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この夜を、きっと覚えてる。

今日は、乃木坂のアンダーライブを観た後に、
ずっと楽しみにしてた、ニッポン放送が舞台の配信舞台『あの夜を覚えてる』を観劇。

いやあ、めっちゃよかった…!
語彙力なくてすみません、本当にめっちゃよかった…!

リアルタイムに放送の送出が行われているラジオ局の社屋で、生配信のドラマをやる、という時点からだいぶクレイジーなのに、
ところどころに現実世界とリンクさせる設定(現役のANNパーソナリティがカメオ出演するとか)が垣間見られたり、
リアルタイムで流れる架空のラジオ番組に対するリアクションメールを募集して、本番中に送られてきたメールがその場で実際に読まれる、とか、
「ラジオ好きが考えた最強の舞台」がこれでもかと見事に具現化されてるのが本当に凄すぎて…。
しかも映像作品としてのクオリティはちゃんと担保されている。

実際のラジオ番組が制作されている様子が(多少はフィクションもあると思いますが)セットじゃない、実際の「現場」で行われているという点で、「お仕事の裏側を超リアルに覗き見できる」作品でもあるし、
ラジオという文脈に限らず、目の前の仕事とどう向き合っていくか、いろいろな「どうしようもないもの」とどう折り合いをつけていくか、みたいな「仕事を通した人間ドラマ」でもあるし、
現実と架空の境目を制作側自らがどんどん壊していく「限りなくリアルに近いフィクション」でもある。
普通に観るだけでも楽しいけど、
伏線を理解した上で見ると、何倍もその楽しみが増していくから、
アーカイブでもちゃんと観返したくなるやつですね…!

ところどころシリアスで、ちょっと胸が痛くなるようなストーリーも、
苦境が続くラジオ業界の「中の人」が、その実情を敢えて直視して書いたものだと考えると、
もっともっと、「好き」を伝えていかなきゃな、
応援していかなきゃな、と、
こちらまで発破を掛けられた気分になります。

ラジオは、作り手とリスナーが共につくっていくものだから。
その言葉を信じて、もっとラジオを愛していきたいな。
そんな気分にさせられた、とっても素敵な作品でした…!

1週間後まで、アーカイブ配信あるので、
ラジオ好きな人はもう絶対、観ないなんて選択肢あるわけないよな?!だし、
そうでない人も、「今の時代だからこそ生まれた、最新鋭のエンタメ作品」として、観ていて損はないと思います。
本当に凄かった。
この夜の興奮は、きっと先々まで覚えてる。

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