「誰しもに開かれている」まちづくり。
仙台駅で、駅前の大通りを大幅に車線減してそこに歩行者向けのスペースをつくる、という社会実験が先日まで行われていました。
いつもは車道の場所にベンチを置いてみたり、なんと焚き火が行われていたり(!)、いろいろな取り組みが行われていたのですが、
その取り組みに関わられていた方のFacebook投稿が素敵だったので、今日はそのシェアから。
先日、山崎怜奈さんが出ていたアベプラで取り上げられていた
「排除アート」というテーマにも共通することなのかなあ、と。
様々な理由で、公共空間に「ただ居る」ということが難しくなっていて、
座る場所も、休む場所も十分にない、
一度家の外に出たら、ただ休憩したい、特に何もせずにのんびりしたい、というときですら、お金を払ってカフェに入ったりしないといけない。
こういった状況が生まれているのは、ホームレス対策だったりとか、街の景観維持とか、いろいろな側面があって、
行政としても、クレームが来たら対応せざるを得ない、「守り」に入らざるをえないのも確かにわかるのだけれど、
その結果として、高齢者や子供連れなど、意図せずに様々な方が同様に「排除」されているんですよね。
そうすると、「まちなか」に市民の居場所はなくなって、街の往来・歩行者はますます減っていき、
それと比例してモータリゼーションが進むので、中心市街地はさらに空洞化していく。
そんな流れに抗おうとすると、こういう「勇気ある取り組み」は絶対に欠かせなくて、
きっと渋滞対策とか、いろいろ苦心されながら今回の社会実験実施に至ったのだろうし、
ここまでどうにかこぎつけた行政の方々、関係各所の方々には本当に拍手しかないです。
波風立てたくないなら、ホントはこんな野心的なことやらなくたって、誰からも責められることはないと思うのですが、
本当にあるべきまちづくり、ということを考えると、こういう試みが、きっと未来の「住みたくなるまちづくり」「暮らしがいのあるまちづくり」につながっていくのだろうし、
こういう取り組みが、もっともっと広がっていってほしいなあ、と思います。
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