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そのハーモニーに魅せられて。

昨日は、森ノ宮ピロティホールで、ミュージカル「OCTOBER SKY -遠い空の向こうに-」を観劇。

スケジュール的に見に行けそうになかったので、東京前楽を配信で見たのですが、
今週末に急遽関西に行くことになり、
時間的にもギリギリ見に行けるじゃないか…!ということで、当日引換券を滑り込みで購入しての観劇でした。

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(当日席にも関わらず、席も遠すぎず、位置に至ってはど真ん中!普段前売で買う舞台よりもむしろ良席だったかも…。会場内は女性客が大多数で、目算7~8割は女性かな?という感じ。)


舞台そのものの感想は配信で見たときに書いたのでそちらに譲るとして、

配信で見た舞台を改めて生で見る、という経験は初めてだったので、
どうなんだろう、ちゃんと楽しめるかなあ…?と少し不安だったのですが、
ストーリーがもう頭に入っていたおかげで、展開を追うことに気を取られず、じっくりと楽しむことができました。
初見で見ると展開に追いつききれないところとかもあるので、
お手頃に配信であらすじをつかんでから劇場で見るという方法は、結構おすすめかもしれません。

配信で見ていてもとっても素敵だなあ、と感じた作品だったので、
そりゃ生で見れば素晴らしくないわけがないのですが、
やっぱり音楽や歌が中心となる舞台は、生で見た方が伝わる迫力が段違いですね…。
音が体全体を震わせる感じ、
「ああ、今この音が確かに体に伝わっているんだなあ」と感じて、
耳だけでなく、体でも音の世界に没頭できるというのは、
劇場でしかできない素敵な体験です。

今回の舞台でも、いくつか心に響いた歌があったのですが、
特に、というものを考えると、2つの歌を挙げたくなります。

ひとつは、1幕冒頭を始めとして、劇中で数回歌われる、炭鉱夫のアンサンブル。
役名のついている主要キャストの歌唱ではないのですが、
男性6~7人で奏でる歌声が、重厚感に溢れていてそれでいて美しい、もう聞き惚れるとしか言いようがないような歌声で。
男性アンサンブルでこれだけ「美しい」歌を聞いたのは初めてで、もうこれだけで鳥肌モノでした。

そしてもうひとつは、2幕冒頭で歌われる、女性キャスト3人(朴璐美さん、夢咲ねねさん、中村麗乃さん)の歌。
3人ともそれぞれ特徴的な、違った声質を持つお三方なのですが、
その3人の歌声が重なると、一人の歌とはまた違う音になるんですよね。
まさに「和音」、重なり合って、交じり合う。そんな表現が浮かんでくるような歌でした。

単純にキャストの皆さん一人ひとりの歌声が素敵なのは言うまでもないですが、
そんな方々の音が重なったとき、
その音は物語や登場人物の感情とも重なり合って、
さらに美しい、いろいろな感情を揺さぶってくるようなハーモニーになる。
そんな奏で、ハーモニーに心惹かれるからこそ、
私はミュージカルが好きなんだなあ、と改めて感じることができた観劇体験でした。

そして、この「OCTOBER SKY」、今日の大千穐楽が、来週23日(火)にリピート配信されるそうです!
とっても素敵な作品だったので、ぜひ!
https://october-sky.jp/topics.html


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