化しました。
 
野球に例えると「今日はピッチングのカーブのやり方講座です」みたいに、卓球におけるすべての技術を細分化・メニュー化したんです。そういうレッスンはどこでもやってなかったので、その技術を習いたい人がピンポイントで来るようになって。
 
個人レッスンに関しても、やって終わりではなく、お客様ごとにパーソナルブックを作って「1年後このレベルになれるよう頑張りましょう」「今日のレッスンはこれなので、次回はこれをやりましょう」という形で中長期計画を作りました。そうすることでうちのスタジオに来る意味ができるんです。

これは多分サラリーマン時代の経験が活きたのだと思います。でもコーチたちはかなりしんどかったでしょうね。卓球しかやってこなかった子たちが、PowerPointを使って資料を作って、それをファイリングしてお客様に渡すといったことをやるわけですから。
 
ただその子たちもこういう経験をしたことで、うちを辞めたときに活路を見出せる技術が身についているだろうと、育成も兼ねてやっていました。それが口コミで広がって、うちに来るコーチもいましたね。
 
もともとは卓球界のイメージを覆したいという思いで始めたことなんですけど、もっと下層のところで変えなきゃいけないことがたくさんあったので、そこを少しずつ改善していった。それは当たり前のことなんだけど、周りのスタジオにとっては当たり前ではなかったので、差別化できたということがありました。
 
――なるほど……村田さんはもともとサラリーマンをされていたんですね。
 
村田:はい、NTTで7年間ずっと法人営業をやっていました。
 
――卓球漬けというわけではなかったんですね。
 
村田:実業団でも卓球はやっていたんですけど、NTTでは卓球部に入っても100%仕事がメインでして……残業がなくて、一緒にできる相手がいたときに練習する、ゆるい部活みたいな感じだったんです。でも卓球である程度の結果を求められるという、すごい矛盾の中にいました。なので基本的にはずっと営業マンをやっていましたね。
 
――退職されて卓球場を始められたということですね。
村田さんは普段アイデアを出すためにしていることはなんですか?

 
村田:自分自身がアイデアマンだとか、閃きやすい人だとは思っていなくて……周りからは「いろんなことをやるよね」「どんどんやっているよね」と言われるんですけど、アイデアが閃いているという自覚は全くないんです。ただ、それを自覚しているからこそ、やってみようと思ったことは全部やるようにしています。
 
例えば人と話をして面白そうだなと思ったら、自分の中だけでも良いので形にしてみる。相手がやろうとしていることに協力している中で「自分もこういうふうにやってみようかな」と思ったことは些細なことでも全部やってみるようにしていました。
 
それは今でもあるんですけど、俯瞰的に見てみたら、周りから見たら珍しいこと、面白いことをやっていると思われることにつながっているんだと思います。
 
アイデアを出そうとしても出てこなくて……ときどき閃くことはあるんですよ、先ほどの卓球の話はまさにそうなんですけど。どちらかというと手を動かして、調べて、検証してというプロセスの中で結果的に「これはもしかしたらいいアイデアなのかも」と落ち着くことの方が多いですね。

――今までどんなときに、場所でも良いんですけど、アイディアが思いついた、閃いたという経験はありますか?
 
村田:私はずっと海が好きなんで、疲れたときとかは一日中海にいたりするんです。
 
――それは浜辺を散歩するような?
 
村田:いや、「あの人マジでヤバいんじゃないか」って思われるくらい、どこかに座ってじっと動かない(笑)
 
――この後、飛び込むんじゃないかみたいな(笑)
 
村田:そうそう、悲壮感漂う感じで(笑)。ぼーっと海を眺めたり、海の前を散歩したりする。あとはもともと眠れなくて、夜中の3時4時に寝て朝起きるみたいな生活をずっと続けてるんです。それが悪いことだとは思っていないのですが、さすがに寝なきゃいけないと思ったときには体を思い切りいじめる筋トレをするんです。限界まで。それで疲れ果てたときに「あ」って閃くことはありますね。
 
――面白いですね。
そうやって思い浮かぶときもあると思いますが、悩んだときに参考にするもの、テレビ番組でも音楽でも本でも良いんですけど、そういうものがあれば教えてください。

 
村田:最近は悩んだときというか「何も考えたくないな」「嫌だな」「どうしようかな」と思ったときに見るのが『エガちゃんねる』ですね。
 
――面白いですよね!『エガちゃんねる』(笑)。
 
村田:You Tubeや映像制作、企画をする側としても見ていますし、何も考えなくても見れる動画として『エガちゃんねる』は絶対に出てきます。
 
やっぱりあの人はすごいなと思っていて。誰のことも傷つけないのに、人を笑わせるし感動させる。あとは周りのクルーも優秀ですね。その辺りを見ていて、勉強にもなるし、純粋に笑えて幸せな気持ちになれるから、偉大だなと思います。「尊敬する人は誰ですか」と聞かれたら、絶対に江頭さんと答えますね。
 
――逆に集中したいとき、さあやるぞというときにすることはなんですか?
 
村田:常に手を動かしているので、自分が集中していると自覚するときがそんなにないのですが……本当に遮断したいときは、一人きりになれるところを探しています。それこそ海に行くとか、別に周りに人がいてもいいけど、自分の世界を無理やりでも作れる場所に移動することが多いですね。
 
――リラックスしたいときにすることってありますか?
 
村田:ワンちゃん。
 
――犬、ペットのワンちゃん。
 
村田:犬と戯れているときですね。あとはめちゃくちゃ丁寧にコーヒーを入れて、飲み終わるまで何もしない。普段はコーヒーを飲みながらスマホやパソコンをいじったりするんですけど、その時間だけは無理やりコーヒーを飲み続けます。一杯飲み終わるまで。

もぷ と あずき

――いろいろなアイデアへのアプローチがあって面白いですね。
最後にご自身の今後の抱負やビジョンについて教えてください。

 
村田:卓球もそうですし、映像とか写真の活動もそうなんですけど、やっぱり「誰もやっていないことをやろう」と思い続けて、最初苦しんだフシがあるんですよ。誰かしら絶対やっているので。
 
最近になって自分がやっていて「生きている」「楽しい」って思えるものがやっと見つかったので……それは写真だったり、卓球に関してもコーチというよりは、同じような業態でこれからスタートする人をなんとか成功させるように協力したり。
 
うまく棲み分けができていて、卓球は人のために本気で協力してあげて、自分も嬉しいもの。写真に関しては自己表現とクリエイティブで人を繋げることをしたいと思ってます。
 
フォトウォークをやっているのはまさにそれで、自分が好きでやっていることを、同じように好きな人が辞めてしまわないようにとか、もっと新しい世界を見てもらうことを実現するために活動しているときはすごく楽しいので。
 
この二軸はずっと続けていきながら、自己表現の場としては世界に飛び立っていきたいという思いがありますね。
 
――それは素晴らしいですね。ありがとうございました。

PROFILE

村田雄平

株式会社Lili代表取締役社長
合同会社awesome9.共同創設者
明治大学卓球部卒(主将)
NTT東日本東京卓球部(主将)
各年代別元日本代表
MIZUNOアドバイザリー契約

現在は、東京神楽坂にて卓球カフェを経営している傍ら、全国各地で幅広い層を対象にイベント、講習会を実施。
自身で企画運営するYouTubeチャンネルは総登録者数が5万人を超える。
映像と写真を使いながら企業プロモーションやコンサルティング業務を行いながら卓球というスポーツの価値を向上、クリエティブで企業、人の可能性を広げ一緒に世の中に誇れる武器を作るを目的とした事業を展開している。

https://linktr.ee/muraji_lili


それでは次回をお楽しみに!


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